解決済み

なんで積分で求める面積はx軸との間の面積なのですか?

y軸でも、x=2との間でもいいのに。

またx軸より上とより下は無視していいのですか?


ベストアンサー

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積分とはなにか、というところが理解できていないようです。


区間axba\leq x\leq bnn分割し、その点を小さい順にa=x0,x1,,xn=ba=x_0,x_1,\cdots,x_n=bとする。

このとき関数y=f(x)y=f(x)に対して、(xi1,0),(xi,0),(xi,f(xi)),(xi1,f(xi))(x_{i-1},0),(x_i,0),(x_i,f(x_i)),(x_{i-1},f(x_i))の4点からなる長方形の和を考える(※)と、分割を細かくしていけばxx軸と関数f(x)f(x)で囲まれた部分の面積と一致する。つまり、

abf(x)dx=limni=1n(xixi1)f(xi)\int_a^bf(x)dx=\lim_{n\to\infty}\sum_{i=1}^n (x_i-x_{i-1})f(x_i)


これが積分のそもそもの考え方です。長方形の和を考えるので、xxで積分するならxx軸と囲まれた部分になります。もちろん、yyで積分するならyy軸との間になります。


「またx軸より上とより下は無視していいのですか?」

これも積分の考え方とそもそも違います。



(※)

長方形のf(x)f(x)の取り方はいろいろあります。

[xi1,xi][x_{i-1},x_i]で一番大きいところ、一番小さいところ、中点など。

返信(4件)

回答ありがとうございます。

なんかすごい分かりそうでわからないです。

長方形を作るときの頂点の2個がなんで(x、0)みたいにx軸上なんですか?

そもそも、なんで積分すると面積が求まるのかが納得いかなくて。

そこまでいくとむずくなるからそういうものだと思った方がいいのでしょうか?

物理はとっていますか?

あれの速さのあたりが一番楽なんですけど。

例えば、加速度am/s2a\mathrm{m/s^2}の車が地点x=0x=0を出発してx=tx=t秒時の速さf(x)f(x)f(x)=axf(x)=axで表せて、同時に進んだ距離F(x)F(x)F(x)=12ax2F(x)=\dfrac{1}{2}ax^2で表すことが出来ます。

このとき、f(x)F(x)f(x)\to F(x)は積分、F(x)f(x)F(x)\to f(x)は微分の関係にあります。

つまり、

F(x)=0xf(t)dtf(x)=ddxF(x)\begin{align*}F(x)&=\int_0^xf(t)dt\\f(x)&=\dfrac{d}{dx}F(x)\end{align*}

と書けます。


(続きます)

さて、なぜxx軸上にあるかと言えば、例えば「速さ10km/h10\mathrm{km/h}で5時間歩いたとき、進んだ距離は何km\mathrm{km}ですか」という問題があったとき、どう答えますか?

10km/h×5h=50km10\mathrm{km/h}\times5\mathrm{h}=50\mathrm{km}

とするかと思います。


これは、時間xxにおける速さの関数f(x)=10f(x)=10(定数関数)において、0x50\leq x\leq 5での面積(積分)に対応しています。


ここで、もし関数f(x)f(x)xx軸ではなく、例えばy=2y=2の線と囲まれた面積だった場合、どうなるでしょうか。定数関数なので面積は長方形ですから、

×=(102)×5=40km\text{縦}\times\text{横}=(10-2)\times5=40\mathrm{km}

ということになります。


(続きます)


結局のところ、積分とは関数f(x)f(x)について積分区間[a,b][a,b]上のすべての点xix_iにおけるf(xi)f(x_i)の積み重ね、と言えるわけです。

そしてf(xi)f(x_i)とはy=0y=0からy=f(xi)y=f(x_i)の距離のことですから、これはxx軸とf(x)f(x)で囲まれた面積、ということになります。


これでもやっぱり難しいですか?

習いたてだといまいちピンと来ないかもしれないので、初めはそういうものだと思ってもらってもいいかもしれません。

ただ、上記の話を理解できれば、いずれ出てくる「2つの関数で囲まれた面積」なども理解しやすくなると思いますので、頭の片隅にでも置いて頂ければ、と思います。

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参照までに。

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