記号の上げ下げ
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反変計量テンソル
反変計量テンソル
まず計量テンソルを行列だと考えると,基準となる座標系 から座標変換でたどり着くことのできる座標においては,「逆行列」が存在することを示します。
に対して,計量テンソルがテンソルであることを使うと ここで における計量テンソルについては, であることを用いました。式 の右辺について,これは三つの行列の式であるとみなすことができます。
よってこの式の行列式について考えると,ヤコビアンの二乗と の積であることになります。
ここで,数学の定理よりヤコビアンが0であることと 成分同士に関数関係があることは同値です(ここはもうちょっとうまく説明できないか模索中です)が,そんなことはあり得ないのでヤコビアンは0ではありません。 も0ではないから,
よって上記のような条件のもとでは,計量テンソルの逆行列が存在します。計量テンソルの成分 に対し,その逆行列の成分を であらわすことにします。行列と逆行列の積を取ることを考えて, が成立します。商の定理よりこれは(2,0)テンソルです。この(2,0)テンソルを反変計量テンソルといいます。
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