英語の感嘆文とは|作り方からHowとWhatの違い・使い分けまで例文付きで解説

英語の文には、大きく分けて平叙文・疑問文・命令文・感嘆文の4種類があります。更に、それぞれの種類の中に肯定文・否定文を始めとした細かな分類が存在します。

この記事では、文の種類の一つである「感嘆文」の基本的な部分について例文とともに解説していきます。

他の種類の文についてはこちらの記事で解説しているので、合わせてご覧ください。

英語の感嘆文とは

感嘆文とは、感動・驚き・喜び・悲しみなどの感情を強調して表現する文のことです。How で始まるものと What で始まるものがあり、どちらも訳は「なんて〜なんだろう!」のようになります。

また、前述のように文頭には How または What が置かれ、文末には必ず “!”(エクスクラメーションマーク・感嘆符) が置かれます

How beautiful this is!
これはなんて美しいんだろう!

What a beautiful flower this is!
これはなんて美しい花なんだろう!

感嘆文は否定文にならない

英語の4種類の文(平叙文、疑問文、命令文、感嘆文)のうち、感嘆文にのみ否定文が存在しません。したがって、例えば「美しくない」という意味の感嘆文を作る場合、

How not beautiful this is!

のような文はNGです。常に、

How ugly this is!(これはなんて醜いんだろう!)

のような肯定文にするよう心がけてください。

How型とWhat型の違いと使い分け

感嘆文には How で始まるものと What で始まるものの二種類があります。

How型とWhat型は、強調する品詞によって区別されます

How What
強調する品詞 形容詞、副詞 名詞、形容詞+名詞

(1) How interesting this story is!
この話はなんて面白いんだろう!

(2) What an interesting story this is!
これはなんて面白い話なんだろう!

How型感嘆文の作り方

(3) How beautiful she is!
彼女はなんて美しいんだろう!

(4) How fast he swims!
彼はなんて速く泳ぐのだろう!

How で始まる感嘆文は形容詞・副詞を強調します。上の例文では(3)が形容詞 beautiful を、(4)が副詞 fast を強調しています。

文の形は〈How+形容詞[副詞](+主語+動詞)+!〉のようになります。なお、後で説明しますが、(主語+動詞)は省略可能です。

以下の図は、How型感嘆文の作り方を説明したものです。

How型

What型感嘆文の作り方

(5) What a surprise this is!
これはなんという驚きだろう!

(6) What a strange place this is!
ここはなんて変わった場所なんだろう!

(7) What beautiful eyes she has!
彼女はなんてきれいな目をしているんだろう!

What で始まる感嘆文は名詞や〈形容詞+名詞〉を強調します。上の例文では(5)が名詞 a surprise を、(6)が〈形容詞+名詞〉a strange place を、(7)が〈形容詞+名詞〉beautiful eyes を強調しています。

文の形は〈What(+a/an)(+形容詞)+名詞(+主語+動詞)+!〉のようになります。名詞が複数形または不可算名詞の場合、a/an は必要ありません。(主語+動詞)も省略可能です。

以下の図は、What型感嘆文の作り方を説明したものです。

What型

What型感嘆文でよく使われる形容詞

What+ (a/an) +形容詞+名詞〉の形でよく使われる形容詞を表にまとめてみました。

形容詞 意味
wonderful 素晴らしい
good 良い
beautiful 美しい
strange 変わった
terrible ひどい

肯定的なものから否定的なものまで様々な形容詞が用いられます。

What型感嘆文でよく使われる名詞

What a/an+名詞〉の形でよく使われる定型表現を表にまとめてみました。

What型感嘆文は、形容詞や主語+動詞を省略した形でも使われます。詳しくは、次の見出し「感嘆文の省略形」で説明しています。ここでは、このような定型表現があるのだな、と確認するくらいで結構です。

表現 意味
What a surprise! びっくりしたなあ!
What a waste! もったいない!
What a day! なんて日だ!(良い場合も悪い場合もある)
What a shame [pity]! 残念だ!
What a relief! ほっとした!
What a mess! めちゃくちゃだ!

形容詞を伴わない形で使われるものは定形表現が多いため、丸暗記してしまうのも一つの手です。

感嘆文の省略形

主語と動詞の省略

How型感嘆文・What型感嘆文ともに、主語と動詞が省略された形もよく使われます

(8) How beautiful!
なんてうつくしいんだろう!

(9) What an interesting story!
なんて面白い話なんだろう!

主語と動詞の省略は、対象が明らかな場合や、感情をストレートに表現する場合にしばしば行われます。

形容詞・副詞の省略

How型感嘆文の副詞やWhat型感嘆文の形容詞が省略されることもあります

(10) How he sleeps!
彼はなんてよく寝るんだろう!

(11) What a coincidence!
なんという偶然なんだろう!

この用法は、省略しても明らかに文意が伝わる場合に限られます。

上の「What型感嘆文でよく使われる名詞」で紹介した定形表現もこの例に入ります。

練習問題

練習問題で定着度を確認しましょう。

練習問題

問1 以下の文を下線部を強調した感嘆文に変えなさい。

(1) This is a very terrible accident.

(2) He runs very fast.

問2 以下の文を日本語に訳しなさい。

(1) How hard the wind is blowing!

(2) What beautiful clothes she has!

(3) How we laughed!

解答

問1

(1) What a terrible accident this is!

(2) How fast he runs!

問2

(1) なんてひどく風が吹いているんだろう!

(2) 彼女はなんて美しい服を持っているんだろう!

(3) 私たちはなんてよく笑ったことだろう!

感嘆文も簡単じゃないよなぁ、、、