「頑張って」の英語表現と状況別の例文|do your best は要注意

誰かを励ましたり、応援したりするときに、私たちはよく「頑張って!」と言いますね。では、この「頑張って」は英語でどのように言うのでしょうか?

実は英語には、日本語の「頑張って」にそのまま当てはまるフレーズがありません。そのため、英語で「頑張って」の意味を表現する場合は、場面や状況に合ったフレーズを使い分ける必要があります。

この記事では、「頑張って」が使われる場面を「未来に向けた激励」「現状に対する激励」「スポーツの応援」の3つに分け、それぞれにふさわしい英語表現を紹介していきます。

未来に向けた激励

これから何かに取り掛かろうとしている人に対して「頑張って」と伝える場合は、以下のような表現が使えます。

フレーズとそのニュアンス
  • Good luck on [with, in]〜!(〜を頑張って!)
  • I’ll keep my fingers crossed.(幸運を祈ります)
  • Go for it.(目標に向かって進め)
  • Break a leg!(頑張れ!)
  • I hope it goes well.(うまくいくといいですね)
  • I’m counting on you.(あなたを信じています)
  • I’m rooting for you.(応援しています)
  • I’m sure you’ll do great.(あなたなら大丈夫です)

これらのフレーズの中では “Good luck on [with, in]~!” が最もよく使われます。前置詞の on、with、in の後には、頑張る対象となるものが来ます。

例

“Good luck on your presentation tomorrow!”
「明日のプレゼン頑張ってね!」

例

“Good luck with your studies!”
「勉強頑張ってね!」

例

“Good luck in the tournament!”
「試合頑張ってね!」

“I’ll keep my fingers crossed.” は、人差し指と中指を交差させることを意味します。これは、幸運を祈るジェスチャーで、キリスト教の十字架に由来します。

例

“I hope you’ll pass the exam. I’ll keep my fingers crossed.”
(指を交差させながら)「試験にうかることを祈っています。頑張ってください。」

“Go for it.” は「目標に向かって進め」という意味のフレーズで、日本語の「頑張って!」に近いニュアンスがあります。

例

“I’m thinking of studying abroad.”
“That’s great! Go for it!”

「留学しようと思うんだけど。」
「それはいいね!頑張って!」

“Break a leg!” は、「舞台に上がるなら足を折るほどやれ」という意味で、舞台に出る前の役者や、大事な試験に臨む人などに対して使います。

例

“I have a job interview tomorrow.”
“Break a leg!”

「明日は就職面接なんだ。」
「頑張れよ!」

“I hope it goes well.” 以下の表現は、単独でも使えますが、 “Good luck!” と一緒に使うと、より効果的です。

例

“I’m worried about my presentation tomorrow.”
“I hope it goes well. Good luck!”
(または “I’m sure you’ll do great. Good luck!”)

「明日のプレゼン心配だなあ。」
「うまくいくといいね。頑張って!」
(または「君なら大丈夫だよ。頑張って!」)

例

“I have a big game tomorrow.”
“I’m counting on [rooting for] you. Good luck!”

「明日は大事な試合だ。」
「信じてるから [応援してるから] 頑張れ!」

現状に対する激励

既に何かに取り組んでいる人に対して「頑張って」と伝える場合は、以下のような表現が使えます。

フレーズとそのニュアンス
  • Keep it up.(その調子で頑張って)
  • Hang in there.(あきらめないで)
  • Don’t give up.(あきらめないで)
  • You can do it.(あなたならできる)
  • Give it your all.(全力を尽くせ)

最初の “Keep it up.” は、物事がうまくいっているときに、「その調子で頑張って」という意味で使われます。“Keep up the good work.” という言い方もあります。なお、ここでの “keep up” は、「続ける」という意味の熟語になります。

例

“You’ve done a good job. Keep it up.”
「よくできたね。その調子で頑張れ。」

例

“You’ve done very well. Please keep up the good work.”
「大変よくできました。これからも頑張ってください。」

“Hang in there.” (元の意味は「落ちないようにしっかりつかまれ」)は、困難な状況にある相手に対して、「あきらめずに頑張れ」と伝えるときに使います。同じ意味の “Don’t give up.” よりはカジュアルな表現です。

なお、“Never give up.” という表現もありますが、こちらは「今もこれからもあきらめてはいけない」という意味になるので、現状に対する激励としては使えません。

例

“Only 100 meters to the finish line. Hang in there!”
「ゴールまであと100メートルだ。頑張れ!」

例

“I don’t see how I can finish this paper by Friday.”
“Don’t give up too easily. You still have time.”

「金曜までにレポートを終わらせるなんて無理だよ。」
「そんなに簡単にあきらめるなよ。まだ時間はあるんだから頑張れ。」

“You can do it.” は “Hang in there.” や “Don’t give up.” と相性が良い表現で、しばしば一緒に使われます。“I know you can do it.” という言い方もあります。

例

“Just hang in there! I know you can do it.”
「頑張れ!おまえなら必ずできる。」

最後の “Give it your all.” は「全力を尽くせ」という意味のフレーズです。

私たちになじみの深い “Do your best.”(ベストを尽くせ) とほぼ同じニュアンスですが、“Do your best.” の方は使い方に注意が必要です。

一つは、「手抜きするな、全力でやれ」と高圧的に取られる可能性があるため。もう一つは、「結果はあまり期待していない」というニュアンスを含むためです。

実際に使う場合は、“Give it your all.” の方をお勧めします。

例

“It seems to be a pretty tight schedule, but please give it your all.”
「かなりタイトなスケジュールですが、全力を尽くしてください。」

スポーツの応援

スポーツ観戦の際に、頑張っているチームや選手を応援したいときは、以下のような表現を使いましょう。

フレーズとそのニュアンス
  • Go!(行け!)
  • Let’s go!(行け!)
  • Come on!(しっかりしろ!)
  • Keep it up!(その調子!)
  • Hang in there!(あきらめるな!)
  • Stick to it!(このまま頑張れ!/ あきらめるな!)

“Go!” や “Let’s go!” は、単独で、または頑張ってほしいチームや選手の名前の前につけて使います。

例

“Go, Suzuki!”
「行け、鈴木!」

例

“Let’s go, Giants!”
「行け、ジャイアンツ!」

“Come on!” も 同じように使いますが、こちらは「何やってるんだ。しっかりしろ!」というニュアンスになります。

例

“Come on, Dragons! Let’s go!”
「しっかりしろ、ドラゴンズ!頑張れ!」

前の項でも説明しましたが、“Keep it up!” は、チームや選手がよくやっている状況で、“Hang in there!” は、ピンチの状況で使います。

例

“Nice shot, Tanaka! Keep it up!”
「ナイスショットだ、田中!その調子で頑張れ!」

例

“Come on, Fighters! Hang in there!”
「しっかりしろ、ファイターズ!あきらめずに頑張れ!」

“Stick to it!” は、状況によって意味が変わります。チームや選手の調子が良い場面では「このまま頑張れ」、調子が悪い場面では「あきらめるな」というニュアンスになります。なお、ここでの “stick to” は、「最後までやり遂げる」という意味の熟語になります。

例

“Looking good, Mizuno! Stick to it!”
「いい感じだ、水野!このまま頑張れ!」

例

“Come on, Bulls! Stick to it!”
「しっかりしろ、ブルズ!あきらめずに頑張れ!」

最後に注意したいのが「ファイト!」という言葉です。英語の “Fight!” は「(殴り合うなどして)戦え!」という意味になりますので、応援の際には使わないようにしてください。

英語で「頑張って」のまとめ

以上、「頑張って」に関する英語表現を、「未来に向けた激励」「現状に対する激励」「スポーツの応援」の3つの場面に分けて紹介してみました。

今回の記事を参考に、「頑張って」の意味スムーズに伝えられるようにしていただけたら幸いです。