否定の慣用表現まとめ|英語の否定表現を否定語を含まないパターンまで一覧化し例文付きで解説

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英語には否定の意味を含む慣用表現が数多くあります。この記事では、そのような慣用表現を、否定語を含むものと含まないものに分けて紹介していきます。例文と一緒に覚えてください。

否定語を含む慣用表現 23選

It was not long before ~ / It will not be long before ~

It was not [will not be] long before ~〉は「まもなく~した [するだろう]」という意味の表現です。主語の It は「時間」を表すので、直訳すると「~までは時間がかからなかった [かからないだろう]」となります。

(1) It was not long before he got well.
まもなく彼はよくなった。

(2) It will not be long before your dream comes true.
まもなく君の夢は実現するだろう。

cannot help doing / cannot help but do / cannot but do

~しないではいられない」という意味の表現です。doing の部分には動名詞が、do の部分には動詞の原形が入ります。

(3) I cannot help crying when I read this book.
= I cannot help but cry when I read this book.
= I cannot but cry when I read this book.
この本を読むと泣かずにはいられない。

また、〈cannot do without doing〉(~すれば必ず~する) という表現で似た意味を表すことができます。

(4) I cannot read this book without crying.
この本を読むと必ず泣いてしまう。

cannot do enough / cannot do too much

いくら~してもしすぎることはない」という意味の表現です。do の部分には動詞の原形が入ります。

(5) I cannot respect him enough.
= I cannot respect him too much.
いくら彼のことを尊敬してもしすぎることはない。

なお、〈cannot do too much〉の much の部分には他の副詞や形容詞を置くこともできます。

(6) We cannot praise him too highly.
いくら彼のことをほめてもほめすぎることはない。

(7) You cannot be too careful about your health.
いくら健康に注意しても注意しすぎることはない。

no longer ~ / not ~ any longer

もう~でない」「もはや~でない」という意味の表現です。直訳すると「これ以上長くは~でない」となります。

(8) She no longer lives here.
= She does not live here any longer.
彼女はもうここには住んでいない。

there is no doing

とても〜することはできない」という意味の表現です。doing の部分には動名詞が入ります。

(9) There is no stopping him.
とても彼を止めることはできない。

この表現は、〈it is impossible to do〉や〈no one can do〉などで書き換えることができます。

(9’) It is impossible to stop him.
彼を止めることは不可能だ。

(9") No one can stop him.
誰も彼を止めることはできない。

there is no way (that) ~

~ということはありえない」という意味の表現です。“No way.” のみで「ありえない」という意味の口語表現としても使えます。

(10) There is no way it snows in the desert.
砂漠に雪が降るなんてありえない。

(11)
“Can you lend me 10 dollars?”
No way!”
「10ドル貸してくれない?」
「ありえないよ(だめだよ)!」

in no way / not 〜 in any way

上の〈there is no way (that) ~〉の関連表現で、「決して~ない」という意味を表します。

(12) He is in no way a dishonest person.
= He is not a dishonest person in any way.
彼は決して不誠実な人間ではない。

nothing but ~ / do nothing but do

nothing but ~〉 は「ただ~だけ」、〈do nothing but do〉 は「~してばかりいる」という意味の表現です。do の部分には動詞の原形が入ります。

この but は「~以外は」を意味するので、それぞれの表現を直訳すると「~以外は何もない」「~する以外は何もしない」となります。

(13) There was nothing but an old chair in the room.
その部屋には古い椅子が1つあるだけだった。

(14) He does nothing but complain.
彼は文句を言ってばかりいる。

have no choice but to do

~するしかない」という意味の表現です。do の部分には動詞の原形が入ります。直訳すると「~する以外は選択肢がない」となります。

(15) I had no choice but to fire him.
私は彼を首にするしかなかった。

have nothing to do with 〜

~とは関係がない」という意味の表現です。〈not have anything to do with ~〉という表現も可能です。

(16) I have nothing to do with the matter.
= I don’t have anything to do with the matter.
私はその件とは関係がない。

なお、〈have something to do with 〜〉は「~と何らかの関係がある」、〈have much to do with 〜〉は「~と大いに関係がある」という意味になります。

by no means / not 〜 by any means

決して~ない」という意味の表現です。means は「手段」を意味するので、直訳すると「どんな手段によっても~ない」となります。

(17) This plan is by no means perfect.
= This plan is not perfect by any means.
この計画は決して完璧ではない。

never fail to do

必ず~する」という意味の表現です。do の部分には動詞の原形が入ります。fail は「怠る」を意味するので、直訳すると「~することを決して怠らない」となります。

(18) He never fails to brush his teeth after a meal.
彼は食後に必ず歯を磨く。

no sooner … than ~ / hardly [scarcely] … when [before] ~

…するとすぐに~」という意味の表現です。前の節には過去完了形、後ろの節には過去形を使うのが一般的です

(19) The concert had no sooner started than she arrived.
= The concert had hardly [scarcely] started when [before] she arrived.
コンサートが始まってすぐに彼女が到着した。

上の2つの文を直訳すると「彼女が到着するより早くコンサートは始まっていなかった」「彼女が到着した時 [到着する前] に、コンサートはほとんど始まっていなかった」となりますが、これらは「コンサートが始まったばかりだった」ことを強調する表現になります。

not … until ~

~までは…しない / ~して初めて…する」という意味の表現です。

しばしば〈It is [was] not until ~ that …〉という「強調構文」の形で使われます。

(20) She did not arrive until the concert was over.
彼女はコンサートが終わるまで到着しなかった。

(20’) It was not until the concert was over that she arrived.(強調構文)
彼女はコンサートが終わって初めて到着した。

not in the least / not ~ in the least

少しも~でない」という意味の表現です。not at all / not ~ at all とほぼ同じ意味で使われます。

(21) I’m not in the least afraid.
= I’m not afraid in the least.
私は少しも恐れていない。

(22) “Would you mind giving me a hand?”
Not in the least.”
「手伝っていただけませんか?」
「いいですとも。(少しも構いません。)」

not to mention ~ / to say nothing of ~

~は言うまでもなく」という意味の表現です。

(23) He can speak French, not to mention English.
= He can speak French, to say nothing of English.
彼は英語は言うまでもなく、フランス語も話せる。

never ~ without doing

…しなければ決して~しない / ~すれば必ず…する」という意味の表現です。doing の部分には動名詞が入ります。

(24) You can never succeed without doing your best.
ベストを尽くさなければ決して成功できない。

(25) We never meet without quarreling.
私たちは会えば必ず口論する。

否定語を含まない慣用表現 13選

anything but ~

決して~でない」という意味の表現です。この but は「~以外は」を意味するので、直訳すると「~以外はすべて」となります。

(26) She is anything but a fool.
彼女は決して愚か者ではない。

fail to do

~しそこなう / ~できない」という意味の表現です。do の部分には動詞の原形が入ります。

(27) I failed to arrive in time.
私は時間内に到着できなかった。

far from ~

~からは程遠い / 決して~でない」という意味の表現です。from の後には名詞や形容詞が置かれます。

(28) She is far from a liar.
彼女は決して嘘つきではない。

(29) My English is far from perfect.
私の英語は完璧からは程遠い。

free from ~ / free of ~

~を免れている / ~がない」という意味の表現です。from の後には「危険」や「制約」などの好ましくない内容を表す名詞が置かれます。

(30) His life is free from care.
彼の生活には気苦労が無い。

(31) These vegetables are free of chemicals.
これらの野菜は化学肥料を使っていない。

in vain

無駄に / 効果なく」という意味の表現です。副詞句や be動詞の補語として使われます。

(32) I tried in vain to save the child.
私はその子供を救おうとしたが無駄だった。

(33) All our efforts were in vain.
私たちの努力はすべて無駄だった。

beyond / above

~できる範囲を超えている / ~できない」という意味を表します。

(34) Dreams are beyond our control.
夢を自分の意志で操ることはできない。

(35) He is above telling a lie.
彼はうそをつくような人ではない。

(36) This book is beyond [above] me.
この本は私には理解できない。

the last

最も~しない / 最も~でない」という意味を表します。

(37) He is the last person to tell a lie.
彼は決してうそをつかない人だ。

(38) The last thing I want to do is (to) hurt you.
君を傷つけることだけはしたくない。

too 〜 (for A) to do

あまりにも~なので(A は)…できない」という意味の表現です。do の部分には動詞の原形が入ります。

(39) This coffee is too hot (for me) to drink.
このコーヒーは熱すぎて(私は)飲むことができない。

remain to be done

まだ~されないままである」という意味の表現です。done の部分には動詞の過去分詞が入ります。〈It remains to be seen whether [if] ~〉という構文でしばしば使用されます。

(40) Much remains to be done [discussed].
まだやるべきこと [検討すべき事] がたくさん残っている。

(41) It remains to be seen whether [if] he will accept the offer.
彼がその申し出を受け入れるかどうかはまだ分からない。

be yet to do / have yet to do

まだ~していない」という意味の表現です。do の部分には動詞の原形が入ります。

(42) The best is yet to come.
①最も良いことはまだ起こっていない。
②お楽しみはこれからですよ。

(43) I have yet to see the movie.
私はまだその映画を見ていない。

否定の意味を含む慣用表現は意味的に近いものが多いので、ある程度まとめて覚えるのが効果的です。