英語の疑問詞とは|各種類の意味・使い方一覧表から疑問文の作り方まで例文付きで解説

この記事のテーマは「疑問詞」です。

疑問詞は「疑問代名詞」(who, what, which) と「疑問副詞」 (when, where, why, how) に分類され、主に疑問文の文頭で使用されます。

まずは、疑問代名詞から見ていきましょう。

疑問代名詞

who

who は「人」について、その人が誰であるのかを尋ねる時に使われる疑問詞です。疑問文の中では、主語・補語・目的語として働きます。

(1) Who broke the window? (主語)
誰が窓を割ったのですか?

(2) Who is that man? (補語)
あの男性は誰ですか?

(3) Who do you want to see? (動詞の目的語)
あなたは誰に会いたいのですか?

(4) Who did he come with? (前置詞の目的語)
彼は誰と一緒に来たのですか?

(1)のように who が主語となる疑問文は平叙文と同じ語順になりますが、それ以外の場合は(2)~(4)のように、be動詞や助動詞が文の主語の前に置かれます。

whom

whomwho の目的格で、動詞や前置詞の目的語として働きます。

(3’) Whom do you want to see? (動詞の目的語)
あなたは誰に会いたいのですか?

(4’) Whom did he come with? (前置詞の目的語)
(4") With whom did he come? (前置詞の目的語)
彼は誰と一緒に来たのですか?

whom が前置詞の目的語になる場合は、(4")のように〈前置詞 + whom〉を文頭に置くことができます。(この用法は who にはありません。)

なお、whom は主に書き言葉で使われ、話し言葉では who を使うのが一般的です。

whose

whosewho の所有格で、単独または後に名詞を伴う形で使われます。

(5) There’s a notebook on the desk. Whose is it?
机の上にノートがありますが、誰のですか?

(6) Whose hat is this?
これは誰の帽子ですか?

(5)は単独での用法、(6)は名詞を伴う用法の例です。

what

what は「物事」について、それが何であるのかを尋ねる時に使われる疑問詞です。疑問文の中では、主語・補語・目的語として働きます。また、後に名詞を伴う形で使われることもあります。

(7) What happened last night? (主語)
昨日の夜に何が起きたのですか?

(8) What do you want to be in the future? (補語)
あなたは将来何になりたいですか?

(9) What did you have for lunch? (動詞の目的語)
あなたは昼食に何を食べましたか?

(10) What are you talking about? (前置詞の目的語)
あなたは何について話しているのですか?

(11) What sport do you like? (名詞を伴う用法)
あなたはどんなスポーツが好きですか?

(7)のように what が主語となる疑問文は平叙文と同じ語順になりますが、それ以外の場合は(8)~(11)のように、be動詞や助動詞が文の主語の前に置かれます。

which

which は「人」や「物事」について、限られた選択肢の中からどれを選ぶのかを尋ねる時に使われる疑問詞です。疑問文の中では、主語・補語・目的語として働きます。また、後に名詞を伴う形で使われることもあります。

(12) Which is larger, Earth or Mars? (主語)
地球と火星ではどちらが大きいですか?

(13) Which are your children in this photo? (補語)
この写真の中であなたのお子さんはどの子ですか?

(14) Which do you like better, apples or oranges? (動詞の目的語)
リンゴとミカンではどちらが好きですか?

(15) We have these three programs. Which are you interested in? (前置詞の目的語)
私たちはこの3種類のプログラムを用意しています。あなたはどれに興味がありますか?

(16) Which bus should we take? (名詞を伴う用法)
私たちはどのバスに乗るべきでしょうか?

(12)のように which が主語となる疑問文は平叙文と同じ語順になりますが、それ以外の場合は(13)~(16)のように、be動詞や助動詞が文の主語の前に置かれます。

疑問副詞

when / where

when は「時」を、where は「場所」を尋ねる時に使われる疑問詞です。疑問文の中では主に副詞として働きますが、代名詞として前置詞の目的語になることもあります。

(17) When did they get married? (副詞)
彼らはいつ結婚したのですか?

(18) When will you arrive? (副詞)
あなたはいつ到着しますか?

(19) Until when are you going to stay here? (代名詞)
あなたはいつまでここにいる予定ですか?

(20) Where did you buy that skirt? (副詞)
そのスカートはどこで買ったのですか?

(21) Where can I park my car? (副詞)
車はどこにとめればよいのですか?

(22) Where are you from? (代名詞)
= Where do you come from? (代名詞)
あなたはどこの出身ですか?

why

why は「理由」や「目的」を尋ねる時に使われる疑問詞です。疑問文の中では副詞として働きます。

なお、「目的」を尋ねる場合は “What … for?” という表現も使えます。

(23)
Why are you leaving?” (理由)
Because I’m tired.”
「どうして帰るのですか?」
「疲れたからです。」

(24)
Why did you go to the station.” (目的)
To meet my parents.”
「どうして駅に行ったのですか?」
「両親を出迎えるためです。」

(24’)
What did you go to the station for?” (目的)
To meet my parents.”
「何のために駅に行ったのですか?」
「両親を出迎えるためです。」

理由を尋ねる質問に対しては、(23)のように “Because …” で答えます。目的を尋ねられた時は、(24)(24’)のように “To …” で答えるのが一般的です。

how

how は「方法」「状態」「程度」「数量」などを尋ねる時に使われる疑問詞です。疑問文の中では副詞として働きます。

「程度」や「数量」を尋ねる場合は、直後に形容詞や副詞 (far, long, often, soon, many, much など) を伴います。

(25) How do you go to school? (方法)
どうやって通学していますか?

(26) How is the weather in New York today? (状態)
今日のニューヨークの天気はどうですか?

(27) How far is the airport from the hotel? (程度)
空港はホテルからどのくらい離れていますか?

(28) How many students are there in your class? (数量)
あなたのクラスには生徒が何人いますか?

練習問題

最後に練習問題を解いてみましょう。

練習問題

次の英文の下線部を尋ねる疑問文を作りなさい。

1.I met Tom at the station.

2.John is coming tonight.

3.I am going to put Mary’s pictures on the wall.

4.I am looking for my glasses.

5.You should buy this watch.

6.The concert began at seven.

7.The restroom is on the first floor.

8.I waited there for one hour.

解答

1.Who did you meet at the station?

2.Who is coming tonight?

3.Whose pictures are you going to put on the wall?

4.What are you looking for?

5.Which watch should I buy?

6.When did the concert begin?

7.Where is the restroom?

8.How long did you wait there?

今回は通常の疑問文のみを例文として取り上げましたが、疑問詞は間接疑問文の中でも使われます。疑問詞の理解を深めるためにも、「間接疑問文」の記事を参照してみてください。