「残念です」の英語表現とニュアンスを例文付きで紹介

「参加できなくて残念です」「それは残念ですね」など、日常の様々な場面で使われる「残念です」という表現ですが、英語ではどのように言うのでしょうか?

和英辞典を引いてみると分かりますが、英語には「残念です」という意味の表現が数多くあります。sorry、unfortunate、regret、shame、pity など、どの単語を使った表現を選べばいいのか判断に迷ってしまいます。

今回は、「残念です」に関する単語やフレーズの使い方について解説します。

「残念です」の英語

「残念です」を意味する英語表現に使われる語句には、次のようなものがあります。

英語とそのニュアンス
  • a shame: 残念なこと
  • a pity: 残念なこと
  • a bummer: がっかり
  • too bad: 残念だ
  • sorry: 残念に思う
  • regret: 残念に思う
  • afraid: 残念ながら~です
  • unfortunate: 残念な

a shame; a pity

元々 shame は「恥」、pity は「同情」という意味の単語ですが、“a shame”、“a pity” のように不定冠詞の “a” をつけることで、共に「残念なこと」という意味になります。2つの表現はほぼ同じ意味ですが、誰かを非難するような文脈では “a shame” の方を使います(下の例文を参照)。

実際に使われる主な構文は、“That’s a shame [pity].”“It’s a shame [pity].”“What a shame [pity]!” の3通りで、“That’s a shame [pity].” 以外のケースでは、“It’s a shame [pity] (that) ~.”“What a shame [pity] (that) ~!” のように名詞節(that節)を伴うことができます。

“That’s a shame [pity].” と “It’s a shame [pity].” は同じ意味になり、残念な気持ちを強調する場合は “What a shame [pity]!” を使います。

“Our baseball team lost the game yesterday.”
That’s a shame [pity].
= “It’s a shame [pity].
≒ “What a shame [pity]!”
「うちの野球チーム昨日の試合で負けちゃったんだ」。
「それは残念だったね。」

It’s a shame [pity] (that) you can’t come to our party.”
≒ “What a shame [pity] (that) you can’t come to our party!”
「あなたが私たちのパーティーに来れないのは残念です。」

It’s a shame (that) the judges were unfair to him.”
「審査員が彼に対して不公平だったことが残念です。」
(このように人を非難する文脈では pity ではなく、shame を使います。)

a bummer

a bummer は「がっかり」という意味のスラングで、a shame や a pity と同じ構文で使われます。カジュアルな表現なので、親しい人たちの間でのみ使うようにしましょう。

“I scratched a door of my new car.”
That’s a bummer.
= “It’s a bummer.
≒ “What a bummer!”
「新車のドアに傷をつけちゃったんだ。」
「それはがっかりだね。」

It’s a bummer (that) she can’t come.”
≒ “What a bummer (that) she can’t come!”
「彼女が来れないなんでがっかりだ。」

too bad

too bad は「残念だ」「気の毒だ」という意味の熟語で、“Too bad.” または “That’s too bad.” という形で、相手に対する同情を表します。

自分の残念な気持ちを表現する場合は、“It’s too bad (that) ~” という構文を使います。

“I lost my new umbrella yesterday.”
That’s too bad.”
「昨日新品の傘をなくしちゃったんだ。」
「それは残念だったね。」

It’s too bad (that) you have to leave so soon.”
「あなたがそんなに早く帰らなければいけないなんて残念です。」

sorry; regret

sorry には、中学校で最初に習う「すみません」という意味の他に、「残念に思う」という意味があります。この意味でよく使われる “I’m sorry to hear that.”(それを聞いて残念に思います。)というフレーズは、上で紹介した “That’s a shame [pity].” や “That’s too bad.” よりもフォーマルな表現になります。

regret は、sorry と同じく「残念に思う」という意味を表しますが、より堅いニュアンスになります。

sorry も regret も、主に to不定詞や that節を伴って使用されます。

“My mother passed away last month.”
I’m sorry to hear that.
「先月母が亡くなりました。」
「それは残念なことでしたね。」

I’m sorry to say I cannot accept the job.”
≒ “I regret to say I cannot accept the job.”
「残念ですが、その仕事はお引き受けできません。」

I’m sorry (that) you can’t join the meeting today.”
≒ “I regret (that) you can’t join the meeting today.”
「あなたが今日の会議に参加できないのは残念です。」

afraid

afraid は「恐れる」という意味で使われることが多い単語ですが、“I’m afraid ~” または “I’m afraid to say ~” という構文で、「残念ながら~です」という意味を表すことができます。相手にとって都合の悪い内容を丁寧に伝える際に使用します。

省略形の “I’m afraid so.”“I’m afraid not.” という形でもよく使われます。

I’m afraid (to say) we can’t offer you the job.”
「残念ながらあなたを採用することはできません。」

I’m afraid (to say) I couln’t finish the work last night.”
「残念ながら昨晩中に仕事を終わらせることができませんでした。」

“Is it true she is leaving New York?”
I’m afraid so.
「彼女がニューヨークを離れるって本当なの?」
「残念ながらそうみたいだよ。」

“Do you know the lady’s name?”
I’m afraid not.
「あの女性の名前を知っていますか?」
「残念ながら知りません。」

unfortunate

unfortunate は、本来「不運な」という意味の単語ですが、「残念な」という意味でも使うことができます。フォーマルなニュアンスがあるので、ビジネスシーンなどでよく使われます。

「残念ながら」の意味で使える unfortunately と併せて覚えましょう。

“I’m sorry, but I won’t be able to attend tomorrow’s meeting.”
“That’s unfortunate.”
「申し訳ありませんが、明日の会議は欠席させていただきます。」
「それは残念ですね。」

“It’s unfortunate that we could not reach an agreement.”
「合意に至ることができず残念です。」

Unfortunately, we don’t have the time to interview every applicant.”
「残念ながら、応募者全員を面接している時間はありません。」

「残念です」の英語のまとめ

以上、「残念です」に関する様々な英語表現について見てきました。

まとめ

  • 「残念なこと」を意味する a shamea pity は、主に “That’s a shame [pity].”、“It’s a shame [pity].”、“What a shame [pity]!” の3通りの構文で使われます。このうち “That’s a shame [pity].” 以外のケースでは、“It’s a shame [pity] (that) ~.”、 “What a shame [pity] (that) ~!” のように名詞節(that節)を伴うことができます。
  • That’s a shame [pity].” と “It’s a shame [pity].” は同じ意味になり、残念な気持ちを強調する場合は “What a shame [pity]!” を使います。
  • a bummer は「がっかり」という意味のスラングで、a shamea pity と同じ構文で使われます。
  • Too bad.” や “That’s too bad.” は、相手に対する同情を表します。自分の残念な気持ちを表現する場合は、“It’s too bad (that) ~” という構文を使います。
  • I’m sorry to hear that.” というフレーズは、“That’s a shame [pity].” や “That’s too bad.” よりもフォーマルな表現になります。
  • sorryregret は共に「残念に思う」という意味を表しますが、regret の方が堅いニュアンスになります。両者とも、主に to不定詞や that節を伴って使用されます。
  • I’m afraid (to say) ~” は「残念ながら~です」という意味を表し、相手にとって都合の悪い内容を丁寧に伝えることができます。省略形の “I’m afraid so.”“I’m afraid not.” という形でも使われます。
  • unfortunate はフォーマルなニュアンスがあり、ビジネスシーンなどでよく使われます。

今回の記事を参考に、「残念です」を意味する英語を上手に使い分けられるようになっていただければと思います。