フライドポテトの英語表現|アメリカでは通用しない和製英語

「フライドポテト」は英語でなんと言うのでしょうか。

カタカナ表記であり、英語でもそのまま通用しそうに感じる方も多いと思います。

しかし実際は、フライドポテトは和製英語であり、英語表現は別に存在します。

ハンバーガー屋さんで “fried potato(es)” と言っても店員さんに通じず、フライドポテトを頼むことができなかった、というエピソードもあるようです。

この記事では、アメリカ英語、イギリス英語でのフライドポテトの表現を紹介します。

フライドポテトの英語表現

同じ英語圏でも、アメリカ英語とイギリス英語で異なるフライドポテトの言い方について見ていきましょう。

アメリカ英語圏

アメリカ英語圏では、

“french fries”

と呼びます。

それを省略して

“fries”

ということもあります。

“Can I take your order?”

“I would like a cheese burger and (french) fries.”
「ご注文をお伺いします。」
「チーズバーガーとフライドポテトをください。」

なお、アメリカでは、フライドポテトは細く切られている形が多いです。

イギリス英語圏

イギリス英語圏では、

“chips”

と呼びます。

“What would you like for lunch today?”

“How about fish and chips?”

“Sounds good!”
「今日の昼ごはんはどうする?」
「フィッシュアンドチップスはどう?」
「いいね!」

イギリスでは、じゃがいもは大きめ、太めに切られたものが多いです。

また、イギリスの伝統料理である、“fish and chips” の “chips” はフライドポテト、という意味で使われています。

アメリカ英語圏で “chips” と言ってしまうと、ポテトチップスになってしまうので注意が必要です。

fried potato ではどんな意味になる?

では、 “fried potato(es)” とはどんな料理になるのでしょうか。

“fried” には「油で揚げた」という意味があるので、“fried potato(es)” は「ジャガイモを揚げたもの」という意味になりますね。

ジャガイモを揚げた料理には、フライドポテトの他にも

  • ハッシュドポテト

  • スライスしたジャガイモを揚げたもの(家庭料理に多い)

などがあります。

“fried potato(es)” とオーダーするとフライドポテト以外の料理が出てきてしまうこともあるので注意しましょう。

勘違いしやすい和製英語

以下では、フライドポテトの他にもたくさんある、勘違いしてしまいそうな英単語を紹介します。

注文の際に役に立つものもあるので、ぜひ参考にしてみてください。

勘違いしやすい和製英語(食べ物、注文)
  • パン ( bread )
  • ホットケーキ ( pancake )
  • シュークリーム ( cream puff )
  • アメリカンドッグ ( corn dog )
  • ココア ( hot chocolate )
  • テイクアウト ( to go )
  • パン

パンはそのまま言うと、“pan”(フライパン)の意味になってしまいます。

“I prefer bread to rice.”
“You need a pan to cook fried rice.”
「私はご飯よりパンの方が好きです。」
「炒飯を作るにはフライパンが必要です。」

  • ホットケーキ

フライパンで焼いたものなので、“pan cake” と言います。

日本語でもホットケーキをパンケーキと表現することはありますよね。

英語では、hot cake と言ってしまうと「熱いケーキ」の意味になるので、“pan cake” を使いましょう。

  • シュークリーム

「シュークリーム」と言ってしまうと、「靴のクリーム」と取られてしまうので注意が必要です。

“May I have two of the cream puffs?”
シュークリームを2つください。」

  • アメリカンドッグ

アメリカでは、「アメリカンドッグ」の衣の部分には、コーンミールというトウモロコシの粉を原料とした生地が使われるため、“corn dog” と呼ばれます。

ちなみに、日本で売っているものは基本的に小麦粉が原料として使われています。

  • ココア

“cocoa” という単語も使われなくはないですが、“hot chocolate” が一般的です。

  • テイクアウト

注文の際に聞かれる「テイクアウト」は “take out” とは表現せず、“to go” が使われます。

店内飲食のことは “for here” と言います。

“For here or to go?”

To go, please.”

「店内とテイクアウトのどちらにされますか?」
テイクアウトでお願いします。」

「フライドポテト」の英語:まとめ

以上、フライドポテトに関する英語を紹介しました。

まとめ

  • フライドポテトはアメリカ英語圏では一般的に “french fries” と呼ばれます。
  • イギリス英語圏では “chips” と表現します。
  • 他にも食べ物関連の和製英語は多いので注意しましょう。
  • “fried potato(es)” は「揚げたジャガイモ」なので、ハッシュドポテトなども含まれます。

今回の記事を、英語でのコミュニケーションに役立てていただければ幸いです。