「探す」の英語表現|look forとsearch、findの用法の違い

何かを探す、探している、と英語で言いたい場合、どのように表現すれば良いのでしょうか。

辞書などで調べても多くの表現が載っているので、どれを使えばいいか悩んでしまいますね。

今回は「探す」を意味する主な英語表現について解説していきます。

「探す」の英語表現

「探す」を意味する英語には、幅広く使われるものから、使い方が限定的なものまであります。

「探す」の英語
  • “look for”:最も一般的な「探す」
  • “search for”:時間をかけて注意深く「探す」
  • “seek”:必要に迫られて「探す」
  • “try to find”:見つけようと「努力する」
  • “hunt for”:見つけようとしてどこまでも「探す」
  • “explore”:未知の領域を「探索する」
  • “Probe for”: 詳細な情報や事実の「徹底的な調査」
  • “Scout for”: 場所や機会の「調査」
  • “Track down”: 特定の対象や人を粘り強く「見つけ出す」
  • “Uncover”: 隠された事実や情報を「明らかにする」

look for:最も一般的な「探す」

「探す」という意味で最も一般的に使われる表現が “look for” です。日常の場面であれば、ほぼこの表現だけで間に合います。

(1) I’m looking for a present for my girlfriend.
私はガールフレンドのためのプレゼントを探している。

(2) What are you looking for?
何を探しているの?

(3) I looked under the bed for my key.
私は鍵を見つけようとベッドの下を探した。

(3)のように、lookfor の間に場所を表す語句を置くことも可能です。

search for:時間をかけて注意深く「探す」

“search for” は人や物を時間をかけて注意深く「探す」場合に使われます。また、問題の解決策などを「探す」場合にも使えます。

(1) They have been searching for her missing daughter for three hours.
彼らは行方不明になった彼女の娘を3時間探し続けている。

(2) He’s searching for a solution to the problem.
彼はその問題の解決策を探している。

(3) The police searched the house for weapons.
警察は武器を見つけようとその家を捜索した。

(3)のように、searchfor の間に場所を表す語句を置くことも可能です。

seek:必要に迫られて「探す」

“seek” は堅いニュアンスの言葉で、もの・事・人を必要に迫られて「探す」場合に使います。しばしば助け情報を「求める」という意味で使われ、広告などで好まれます。

(1) Investigators are seeking more information about the suspect.
捜査員たちは容疑者についての更なる情報を求めている。

(2) Highly qualified teacher seeks employment.(求人広告の文面)
有能な教師が職を探しています。

“seek” の活用も確認しておきましょう。

seek (原形) - sought (過去形) - sought (過去分詞)

ちなみに、子供の遊びである「かくれんぼ」は、英語で “hide and seek” と言います。

try to find:見つけようと「努力する」

“find” は「見つける」という意味の動詞なので、“try to find” は見つけようとする「努力」や「試み」を表す表現になります。

(1) I am trying to find a parking space.
私は駐車スペースを探している。

(2) I tried to find my old photo albums but couldn’t find them.
私は昔のアルバムを探したが見つからなかった。

hunt for:見つけようとしてどこまでも「探す」

“hunt for” は本来「狩りをする」という意味の表現ですが、見つけようとしてどこまでも「探す」という意味でも使われます。

(1) She is hunting for a full-time job.
彼女は常勤の仕事を探している。

(2) The police are hunting for a hit-and-run driver.
警察はひき逃げをした運転手を探している。

(1)については,日本語でも仕事を探すことを「ジョブハンティング」と言いますね。

explore:未知の領域を「探索する」

“explore” は未知の領域などを「探索する」「探る」という意味の単語です。なくしたものを「探す」という意味では使われません。

(1) He was the first person to explore Alaska.
彼は初めてアラスカを探索した人だ。

(2) They are exploring the cause of the earthquake.
彼らは地震の原因を探っている。

Probe for:詳細な情報や事実の徹底的な調査

“Probe for” は、情報や事実を深く探り出すための努力やプロセスを表す表現です。

(1) The journalist continued to probe for more details about the scandal.
ジャーナリストはそのスキャンダルに関する詳細な情報をさらに掘り下げ続けた。

(2) Scientists are probing for evidence of water on Mars.
科学者たちは火星に水の存在の証拠を探っている。

Scout for:場所や機会の事前調査

“Scout for” は、新しい機会、場所、人材などを積極的に探し出す行為を指す表現です。

(1) The company is scouting for talented new employees.
その会社は才能のある新しい従業員を探している。

(2) Real estate agents often scout for properties in up-and-coming neighborhoods.
不動産エージェントはしばしば、将来性のある地域の物件を探します。

Track down:特定の対象や人を粘り強く見つけ出す

“Track down” は、特定の人や物を見つけ出すために粘り強い努力をすることを表す表現です。

(1) The police worked tirelessly to track down the fugitive.
警察は逃亡犯を追い詰めるために疲れ知らずで働いた。

(2) I finally managed to track down the rare book I’ve been searching for.
私はついに、探し求めていた珍しい本を見つけ出すことができた。

Uncover:隠された事実や情報の明らかにする

“Uncover” は、隠された情報、事実、または真実を発見して明らかにすることを意味する表現です。

(1) Detectives worked to uncover evidence that could solve the cold case.
刑事たちは冷たい事件を解決することができる証拠を明らかにするために努力した。

(2) Through research, the historian uncovered new facts about the ancient civilization.
研究を通じて、歴史家は古代文明に関する新事実を明らかにした。

「探す」の英語表現:まとめ

以上、「探す」を意味する主な英語表現について見てきました。

まとめ

  • “look for”:最も一般的な「探す」
  • “search for”:時間をかけて注意深く「探す」
  • “seek”:必要に迫られて「探す」
  • “try to find”:見つけようと「努力する」
  • “hunt for”:見つけようとしてどこまでも「探す」
  • “explore”:未知の領域を「探索する」
  • “Probe for”: 詳細な情報や事実の「徹底的な調査」
  • “Scout for”: 場所や機会の「調査」
  • “Track down”: 特定の対象や人を粘り強く「見つけ出す」
  • “Uncover”: 隠された事実や情報を「明らかにする」

今回の記事を、英語でのコミュニケーションに役立てていただければ幸いです。