ネイピア数とはどのような数で、どのように用いられるのですか。なお、質問者は数I・Aのみ履修済みです。
ベストアンサー
まず、ネイピア数は解析学と呼ばれる学問(微分積分に関わる学問)において、とても重要な役割を果たします。
ここで、かるーく
「微分積分のネイピア数の凄さに関する所だけ」を説明します。
(詳しいことは省きます)
微分は、「f(x)という関数の傾きの関数を調べて、次元を1下げる」働きがあります。
例えば、を微分するととなり、次元(指数部分)が1小さくなります。
積分は、「f(x)に微分とちょうど逆となる演算をして、次元を1上げる」働きがあります。
例えば、を積分するととなり、次元が1大きくなります。
ここで、
△を微分して○になるならば○を積分したら△になる。ということが分かり、
"大抵の場合"○と△は違うものになりそう。と予想できます。
(○=、△=としたのが上の例)
ここでf(x)=という関数を考えます。このeはネイピア数です。
補足ですが、上のようなのような関数を指数関数といい、数IIの範囲で出てきます。
これを微分してみると、
積分してみてもとなり、上記の場合で言う○=△の場合で、異質なパターンです。
これはネイピア数しか持たない唯一無二の特性であり、解析学において、ここまで扱いやすい関数
(微分しても積分しても計算しやすい上に形も変わらない)はありません。
さらに、言語的に考えてみても
「x=aでの傾きがaの曲線」というなかなか面白い関数で、ユニークという点でも異質な関数です。
このように、ネイピア数は、微分積分において、重要かつ面白い、様々な性質を示す定数です。
〜〜〜
できるだけ内容を分かりやすく噛み砕き、ネイピア数の魅力を伝えられるように説明をしたため、いくらか数学的には厳密でない所があります。
そこは自分で調べてみる楽しみとしてご容赦ください。
ありがとうございました。
質問者からのお礼コメント
ご回答ありがとうございます。今後の勉強が楽しくなりそうです。