「してほしい」の英語表現と場面別の例文 | Wantは命令口調?

更新日時 2021/09/01

~してほしい」は、人とのコミュニケーションの際によく使われる表現です。では、この「~してほしい」は英語でどのように言うのでしょうか?

「~してほしい」は、軽い希望から強い要求まで様々なニュアンスを含むので、場面に応じた適切な英語を使うことが大切です。

今回の記事では、「~してほしい」という意味の英語を、丁寧な言い方と直接的な言い方に分けて解説していきます。また、似た意味を持つ want, need, wish, hope, expect の違いについても説明します。

目次
  • 丁寧な「~してほしい」

  • 直接的な「~してほしい」

  • wish; hope; expect

  • 「~してほしい」の英語:まとめ

丁寧な「~してほしい」

学校で「~してほしい」の意味で習う “I want you to ~” は直接的な表現なので、命令に近いニュアンスになります。したがって、ビジネスなどのフォーマルな場面では、一般的に次のようなより丁寧な表現が使われます。

丁寧な「〜してほしい」
  • I would like you to ~
  • It would be great if you could ~ / I would be glad if you could ~
  • I would appreciate it if you could ~
  • I was wondering if you could ~
  • Will you ~? / Can you ~?
  • Would you ~? / Could you ~?
  • Would you mind ~ing?

「~してほしい」の意味で最も一般的に使われる表現は、"I would [I’d] like you to ~"です。

この表現は、相手が断らないようなことを頼んだり指示したりする際(相手に義務があることを頼んだり、権限のある人が指示をする場合など)に使われます。

I’d like you to call me tomorrow afternoon.”
「明日の午後に電話してもらいたいのですが。」

I’d like you to explain it to me.”
「それについて説明してもらいたいのですが。」

より丁寧に、かつ温かいニュアンスで頼む場合は、“It would be great if you could ~” や “I would be glad if you could ~” という表現が使えます。

It would be great if you could grab me a coffee on your way to the office.”
「オフィスに来る途中にコーヒーを買ってきてくれたら嬉しいです。」

I would be glad if you could finish making these documents by tomorrow”
「明日までにこれらの資料を作ってくれたら嬉しいです。」

相手に負担がかかることを頼んだり、親しくない人に頼む場合は、“I would appreciate it if you could ~” や “I was wondering if you could ~” のような控えめな表現が使われます。

I would appreciate it if you could help me parepare for the seminar today.”
「今日のセミナーの準備を手伝っていただけるとありがたいのですが。」

I was wondering if you could give me a ride to the station.”
「駅まで乗せていっていただけませんでしょうか。」

「〜してもらえますか?」のように質問形式で頼む言い方には、次のようなものがあります。上のものほど直接的、下のものほど丁寧な表現になります。

Will you ~?
Can you ~?
Would you ~?
Could you ~?
Would you mind ~ing?

Will you / Can you close the door?”
「ドアを閉めてくれますか?」

Would you / Could you tell me what happened?”
「何が起きたのか教えていただけますか?」

Would you mind filling this form?”
「こちらの書類にご記入いただけますか?」

直接的な「~してほしい」

「~してほしい」とストレートに伝えたいときは、以下のような表現が使えます。

直接的な「~してほしい」
  • please + 命令文
  • I want you to ~
  • I need you to ~
  • Make sure ~

〈please + 命令文〉 は、相手が従う義務があることを命令・指示する場合や、相手が断る可能性がないようなことを頼む場合に使われます。

なお、please は最低限の丁寧さしか示さない語なので、「命令」を表す文に please をつけても「依頼」にはなりません。

Please close the door.”
= “Close the door, please.”
「ドアを閉めてください。」

冒頭でも述べたように、“I want you to ~” は強制度が高い表現で、命令に近いニュアンスがあります。一方、“I need you to ~” は、相手が明らかにその行為をする必要がある場合に使うのが一般的です。

I want you to clean the table.”
「あなたに食卓を綺麗にしてほしい。」

I need you to come here immediately.”
「あなたには至急こちらに来てもらいたい。」

念押しをする場合には、“Make sure ~” という表現がよく使われます。

Make sure to turn off the lights.”
= “Make sure you turn off the lights.”
「(忘れずに)電気を消してね。」

wish; hope; expect

上で紹介した wantneed と似た意味を表す動詞に wishhopeexpect があります。以下では、この3つの動詞の使い方について説明します。

事実に反する願望を表す “wish”

wish という動詞は「事実に反する願望」や「実現可能性の低い依頼」を表します。

「~してくれたらいいのに」のように「現在の事実に反する願望」を表す場合は〈I wish + 仮定法過去〉という構文になります。

「~してくれたらよかったのに」のように「過去の事実に反する願望」を表す場合は〈I wish + 仮定法過去完了〉という構文になります。

「~していただけるといいのですが」のように「実現可能性の低い依頼」を表す場合は〈I wish + 主語 + would ~〉という構文になります。

“I wish he were here.”
「彼がここにいてくれたらいいのに。」

“I wish he had come to the party.”
「彼がパーティーに来てくれたらよかったのに。」

“I wish you would come to the party.”
「パーティーに来ていただけるといいのですが。」

実現可能な願望を表す “hope”

hope が「~してほしい」という意味で使われる場合は、wish と違って「実現可能な願望」を表します。

“I hope you can come to the party.”
「あなたにはパーティーに来てほしいな。」

当然の期待を表す “expect”

expect が「~してほしい」という意味で使われる場合は、相手がそうすることを期待するニュアンスになります。

“I expect you to come to the party.”
= “I expect you will come to the party.”
「パーティーには(当然)来てくれるよね。」

「~してほしい」の英語:まとめ

以上、「~してほしい」を意味する英語表現について紹介しました。

まとめ

  • "I would like (I’d like) you to ~"は、相手が断らないようなことを頼んだり指示したりする際に使われます。
  • より丁寧に、かつ温かいニュアンスで頼む場合は、“It would be great if you could ~” や “I would be glad if you could ~” を使います。
  • 相手に負担がかかることを頼んだり、親しくない人に頼む場合は、“I would appreciate it if you could ~” や “I was wondering if you could ~” を使います。
  • Will you ~?”、“Can you ~?”、“Would you ~?”、“Could you ~?”、“Would you mind ~ing?” については、後ろの表現ほど丁寧になります。
  • please は最低限の丁寧さしか示さない語なので、「命令」を表す文に please をつけても「依頼」にはなりません。
  • I want you to ~” は強制度が高い表現で、命令に近いニュアンスになります。
  • I need you to ~” は、相手が明らかにその行為をする必要がある場合に使います。
  • 念押しをする場合には、“Make sure ~” という表現がよく使われます。
  • wish は「事実に反する願望」や「実現可能性の低い依頼」を表します。
  • hope は「実現可能な願望」を表します。
  • expect は、相手が依頼に応じることを期待するニュアンスになります。

今回の記事を、希望や願望を伝える際の参考にしていただければ幸いです。

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