(1)は完璧です。
(2)も答えはおそらく合っていますし、解答の方針としても悪くないと思いますが、少し論理の飛躍があるように感じます。
気になった点は 2 点あります。
まず、解答のはじめに k=1,2,⋯ としていますが、k=1 の場合は ak−1 が定義できないので k=2,3,⋯ としたうえで、k=1 は個別に考えるべきです。
また、2≦21an−1<3 が成り立つときに、
「すなわち 2≦(21)k−1a1<3 」とする不等式の評価について、もう少し説明がほしいと思ってしまいます。
その答案だと、21an−1=(21)k−1a1 が成り立つように感じられるからです。この等式は成り立っていません。
その後の解答は、写真が不明瞭な部分もあって読みにくかったので、あまり意図が伝わってきませんでした。申し訳ありません。
私なら、次のように記述します。
まず、2an−1<an+1≦2an であるから、整数 l に対して an+1=l となるような an は、an=2l または an=2l+1 の 2 つが存在する。
また、自然数 m に対して 2m+1≦an<2m+2 が成り立っているとき、2m≦an+1<2m+1 が成り立つ。
ここで、2k≦N<2k+1(k=1,2,⋯,9) の中で、an=2 となる項が存在しないものの個数を考える。
k=1 のとき 2≦N<4 である。
N=3 で a2=1であり、N=4 で a2=2 だから、an=2 となる項が含まれないのは N=3 のみである。
したがって、an=2 となる項が存在しないための必要十分条件は、2≦an<4 の範囲の an について an=3 が成り立っていることである。
k=2 のときは、4≦N<8 であり、an=3 となる項が含まれるときは N=6,7 である。
同様に考えていくことで、2k≦N<2k+1 を満たす N に対して、an=3 となる項が存在するものの個数は 2k−1 個である。
したがって、2≦N<210 の N で an=2 となる項を含まないものの個数は
k=1∑92k−1=2−129−1=511
である。これに N=1 を加えた 512 個が題意を満たさないものの個数なので、求める N の個数は
1023−512=511 個である。
質問者からのお礼コメント
とても丁寧に回答してくださりありがとうございます!!