英語の否定疑問文|作り方や答え方を間違えないコツ、付加疑問文との違いまで解説!

英語の疑問文には様々な種類が存在し、その中でもより発展的なものとして付加疑問文・否定疑問文・修辞疑問文などがあります。

この記事では、疑問文の発展的な学習項目の一つである否定疑問文について例文付きで詳しく解説していきます。

疑問文の基本や他の種類の疑問文については、以下の3つの記事で詳しく解説しています。

否定疑問文とは

否定疑問文とは相手に「〜ではないのですか?」と尋ねる疑問文のことです。

疑問文が否定形で始まり、not は短縮形が使われます。

Don’t you like it?
それを好きではないのですか?

通常の疑問文は Do you like it?(それを好きですか?) のように「好きか」を尋ねますが、否定疑問文では「好きではないのか」のように確認や失望、意外な気持ちを表します。

(1) Isn’t she lovely?
彼女はかわいくない?【確認

(2) Didn’t you finish your homework?
宿題を終わらせてないの?【失望

Tips イントネーションで意味が変わる

否定疑問文を下がり調子で読むと強い肯定の意味になり、感嘆文に近い表現になります。

例)Isn’t she lovely!(⤵)
彼女は可愛いよね。

答えるときは Yes/No を使いますが、疑問文が否定形なだけに混乱しやすいので注意が必要です。答え方については記事の後半で詳しく解説しています。

否定疑問文の作り方

否定疑問文の作り方は通常の疑問文の文頭を否定形にするだけです。

(3) Is ⇒ Isn’t he a student?
彼は学生ではないのですか?

(4) Do ⇒ Don’t you play tennis?
テニスをしないのですか?

(5) Can ⇒ Can’t you swim?
泳げないのですか?

通常の疑問文を理解していれば否定疑問文も簡単に作ることができます。疑問文に関してはこちらの記事で詳しく解説しているので、確認してみてください

否定疑問文の答え方

(6) Don’t you like soccer?
サッカーが好きではないのですか?

答え方 日本語
Yes, I do. いいえ、好きです。
No, I don’t. はい、好きではないです。

否定疑問文に答えるときには、日本語の「はい/いいえ」と Yes/No が逆になるので混乱しやすく注意が必要です。

日本語では、「サッカーが好きではないのですか?」と聞かれて、好きでなければ「はい」、好きであれば「いいえ」と答えるので、この感覚にはなかなか慣れないと思います。

まず、英語の答え方には「Yes+肯定文」「No+否定文」の2種類しかないことを理解しましょう。これを知っていると、通常の疑問文同様に、否定疑問文も肯定か否定かだけをシンプルに考えて答えられるようになります

(6)の例文であれば、「好き(肯定)」なら Yes、「好きではない(否定)」なら No となります。

答え方のコツ

否定疑問文の答え方のコツとして、not を無視して普通の疑問文として考えるというものもあります。

(7) Can’t you play the piano? → Can you play the piano?

肯定 否定
Yes, I can. No, I can’t.

こうすることで、答えるときに肯定と否定を間違えることを防げます。ただし、日本語に訳すときには「はい/いいえ」が逆になるので注意が必要です。

また、Yes/No を使わずに答えることで混乱を防ぐ方法もあります。

(7’) Can’t you play the piano?

肯定 否定
I can. I can’t.

付加疑問文とのニュアンスの違い

否定疑問文に似た形の疑問文に付加疑問文があります。これらはどちらも同じ形を文中に含みますが、少しニュアンスが異なります。

(9) Isn’t she busy?
彼女は忙しくないのですか?

(10) She is busy, isn’t she?
彼女は忙しいですよね?

否定疑問文が「〜ではないのですか?」という確認の意味である一方、付加疑問文は「〜ですよね?」と同意を求めるニュアンスになります。

付加疑問文についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

練習問題

練習問題で定着度を確認しましょう。

練習問題

問1 次の疑問文を否定疑問文に変えなさい。

(1) Are these books yours?

(2) Did Tom leave the city?

(3) Can you open the window?

問2 次の日本語に当てはまるように否定疑問文に答えなさい。

(1) 英語が話せないのですか? いいえ、話せます。

Can’t you speak English?

(2) 彼女は先生ではないのですか? はい、違います。

Isn’t she a teacher?

(3) 彼はコーヒーが好きではないのですか? いいえ、好きです。

Doesn’t he like coffee?

解答

問1

(1) Aren’t these books yours?

(2) Didn’t Tom leave the city?

(3) Can’t you open the window?

問2

(1) Yes, I can.

(2) No, she isn’t.

(3) Yes, he does.

否定疑問文は作るのは簡単だけど答えるのが難しいよね。答え方を間違えると意味が正反対になってしまうから気をつけよう!