整数の問題では、次の 3 点を考えれば解けることが多いです。
①約数・倍数の利用 → 積の形や因数分解
②余りで分類 → 合同式の利用
③不等式の利用 → 範囲の絞り込み
複数のアプローチ法が利用できる問題も多いですね。
今回の問題は①を主軸に、途中で②③も利用するというすべての考え方が学べる問題です。
1 次×1 次 の方程式の問題はよく見ますが、それが 2 次に拡張されたパターンです。
数学の問題を解くうえで、解答へのアプローチとして重要なもののひとつに「具体化(単純化)」と「抽象化(拡張)」があります。
これができるようになると、数学の得点も上がってくると思います。
前置きが長くなりましたが、以下が解答例です。
15x2+2xy−y2+8y−84⟺(5x−y+5)(3x+y−3)=0=69
であるから、5x−y+5,3x+y−3 はともに 69 の約数である。
(5x−y+5)+(3x+y−3)=8x+2 であり、x>0 であることから
(5x−y+5,3x+y−3)=(3,23),(23,3)
のみに限られる。
(5x−y+5,3x+y−3)=(3,23) のとき (x,y)=(3,17) であり、
(5x−y+5,3x+y−3)=(23,3) を満たす正の整数 (x,y) は存在しない。
質問者からのお礼コメント
非常に詳しい解答ですね!この回答のおかげで、上記の問題にの解決策をうまく理解できるようになりました。どうもありがとうございました!