写真の赤線部についてですが、
確かに図11.19のようにd=n|OH|と表されるのはわかるのですが、OHの長さはP0の取り方で変わる、つまり同時にdの値もP0によって変わると思うのですが、なぜdはP0に依らない定数であるということが言えるのでしょうか?

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回答(1件)
今求めたい問題の平面はのとり方によらない…①
①より、その平面の法線ベクトルはのとり方によらない…②
①②より、点はのとり方によらない…③
点はのとり方によらない…④
③④より、の長さは、のとり方によらない
たぶんこれだけでは説明不足だと思うので、以下にちゃんとした説明を載せます。
今回点の定義は、「点(ベクトル)から、原点を通りベクトルに平行な直線におろした垂線の足」という厄介な定義をしているので、点は点のとり方によって変わるように見えますが、じつはこの点は「問題の平面と、原点を通りベクトルに平行な直線の交点」と一致します。
これを示します。
問題の平面を、
原点を通りベクトルに平行な直線をとします。
つまり、はからにおろした垂線の足です。
また、はとの交点です。
【証明】
はからにおろした垂線の足⇒とはで垂直に交わる
は上の点、はとの交点⇒はとで交わる
とは垂直、はとで交わる⇒とはで垂直に交わる
とはで垂直に交わる、とはで垂直に交わる⇒とは一致する
とは一致する、とはで垂直に交わる⇒HとH'は一致する。
は定義にが入っていますが、の定義にはが入っていないので、はによらないと言えます。