過去完了形の経験|例文とイラストで、現在完了形との違い、否定文・疑問文まで解説

更新日時 2021/11/10

この記事では、過去完了形の経験用法の意味や使い方、訳し方などについて解説しています。

まず、過去完了形とは過去のある時点とさらに前の過去の時点を結びつける文法です。

過去完了形 コアイメージ

過去完了形は〈S+had+過去分詞〉で表すことができます。
以下で過去完了形の例文を見てみましょう。

(1) When I got home, He had finished his homework.
私が家に帰ったとき、彼は宿題を終わらせていた。
\to完了・結果

(2) By the time he got here, he’d already seen his friend die four times.
ここに来た時には、もう彼は友人の死に4度もあっていた。
\to経験

(3) By the time the cure was developed, he hadn’t regained consciousness for five years.
その特効薬が開発された時には、彼はもう5年も意識が戻っていなかった。
\to継続

このように、過去完了形には

  • 完了・結果
  • 経験
  • 継続

の3通りの用法が存在してます。

しかしどの用法、例文でも、さらに前の過去の出来事が過去に影響を及ぼしていることがわかります。

また、過去進行形の文を作っていくうえで相性の良い副詞がいくつかあるので、まとめておきます。

Tips【過去完了形と相性の良い副詞たち】
  • already(もう、すでに)
  • just(ちょうど今)
  • when S V(SがVするとき)
  • until(~まで)
  • before S V(SがVする前に)
  • never(決して~ない)
  • yet(まだ)
  • by the time S V(SがVするときには)

この記事では過去完了形の経験用法について解説します。

他の用法につきましては、以下の記事を参照してください。

過去完了形 結果・完了についてはこちら

目次
  • 過去完了形:経験用法とは

  • 過去完了形:経験用法の否定文

  • 過去完了形:経験用法の疑問文

  • 過去完了形と現在完了形の違いとは?

  • 【大学入試英語対策】練習問題

過去完了形:経験用法とは

(過去のある時点までに)~したことがあった。」という文を書きたいとき、過去完了形の経験用法を使うことで表せます。

まずはいくつか例文を見てみましょう。

(4) I had watched that bird three times before I went to the U.S.
私はアメリカに行く前に、その鳥を3回見たことがある。

(5) By the time he got to high school, he’d committed three crimes.
高校に行くまでに、彼は3回も犯罪を犯した。

(6) When he got home, his sons had been scolded several times.
彼が家に帰ったとき、彼の息子たちは何回も叱られていた。

(4)を図解すると、下のようになります。 過去完了形 経験のコアイメージ

さらに前の過去からアメリカに行く(=過去)までの間に3回鳥を見る経験をしたということですね。

過去完了形:経験用法の否定文

(過去のある時点までに)~してはいない。」と表したい場合には、過去完了形の経験用法の否定文を使います。

否定文の作り方は、hadの後ろにnotを置くことでできます。

過去完了形 経験用法の否定文

例文もあわせて確認していきましょう。

(7) By the time he pulled into the parking lot, he’d not failed to drive.
駐車場に車を止めた時点では、彼は運転を失敗したことはなかった。

(8) I had never had that happen before I came to work.
私が職場につくまで、そのような事態にあったことがなかった。

(9) He had never used a smartphone until he entered college.
彼は大学に入るまでスマートフォンを使ったことがなかった。

また、(8)のようにneverを使うことで、notよりも強い否定を表すことができます。 過去完了形の経験 never

過去完了形:経験用法の疑問文

(過去のある時点までに)~したことはありますか。」と聞きたい場合には、過去完了形の経験用法の疑問文を使います。

疑問文の作り方は主語の前にHadを持ってくる、すなわち〈Had+S+過去分詞~?〉となります。

過去完了形 経験用法の疑問文①

例文で実例を見ていきましょう。

(10) Hadn’t he touched a smart phone before entering university?
彼は大学に入るまでスマートフォンを触ったことがなかったのですか?

(11) When you arrived at the concert venue, had the concert already started?
あなたがコンサート会場についた時にはもうすでにライブは始まっていましたか?

Howを使った過去完了形の疑問文

過去完了形の経験用法を使えば、「(過去のある時点までに)何回~しましたか。」という質問をすることができます。

この疑問文の作り方は、通常の過去完了形の疑問文の前にHow many timesを置くことでできるため、〈How many times +had+S+過去分詞~?〉となります。

過去完了形 経験の疑問文②

例文で実例を見ていきましょう。

(12) ”How many times people had you bump into before you got here?” - “Ten times.”
「ここに来るまでに何回人にぶつかってきましたか?」「10回です。」

(13) “How many times had you got a red mark on a test before you entered high school?” - “Many times, so I can’t count it.”
「高校入学までにテストで赤点を取ったことは何回ありましたか?」「たくさんすぎて数えられないよ。」

過去完了形と現在完了形の違いとは?

過去進行形と現在完了形の違いについても、今一度学んでおきましょう。

繰り返しになってしまいますが、現在完了形は現在と過去を結びつける文法だったことに対して、過去完了形は過去のある時点とさらに前の過去の時点を結びつける文法です。

つまり過去完了形は、現在完了形の「現在」と「過去」の関係を、そのまま「過去」と「さらに前の過去」へとスライドさせたイメージです。

過去完了形のコアイメージ

現在完了形の経験について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

【大学入試英語対策】練習問題

最後に練習問題を解いて、定着度を確認しましょう。

例題

次の日本文を英語にしなさい。

(1) 彼はその事故に遭うまでは一度も骨折をしたことがなかった。

(2) 私は中国を訪れるまでに、中華料理を食べたことがあった。

(3) 引っ越すまでに何回彼をみたことがありましたか?

解答

(1) He had never had a broken bone before that accident.

(2) I had eaten Chinese food before my visit China.

(3) How many times had you seen him before you moved out?

現在完了形と過去完了形の違いを「時制のスライド」と表現するのがすごいかっこよくて好きです。

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