to不定詞の副詞的用法|働きによる分類と他の用法との見分け方まで例文付きで解説

更新日時 2021/09/29

英語の重要な文法事項の一つに、「不定詞(to不定詞)」というものがあります。

不定詞とは動詞の原形の前に「to」をつけることで「〜する」という動詞を元に、名詞・形容詞・副詞などの役割をすることができる句を作ることができるものです。

この記事では、そんな不定詞の用法の一つである副詞的用法とは何か、他の用法との違い・見分け方についても説明していきます。

to不定詞の名詞的用法、形容詞的用法については以下の記事で解説しています。

目次
  • to不定詞の副詞的用法とは

  • to不定詞が「目的」を表す場合

  • to不定詞が「結果」を表す場合

  • to不定詞が「感情の原因」を表す場合

  • to不定詞が「判断の根拠」を表す場合

  • to不定詞が「程度・限定」を表す場合

  • to不定詞が「仮定・条件」を表す場合

  • 他の用法との見分け方

  • 【大学受験英語対策】練習問題

to不定詞の副詞的用法とは

to不定詞の副詞的用法とは、端的に言うと〈to+動詞の原形〉の形を副詞として扱うことです。

「〜する」という意味の動詞の直前に to を加えることで、「〜するために」「〜だから」などといった意味に変えるものです。

英語の副詞は名詞以外を修飾する

英語において副詞は名詞以外の部分を修飾します。それは動詞や形容詞・他の副詞などの単語から、文節さらには文章全体まで様々なものに渡ります。

また、修飾の意味も多岐に渡るため全てを網羅することはできませんが、ここではto不定詞の副詞的用法がよく果たす役割をいくつかピックアップし、分類して解説していきます。

以下で例文を交えて実例を見ていきましょう。

to不定詞が「目的」を表す場合

(1) Come close to me to hear me better.
私の声がよく聞こえるように近くに来なさい。

(2) To travel abroad I’m studying English.
私は海外へ旅行するために英語を勉強している。

(3) I got up early in order to [so as to] catch the 7:30 train.
私は7時30分の電車に乗るために早く起きた。

to不定詞が動作や行為の「目的」を表しています。

「〜するために」という部分を特に強調したい場合は、(2)の例文のようにto不定詞の部分を前に置く事もできます。

また、 「in order to (so as to)」 という表現を使うことで、to不定詞が目的を表すことを明確に示す事ができます。目的を表す副詞的用法のto不定詞であることも意識しておくと、「〜するために」イディオムとして覚えることも簡単になるでしょう。

to不定詞の否定形(not to do

動作や行為の目的を表すto不定詞の否定形は not to do で表すことができます。
「〜しないために」のような意味になります。

I made a plan not to play video games too much.
私はビデオゲームをしすぎないように計画を建てた。

to不定詞が「結果」を表す場合

(1) I wake up to find myself in the hospital.
私は目を覚ますと、自分が病院にいることに気がついた。

(2) We got the station only to find our train had already left.
私達は駅に到着したが、(残念ながら)列車はすでに出発してしまっていた。

(3) He left the city, never to come back.
彼は街を出て、二度と戻ってくることはなかった。

副詞的用法のto不定詞は動作や行為の「結果」を表すことができます。

例えば(1)では、「目が覚めた」その結果として「自分が病院にいることに気がついた」という関係になっています。

また、(2)(3)のように「only to do」や「never to do」のような表現をすることで、それぞれ「…したが〜という(期待はずれな)結果だった」「…した結果二度と〜しなかった」といった内容を、to不定詞の副詞的用法を使って表すこともできます。

結果を表す不定詞の形容詞的用法の慣用表現を以下にまとめておきます。

慣用表現 意味
waka up [awake] to find 〜 目を覚ますと〜と気づく
grow up to be 〜 成長して〜になる
live to be 〜 生きて〜となる
…, only to do …したが結局〜しただけだった
…, never to do …して二度と〜しない

to不定詞が「感情の原因」を表す場合

(1) I’m glad to see you.
あなたに会えて嬉しい。

(2) He was surprised to hear that.
彼はそれを聞いて驚いた。

副詞的用法のto不定詞は「感情の原因」 を表すことができます。

日本語に訳す際は、基本的に「〜して・〜することを」と訳せば問題ないです。

感情の原因を表す副詞的用法の不定詞とともに使われる主な形容詞は以下です。

to不定詞と共に使われる形容詞 意味
glad・happy・delighted・pleased 〜してうれしい
sorry 〜して残念な
surprised 〜して驚いた
disappointed 〜してがっかりした
proud 〜することを誇りに思っている
thankful 〜して感謝している
upset 〜することをうろたえた
excited 〜して興奮した
satisfied 〜して満足した

to不定詞が「判断の根拠」を表す場合

(1) He is careless to do such a thing.
そんなことをするなんて彼は不注意だ。

(2) It is careless of him to do such a thing.
そんなことをするなんて彼は不注意だ。

(3) How clever she is to answer this problem.
この問題を解くなんて、彼女はなんて賢いんだ。

(4) She must be clever to answer this problem.
この問題を解くなんて、彼女はとても賢いに違いない。

副詞的用法のto不定詞は 「人の性質や人柄・能力を示す形容詞」 と結びつくことで「判断の根拠」を表すことができます。

(1)と(2)の例文は同じ意味で、相互に書き換えることができます。

また、(3)の例文のように感嘆文の中で使われることや、(4)の例文のように「can’t」や「must」といった判断を伴う助動詞とともに使われることも多くあります。

感嘆文について学びたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
→現在作成中

以下に、主な「人の性質や人柄・能力を示す形容詞」を紹介します。

形容詞 意味
carefull/careless 注意深い/不注意な
clever/stupid 賢い/愚かな
kind・good・nice 親切な
polite/rude 礼儀正しい/無礼な

to不定詞が「程度・限定」を表す場合

(1) I’m too tired to study.
私はあまりにも疲れて勉強できない。

(2) She is old enough to take care of herself.
彼女は十分自分の世話をできる年齢だ。

(3) I’m not so foolish as to do such a thing.
私はそんなことをするほど愚かではない。

to不定詞の副詞的用法は、主にイディオムとして「程度・限定」を表すことができます。

具体的には 「too to 構文」「enough to 構文」「so as to 構文」 などです。

また、イディオムでない場合でも、
English is interesting to learn.
という文章では「面白い」のは「学ぶという範囲において」であるというように「to learn」が「interesting」を限定する副詞的用法になっています。

また、これは不定詞の名詞的用法で書き換えることもできます。
It is interesting to learn English.

to不定詞の名詞的用法については以下の記事で解説しています。

to不定詞が「仮定・条件」を表す場合

(1) To see it he would be surprised.
それを見たら、彼は驚くだろう。

(2) They might think you’re a singer to hear your song.
君の歌を聞いたら、彼らは君を歌手だと思うかもしれない。

to不定詞の副詞的用法は「仮定・条件」を表すこともできます。

この場合は仮定法の文法と同様に、不定詞が「もし〜したら」のような条件節を構成し、帰結節に助動詞の過去形が使われることが多いです。

仮定法について学びたい方は以下の記事を参考にしてください。
→現在作成中

他の用法との見分け方

to不定詞の副詞的用法を名詞的用法・形容詞的用法と見分ける方法は簡単です。

それは、それぞれ品詞が異なるからです。そのため、to不定詞がどの品詞の役割を果たしているかに着目して判断すれば見分けることは決して難しくはありません。

実際に例題を通して見てみましょう。

例題

次の文中の下線部がそれぞれ「名詞的用法」「副詞的用法」「形容詞的用法」のうちどれを果たしているかを答えなさい。

(1) It is dangerous for children to stay here.

(2) I made a decision to buy a new bike.

(3) I’m disappointed to find that she is out.

解答

(1) 名詞的用法。下線部は意味上の主語「it」で置き換えられている名詞の役割をしている。

(2) 形容詞用法。下線部は「decision」という名詞を後ろから修飾する形容詞の役割をしている。

(3) 副詞的用法。下線部は感情の原因を表した副詞の役割をしている。

【大学受験英語対策】練習問題

練習問題で定着度を確認しましょう。

練習問題

問1 to不定詞の副詞的用法が用いられている文を選びなさい。

(1) I can’t find a house to live in.

(2) He grow up to be a professional pianist.

(3) It is a lot of fun to swim in the sea.

問2 以下の文を日本語に訳しなさい。

(1) To become a good teacher you have to study harder.

(2) I caught up with her, only to find that she never looked back.

(3) I’m sorry to haer that.

解答

問1

解答 (2)

(1)はto不定詞の形容詞的用法で、直前の名詞が前置詞の目的語になっています。(2)は「結果」を表すto不定詞の副詞的用法です。(3)はto不定詞の名詞的用法で、形式主語の「it」に置き換えられています。

問2

(1) 良い教師になるためには、もっと勉強しなければならない。

(2) 彼女に追いついたが、彼女は振り返ることはなかった。

(3) それを聞いて残念です。

to不定詞の用法の中でも副詞的用法は内容が多かったよね、、、でもこれらすべてを完全に暗記する必要はないから安心して!働きの名前を覚えたりするよりもしっかり内容を理解することが大切だからまずはそこを頑張ってみよう!

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