「困る」の英語表現|困っている・悩ませるなど場面別のフレーズを紹介

「困る」は英語でどのように言うのでしょうか。

「困ったなあ」「困るよ」など、普段何気なく使っている「困る」という言葉ですが、英語で表現しようとすると意外と難しいことがわかります。

実は英語には、日本語の「困る」にそのまま当てはまる言葉がありません。英語で「困る」の意味を表現する場合は、場面や状況に合ったフレーズを使い分ける必要があります。

日本語の「困る」という言葉を辞書で調べると、「難儀する」「途方に暮れる」「迷惑する」「金銭的に苦しむ」という4つの意味があることがわかります。この記事では、それぞれの意味に対応した英語表現を紹介していきます。

難儀する

「難儀する」という意味の「困る」は、 troubledifficultyproblemhard time などを使って表現することができます。

trouble

上の4つの語句のうち、日本語の「困る」に最も近いニュアンスをもつ語が trouble です。基本となるフレーズは、“be in trouble”、“have trouble ~ing”、“have trouble with ~”、“The trouble is that ~” の4つです。

“I 'm in trouble.” / “I 'm in big [deep] trouble.”
「困ったなあ。」/「本当に困ったなあ。」

“I had trouble sleeping last night.”
「昨日の夜は眠れなくて困りました。」

“My son always helps me when I have trouble with my computer.”
「私がコンピューターのことで困っていると、いつも息子が助けてくれます。」

The trouble is that my car won’t start.”
「困ったことに、車がなかなか動きません。」

difficulty

difficulty は、trouble とほぼ同じ意味の言葉ですが、少しフォーマルな感じになります。“have difficulty ~ing”、“have difficulty with ~” という形で使います。

“I have difficulty remembering people’s names.”
「人の名前が覚えられなくて困ります。」

“I’m having difficulty with my studies.”
「勉強のことで困っています。」

problem

problem は「問題」という意味の単語ですが、“have a problem ~ing”、“have a problem with ~”、“there is a problem” などのフレーズで、「困る」という意味を表現することができます。

“I have a problem finding a job.”
「仕事が見つからなくて困っています。」

“I have a problem with my boyfriend.”
「ボーイフレンドのことで困っています。」

“If there is a problem, please let me know.”
「困ったことがあれば連絡してください。」

hard time

hard time は、trouble や difficulty と同じく「困難」を意味します。「困る」という意味を表現する場合は、“have a hard time ~ing” または “have a hard time with ~” という構文を使います。

“I have a hard time losing weight.”
「なかなか体重が減らなくて困ります。」

“I’m having a hard time with my homework.”
「なかなか宿題が出来なくて困っています。」

途方に暮れる

「途方に暮れる」という意味の「困る」は、“don’t know what to do”(何をすべきかわからない)や “be at a loss”(途方に暮れる)を使って表現します。

“I lost my smartphone. I don’t know what to do.”
「スマホをなくして困っています。」

“We don’t know what to do with our son, who refuses to go to school.”
「息子が学校へ行かなくて困っています。」

“I don’t know what to do about his bad behavior.”
「彼の行儀が悪くて困っています。」

“I 'm at a loss. I have no place to stay.”
「泊る所がなくて困っています。」

“I 'm at a loss how to solve this math problem.”
「この数学の問題が解けなくて困っています。」

迷惑する

「迷惑する」という意味の「困る」については、「困らせる」「悩ませる」を意味する botherannoy が使えます。

“The noise from the building construction really bothers me.”
「あのビル工事の騒音、本当に困ります。」

“Tom bothered me for money.”
「トムにお金をねだられて困りました。」

“It bothered me that the baby didn’t stop crying.”
「赤ちゃんが泣きやまなくて困りました。」

“Bill always annoys me with stupid questions.”
「ビルはいつもばかげた質問をして困ります。」

“It annoys me [または It’s annoying] that Kate never returns the books she borrows.”
「ケイトは借りた本を全然返してくれなくて困ります。」

金銭的に苦しむ

お金に「困る」という場合は、“be pressed for money” や “be hard up for money” という熟語が使えます。

“When I first came to Japan, I was pressed for money.”
「初めて日本に来たときはお金に困っていました。」

“Bob is hard up for money and wants to sell his house.”
「ボブはお金に困って、家を売りたいそうです。」

また、あまりポピュラーな表現ではありませんが、“He is pinched for money.”(彼はお金に困っている)という言い方もあります。

その他の表現

最後に、「困る」に関連したフレーズを2つ紹介します。相手から悩み事を伝えられた際に、「それは困りましたね」と同情を示す表現です。

フレーズ1

“I have a bad headache.”
That’s too bad.

「ひどい頭痛がするんだ。」
「それは困りましたね。」

フレーズ2

“I lost my job and can’t pay my rent.”
I’m sorry to hear that.

「仕事がなくなって家賃が払えないんだ。」
「それは困りましたね。(お話を聞いて気の毒に思います。)」

「困る」の英語のまとめ

以上、「困る」に関する様々な英語表現について見てきました。

まとめ

  • 「難儀する」という意味の「困る」は、 troubledifficultyproblemhard time などを使って表現します。
  • 「途方に暮れる」という意味の「困る」には、“don’t know what to do” や “be at a loss” を使います。
  • 「迷惑する」という意味の「困る」には、 botherannoy を使います。
  • お金に「困る」という場合は、“be pressed for money”、“be hard up for money”、“be pinched for money” などの表現が使えます。
  • That’s too bad.” と “I’m sorry to hear that.” は、ともに「それは困りましたね」という意味で使えます。

今回の記事を参考に、「困る」を意味する英語を上手に使い分けられるようになっていただければと思います。