Γνσμ:=gμλΓλνσ
でもって第2種Christoffelの記号を定義します。定義式から,
Γνσμ=gμλΓλνσ=gμλΓλσν=Γσνμ
が成立します。
第2種Christoffel記号について別の表現方法を導出します。計量テンソルを行列とみたて,その行列式の微分を考えます:
∂uμ∂∣g∣=∣∣∂uμ∂g00∂uμ∂g10∂uμ∂g20∂uμ∂g30g01g11g21g31g02g12g22g32g03g13g23g33∣∣+∣∣g00g10g20g30∂uμ∂g01∂uμ∂g11∂uμ∂g21∂uμ∂g31g02g12g22g32g03g13g23g33∣∣+∣∣g00g10g20g30g01g11g21g31∂uμ∂g02∂uμ∂g12∂uμ∂g22∂uμ∂g32g03g13g23g33∣∣+∣∣g00g10g20g30g01g11g21g31g02g12g22g32∂uμ∂g03∂uμ∂g13∂uμ∂g23∂uμ∂g33∣∣(2)
ここで,→記号の上げ下げの「反変計量テンソル」のところでやった議論と同様に考えれば,計量テンソルには逆行列が存在するので,∣g∣=0。
よって,gμν の余因子行列を Gμν とすると,
(Gμν)=∣g∣(gμν)
です。
式 (2) の右辺第1項を余因子展開すると,
∂uμ∂g00G00+∂uμ∂g10G01+∂uμ∂g20G02+∂uμ∂g30G03=∂uμ∂gν0G0ν
同様にすれば,
∂uμ∂∣g∣=∂uμ∂gν0G0ν+∂uμ∂gν1G1ν+∂uμ∂gν2G2ν+∂uμ∂gν3G3ν=∂uμ∂gνσGσν=∣g∣∂uμ∂gνσgσν
∴∂uμ∂gνσgσν=∣g∣1∂uμ∂∣g∣
ここで,
Γνμμ=21gλσ(∂uσ∂gνλ+∂uν∂gλσ−∂uλ∂gσν)=21gλσ∂uν∂gλσ=2∣g∣1∂uμ∂∣g∣
ところで,
∣g∣1∂uν∂∣g∣=∣g∣12∣g∣1∂uν∂∣g∣=2∣g∣1∂uμ∂∣g∣
より,
Γνμμ=∣g∣1∂uν∂∣g∣
とかけます。
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