連鎖関係代名詞とは|仕組み・考え方・見分け方を例文と問題で徹底的にわかりやすく解説

更新日時 2021/10/22
目次
  • 連鎖関係代名詞とは

  • 連鎖関係代名詞の見分け方

  • 連鎖関係代名詞の応用編

  • 【補足】連鎖関係副詞もある

  • 二重限定との違い

  • 【大学受験英語対策】練習問題

連鎖関係代名詞とは

突然ですがこのような文章を目にしたことはありますか?

(1) The boy who I thought her brother was actually her son.
私が彼女の弟だと思ったその少年は、実際には彼女の息子だった。

(1)のような、〈関係代名詞+SV〜+V…〉という形になるものを連鎖関係代名詞と言うことがあります。

今回はいわゆる連鎖関係代名詞について学習していきましょう。

連鎖関係代名詞ですが、やや複雑なので一見すると訳し方に疑問を持たれてしまうかもしれません。よって工夫して読み取ることが大切です。

ということでまず読み取りの手助けとなる2通りの解釈方法をお伝えします。

解釈①関係詞節にSVが挿入

1つ目の考え方は、関係詞節にSVが挿入されているととらえ、一度除外して考えてみるというものです。

実際に例文の意味を考えていきましょう。

(2) Tom is a man who I think is able to win the game.
トムはその試合に勝てると私が思っている男だ。

(2)を例にとると、いったんI thinkを外して、who is able to win the gameとします。

Tom is a man who is able to win the game.

これにI thinkの意味をくわえて、関係詞節部分を「私がその試合に勝てると思った男」とすればいいでしょう。

解釈②2文にわける

2つ目の考え方は、関係詞を関係代名詞節中の元の場所に戻し、2つの文に分けて考えるという方法です。

これは通常の関係代名詞の文にも使える方法です。先ほどの例文を2文にわけて考えてみましょう。

(2) Tom is a man who I think is able to win the game.
トムはその試合に勝てると私が思っている男だ。

再び(2)を例にとります。関係詞節who I think~の先頭にある関係詞whoの、元々の位置を考えましょう。そうすると、

  1. Tom is a man.
  2. I think he is able to win the game.

この2つに英語の文章をわけることが出来ました。

先行詞がa manなので、関係代名詞whoの正体はa manを受けた代名詞のheです。

今度はこの2文を関係代名詞を用いて1文にしていきましょう。まず2.のheを関係代名詞whoにして、whoを先頭に持っていきます。

who I think is able to win the game

次にこれを1.の後ろにくっつけます。すると(2)が完成します。

このように、関係詞の成り立ちを逆算して考えることもできます。

連鎖関係代名詞の見分け方

連鎖関係代名詞の見分け方はいたってシンプルです。それは、主格の場合関係代名詞のうしろで動詞が連続しているかどうかということと、関係代名詞の後ろが不完全な文になっているかということです。

連続しているときは、連鎖関係代名詞を疑うべきです。

(2) Tom is a man who I think is able to win the game.
トムはその試合に勝てると私が思っている男だ。

上の例文では、thinkの直後にbe動詞のisが続いています。
また関係代名詞whoの後ろを見ると、I think is able to win the game となっており、who の先行詞となっているところの a man が脱落している不完全文だとわかります。

また、連鎖関係代名詞節で使われやすい動詞もいくつかあるため、以下で紹介します。

ヒントとなる動詞

関係詞節中にこれらの動詞が現れた場合、連鎖関係代名詞を疑うべきです。

これらに共通しているのは動詞の後ろに接続詞that節が来るような使われ方をすることです。「思う」「考える」などの思考動詞が多いこともわかるでしょう。

そのような動詞の一部を紹介します。

動詞 意味
think 思う
believe 信じる
say 言う
hear 聞く
know 知っている
find 気がつく
expect 予期する

(3) The boy who I thought very handsome was her brother.
とてもかっこいいと私が思ったその少年は彼女の兄弟だった。

(4) The girl who I heard smart was stupid.
賢いと私が聞いていたその少女は頭が悪かった。

連鎖関係代名詞の応用編

つぎに、連鎖関係代名詞の応用パターンを紹介していきます。

関係詞の省略

(5) I saw a man I thought was a murderer of the case.
私は事件の犯人と思われる男を見た。

(5)の元の文章は以下の通りです。

I saw a man who I thought was a murderer of the case.

連鎖関係代名詞の場合、主格であっても関係代名詞が省略されることがあります。

文の構造がわかりづらくなりますが、動詞が連続していることなどに着目してほしいです。

whatを用いるパターン

関係代名詞whatが使われる場合もあるので確認しておきましょう。

(6) I decided to do what he said is right.
私は彼が正しいと言ったことをすることに決めた。

関係代名詞whatの場合も先ほどやった2通りの解釈で処理していきます。今回は2文にわける方法で考えてみましょう。

  1. I decided to do the thing.

  2. He said it is right.

上記の確認ですが、関係代名詞whatはthe thing whichに書き換えることが出来ました。
書き換えた場合の先行詞がthe thingなので、この部分はさらにitに置き換えられるということです。

今度はこの2文を関係代名詞を用いて1文にしていきます。まず、2.のitを関係代名詞whichにして、それを先頭に持っていきます。

次にこれを1.の後ろにくっつけます。すると

I decided to do the thing which he said is right.

という文が完成します。あとはthe thing whichをwhatに戻すだけで、(6)の例文が完成します。

関係代名詞whatについて理解しているか不安な方は、こちらの記事を参考にしてください。

関係代名詞が目的格の場合もある

先ほど連鎖関係代名詞の見分け方のところで、主格の場合は動詞が連続しているので見分けやすいと解説しました。

しかし、以下のような場合も考えられるので注意しましょう。

(7) The book which I first thought interesting was not.
私が最初面白いと思ったその本は面白くなかった。

これについても2文に分けて考えてみましょう。

1.The book was not interesting.
2.I first thought it interesting.

2.の文では「OをCだと思う」と言う意味の<think+O+C>が使われています。

目的語の位置にあったitが2文をつなげる際にwhichに変わり、先頭に出た結果、which以下の関係詞節では繰り返しになるinterestingが省略されています。

【補足】連鎖関係副詞もある

関係代名詞だけでなく関係副詞も、文の間に挟み込まれる場合があります。そのような関係副詞を連鎖関係副詞と呼びます。

(8) There are a few situations where I think this rule does not apply.
この規則が当てはまらないと私が思う状況が、いくつかあります。

(8)はちなみに2文に分けるとこうなります。

1.There are a few situatinons.
2.I think this rule does not apply to a few situations.

基本的な考え方は連鎖関係代名詞と変わらないので、「連鎖関係代名詞は理解できたけれど連鎖関係副詞はわからない」という場合は、関係副詞の方を見直すべきかもしれません。

なお関係副詞について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

二重限定との違い

関係代名詞の用法には、先行詞を二つの関係詞節で説明する二重限定というものもあり、その形が連鎖関係代名詞に非常に似ています。

文構造を明らかにして違いを見ていきましょう。

(9) Sapporo is the city which I know is one of the most fascinating cities in Japan.
私が知っている札幌は、日本で最も魅力的な都市のひとつです。

(10) Sapporo is the city I know which is one of the most fascinating cities in Japan.

札幌は私が知っている中で最も魅力的な都市の一つだ。

(9)のwhichは、連鎖関係代名詞です。例によって2文にわけると、

  1. Sapporo is the city.
  2. I know it is one of the most fascinating cities in Japan.

(10)では、二重限定が発生しています。関係代名詞の二重限定とは、先行詞について2度関係代名詞節で限定する用法です。

よってこの文は3つに分解できます。

  1. Sapporo is the city.
  2. I know it.
  3. It is one of the most facinating cities in Japan.

仕組みとしては、まず Sapporo is the city の the city を I know it という関係で修飾します。
つまり、the city (that) I know (私が知っている街)となります。

さらに、the city (that) I know について It is one of the most facinating cities in Japan という限定を付け加えます。
つまり the city (that) I know which is one of the most facinating cities in Japan (私が知っている街で、日本一魅力的なものの一つ)となります。

二重限定の訳し方や注意点

(10) Sapporo is the city which I know which is one of the most fascinating cities in Japan.

札幌は私が知っている中で最も魅力的な都市の一つだ。

二重限定ですが、訳し方にコツがあります。

それは、最初の関係代名詞節を「〜の中で」と訳出することです。

なぜなら2番目の関係代名詞節は最初の関係代名詞節をと先行詞を丸ごと修飾しているからです。これを図解すると下のようになります。

<先行詞+関係詞節>←関係詞節

また注意点ですが、1つ目の関係代名詞が省略できるのに対し2つ目の関係代名詞は省略することができません。

【大学受験英語対策】練習問題

練習問題を通して定着度を確かめましょう。

例題

問1 日本語と合致するように括弧内に適切な英語を入れましょう。
1.彼は、私があなたの兄だと思っていた人だ。
He is the man (  )(  )(  ) was your brother.
2.あなたが正しいと思うことをするべきだ。
You should do (  )(  )(  )is right.

問2 次の括弧内の語句を並べ替えて、日本語に合致する正しい英文を作りましょう。
1.彼は私の知り合いの中で、唯一信頼に足る男だ。
He is the (know/only/who/man/trustworthy/I/is).

解答

問1
1.who I thought
日本語に照らし合わせると「私が思っていた」という要素を補う必要があるとわかります。また「私があなたの兄だと思っていた男」とあるのでthe manをうしろから節で修飾されていることに気づくと思います。

名詞を後ろから節で修飾するのは関係詞なので先行詞がthe manだとわかります。先行詞が人なので関係詞はwho、「私が思った」はI thoughtです。

2.what you think
日本語に照らし合わせると、「あなたが思うこと」という要素を補う必要があるとわかります。また「あなたが正しいと思うこと」とあるのでyou should doのあとには「〜こと」で終わる節が来るとわかります。

関係代名詞whatにはその役割があるのでそれを中心に組み立てます。what is rightとすると、「正しいこと」となります。あとは「あなたが思うこと」という要素を補って、what you think が正解。

問2
1. only man I know who is trustworthy
この文では、「唯一の」男について「私の知り合い」であり「信頼できる」という二重に限定しています。よって、二重限定の訳し方をすれば良いと目星がつきます。

ここで「〜知り合いの中で」という表現に着目してください。二重限定の場合は最初の関係代名詞節について「〜のなかで」と訳すのでした。

「唯一」は二重限定の両方にかかっているので、あとは「唯一の男」について「私が知っている中で」「信頼できる」という順番になるよう英語を並べていけば正解です。

この記事では連鎖関係代名詞という言葉がなんども出てきましたが、誰かが文法項目整理のために名付けた名前にすぎません。受験では「連鎖関係代名詞」などという言葉は出てこないので、名称にこだわる必要はないと思います。

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