「応援する」の英語表現と状況別のフレーズ|Fightは間違い?

「いつも応援しているよ」「ジャイアンツを応援しよう」など、私たちは「応援する」という言葉をよく使います。では、この「応援する」は英語でどのように言うのでしょうか?また、英語で応援の言葉をかける場合、どのような表現が適切なのでしょうか?

今回の記事では、まず「応援する」という意味の英語をいくつかの場面に分けて説明し、次に、人を応援するときに使える様々な英語フレーズを紹介していきます。

「応援する」の英語

大事な出来事を控えた友人や、好きなスポーツチーム、芸能人などを「応援する」というケースでは、root for という表現がぴったりです。ここでの root は、「成功を願う」という意味の動詞で、必ず root for という形で使います。

例

“Good luck with your presentation tomorrow. I’m rooting for you.”
「明日のプレゼン頑張ってね。応援してるよ。」

例

“Let’s root for the Dragons.”
「ドラゴンズを応援しよう。」

例

“I’m rooting for you from Japan.”
(海外の芸能人などに)「日本から応援しています。」

実際に声を出して「応援する」(声援を送る)場合は、cheer が使えます。「チアリーダー」の「チア」に当たる単語です。cheer 単独で、または cheer for や cheer ~ on という形で使います。

例

People watching the marathon cheered the tiring runner.
マラソンの観客は、疲れの見える走者を応援した。

例

We cheered for the Giants from the first-base stands.
私たちは一塁側スタンドからジャイアンツを応援した。

例

I went to cheer him on in a 5-km race.
5キロレースで彼を応援しに行った。

誰かの事業や活動、生活などを具体的に「応援する」(支援する)ような場合は、support が使われます。

例

We strongly support small and medium-sized companies.
私たちは中小企業を積極的に応援します。

例

We are accepting donations to support students from single-parent households.
ひとり親家庭の学生を応援するため、寄付金を受け付けています。

以上、「応援する」を意味する英語を見てきました。これらの表現を使えば、日本語の「応援する」に当たるほとんどのケースに対応できるでしょう。

なお、「応援する」という意味の「エールを送る」という表現がありますが、英語では send a yell のような言い方はしませんのでご注意ください。 (英語の yell は、通常「叫び声」を意味します。)

未来に向けた応援

次に、誰かを応援するときに使える英語フレーズを見ていきましょう。

今回は、応援の場面を「未来に向けた応援」「現状に対する応援」「落ち込んでいる人への応援」「スポーツの応援」の4つに分け、それぞれにふさわしい英語表現を紹介していきます。

まずは「未来に向けた応援」から見ていきます。

これから大事な出来事が控えている人を応援する場合は、以下のような表現が使えます。

フレーズとそのニュアンス
  • Good luck!(幸運を祈ります / 頑張って)
  • Wish you the best!(幸運を祈ります / 頑張って)
  • Go for it!(頑張れ)
  • Break a leg!(頑張れ)
  • I’ll keep my fingers crossed.(幸運を祈ります)
  • I hope everything goes well.(万事うまくいくといいですね)
  • I believe in you.(あなたを信じています)
  • I’m behind you.(私がついています)
  • I’m sure you’ll do great.(きっとあなたなら大丈夫です)

これらのフレーズの中では “Good luck!” が最もよく使われます。「幸運を祈る」という意味の言葉ですが、日本語の「頑張って」に近いニュアンスです。単独で、または Good luck on [with, in]~ の形で使います。

例

“I have my finals next week.”
“Good luck!”

「来週は期末試験だ。」
「頑張って!」

例

“Good luck on [with, in] your finals next week!”
「来週の期末試験がんばってね!」

“Wish you the best!” は “Good luck!” と同じように使えます。“I wish you all the best in ~” のようにすると、丁寧な感じになります。

例

“I have a job interview tomorrow.”
“Wish you the best!”

「明日、就職面接があるんだ。」
「頑張ってね!」

例

“I wish you all the best in your new position.”
「新しい役職でのご活躍をお祈りします。」

“Go for it!” は「目標に向かって進め」という意味で、日本語の「頑張れ」に近いニュアンスです。

例

“I’m thinking of applying for an internship at the City Hall.”
“That’s great. Go for it!”

「市役所のインターンに応募しようと思ってるんだ。」
「それはいいね。頑張れ!」

“Break a leg!” は、「舞台に立つ前は足を折るほど練習しろ」という意味から発展した表現です。大事なパフォーマンスを控えた人を励ますときに使います。

例

“I have a singing audition tomorrow.”
“Break a leg!”

「明日、歌のオーディションがあるの。」
「頑張れ!」

“I’ll keep my fingers crossed.” は、幸運祈願や魔よけのしるしとして、人差し指と中指をクロスさせることを意味します。「幸運を祈ります」というニュアンスになります。

例

“I hope you pass the test. I’ll keep my fingers crossed.”
(指をクロスさせながら)「試験に合格することを祈っています。」

“I hope everything goes well.” 以下の表現は、単独でも使えますが、下の例のように組み合わせて使うと、より効果的です。

例

“I’m worried about my presentation tomorrow.”
“I hope everything goes well. I believe in you.”

「明日のプレゼン心配だなあ。」
「うまくいくといいね。信じてるよ。」

例

“I have a big game tomorrow.”
“I’m sure you’ll do great. I’m behind you.”

「明日は大事な試合だ。」
「きっと大丈夫だよ。私がついてる。」

現状に対する応援

既に何かに取り組んでいる人を応援する場合は、以下のような表現が使えます。

フレーズとそのニュアンス
  • Keep it up!(その調子だ)
  • Hang in there!(あきらめるな)
  • You can do it.(あなたならできる)
  • Give it your all!(全力を尽くせ)

なお、日本では応援の際に “Do your best.” という表現が散見されますが、こちらは「結果はあまり期待していない」というニュアンスを含むので、使わない方が無難です。

最初の “Keep it up!” は、物事が順調なときに、「その調子で頑張れ」という意味で使われます。“Keep up the good work.” のように言うこともできます。なお、ここでの “keep up” は、「維持する」「継続する」という意味の熟語になります。

例

“You’re doing great. Keep it up!”
「よくやってるね。その調子で頑張れ!」

例

“That was an excellent presentation. Please keep up the good work.”
「素晴らしい発表でした。その調子で頑張ってください。」

“Hang in there!” は、「落ちないようにしっかりつかまれ」という意味から発展した言葉です。つらい状況にある相手に「あきらるな」と伝えるときに使います。同じ意味の “Don’t give up.” よりはくだけた表現です。

似たようなフレーズに “Never give up.” がありますが、こちらは「将来にわたってあきらめてはいけない」という意味になるので、現在に焦点を当てる場合には使えません。

例

“Hang in there! You only have 1 km to go.”
「頑張れ!あと残り1kmだぞ。」

“You can do it.” は、人を励ます際の定番フレーズです。“I know you can do it.” のように言うこともできます。しばしば “Don’t give up.” や “Hang in there!” と一緒に使われます。

例

“Don’t give up. I know you can do it.”
「あきらめないで。君ならきっとできるよ。」

最後の “Give it your all!” は「全力を尽くせ」という意味になります。

例

“The success of this project depends on your efforts. Please give it your all.”
「このプロジェクトの成功は、皆さんの努力にかかっています。全力を尽くしてください。」

落ち込んでいる人への応援

物事がうまくいかずに落ち込んでいる人を励ましたい場合は、以下のような表現が適切です。

フレーズとそのニュアンス
  • Cheer up!(元気を出して)
  • Don’t worry.(心配しないで)
  • Take it easy.(気楽に行こう)

すべて皆さんが良く知っている定番フレーズですね。実際に使うときは、様々な表現と組み合わせて、励ましの気持ちをしっかり伝えるようにしましょう。

例

“Cheer up! You’ll be all right.”
「元気を出して!きっと大丈夫だよ。」

例

“Don’t worry. I’m always on your side.”
「心配しないで。いつも君の味方だよ。」

例

“Take it easy. Tomorrow is another day.”
「気楽に行こう。明日があるさ。」

なお、「気にするな」「ドンマイ」という意味で “don’t mind” という表現を使う際は、注意が必要です。“Don’t mind.” のように単独で使うのは誤りで、“Don’t mind about the rumor.”(うわさなんて気にするな。)のように、後ろに「about + 目的語」をつけるのが正しい用法です。

スポーツの応援

スポーツ競技で、自分の好きな選手やチームを応援したいときは、以下のようなフレーズが使えます。

フレーズとそのニュアンス
  • Go!(行け)
  • Let’s go!(行け)
  • Come on!(しっかりしろ)
  • Keep it up!(その調子だ)
  • Hang in there!(あきらめるな)
  • Stick to it!(その調子だ / あきらめるな)

なお、日本では応援の際によく「ファイト!」という言葉を使いますが、英語の "Fight!"は、「(殴り合うなどして)戦え!」という意味になりますので気をつけましょう。

“Go!” や “Let’s go!” は、単独で、または選手やチームの名前の前につけて使います。

例

“Go, Tanaka!”
「行け、田中!」

例

“Let’s go, Reds!”
「行け、レッズ!」

“Come on!” も 同じように使いますが、こちらは「しっかりしろ!」という感じになります。

例

“Come on, Fighters!”
「しっかりしろ、ファイターズ!」

「現状に対する応援」の項でも説明しましたが、“Keep it up!” は、選手やチームが順調な場面で、“Hang in there!” は、苦しい場面で使います。

例

“Go, Suzuki! Keep it up!”
「行け、鈴木!その調子だ!」

例

“Come on, Giants! Hang in there!”
「しっかりしろ、ジャイアンツ。あきらめるな!」

最後の “Stick to it!” は、状況によってニュアンスが変わります。順調な場面では「その調子だ」、苦しい場面では「あきらめるな」という感じになります。なお、ここでの “stick to” には、「最後までやり遂げる」という意味があります。

例

“Go, Takahashi ! Stick to it!”
「行け、高橋!その調子だ!」

例

“Come on, Hawks! Stick to it!”
「しっかりしろ、ホークス!あきらめるな!」

「誰かを応援するときの英語フレーズ」のまとめ

以上、人を応援するときに使える英語フレーズを、「未来に向けた応援」「現状に対する応援」「落ち込んでる人への応援」「スポーツの応援」の4つに分けて紹介してみました。

今回の記事を参考に、応援や励ましの気持ちをスムーズに伝えられるようにしていただけたら幸いです。