複合関係代名詞とは|whatever・whoever等の意味や名詞/副詞的使い方を解説

更新日時 2021/10/19

英語を学習していると、whateverなど関係代名詞にeverがついた形を目にすることがあります。

そのようなものをまとめて複合関係詞とよびます。

今回は複合関係詞のうち複合関係代名詞について使い方などを確認していきます。

目次
  • 複合関係代名詞とは

  • 複合関係代名詞の使い方

  • 使い方①名詞節「〜ならどんなものでも」

  • 使い方②副詞節「〜しようとも」(譲歩)

  • 【補足】複合関係副詞について

  • 【大学受験英語対策】練習問題

複合関係代名詞とは

複合関係代名詞とは関係代名詞にeverがついたもののことです。

複合関係代名詞は先行詞を含んでいて、everがつくことで「〜ならどんなものでも」・「〜しようとも」などの意味が加わります。

複合関係代名詞にはwhoever、whichever、whateverの3種類があります。

それぞれの使い方についてみていきましょう。

whoever

(1) The library is open to whoever goes to that school.
その図書館は、その学校に通う人なら誰でも利用できます。

(1)では、whoever以下の関係詞節が前置詞toの目的語になっていて、whoeverは関係詞節の主語になっています。

このときのwhoeverは「〜する人は誰でも」という意味になっていて、名詞節を作ります。

複合関係代名詞は他にも譲歩の意味の副詞節を作りますが、それらの意味についての詳細は後述します。

whichever

(2) Take whichever you want.
どちらでもほしいものを取りなさい。

(2)では、whichever以下の関係詞節がtakeの目的語になっていて、whicheverは関係詞節の主語になっています。

このときwhicheverは「〜するものはどれ[どちら]でも」という意味になっており、名詞節を形成します。

whatever

(3) He won’t hear whatever you say.
あなたが何を言っても彼は聞いてくれないだろう。

(3)では、whatever以下の関係詞節がhearの目的語になっていて、whateverは関係詞節の主語になっています。

このときwhateverは「〜するものはなんでも」という意味の名詞節を作ります。

複合関係代名詞の使い方

複合関係代名詞は名詞節または副詞節を形成し、それぞれ意味が異なります。

名詞節 副詞節
whoever 〜する人は誰でも 誰が〜しようとも
whichever 〜するものはどれ[どちら]でも どちらが〜しようとも
whatever 〜するものは何でも 何が〜しようとも

それぞれについて確認していきましょう。

使い方①名詞節「〜ならどんなものでも」

名詞節とは、文中で名詞と同じ役割を果たす節(主部と述部を内部に含むもの)のことです。

名詞節の複合関係代名詞は「〜ならどんなものでも」という意味を表します。

それぞれについて例文をみていきましょう。

(4) That player is known to whoever likes baseball.
その選手は、野球好きなら誰でも知っている。

(5) You can use whichever you like.
どれかお好きな方をお使いください。

(6) You can take whatever you like.
好きなものを何でも持って行っていいよ。

(4)では、whoever以下が前置詞toの目的語になっているため、名詞節になっているといえます。名詞節のwhoeverは「〜する人は誰でも」という意味になります。

なおこのwhoeverは関係詞節中では主語になっています。複合関係代名詞は関係代名詞がもとになっているので、これは関係代名詞の主格と同じように考えることができます。

関係代名詞の主格について理解が怪しい人はこちらの記事を参考にしてください。

(5)でも、whichever以下がuseの目的語になっているので、名詞節になっています。名詞節のwhicheverは「〜するものはどちらでも」という意味になります。

なおこのwhicheverは関係詞節中では目的語になっています。これも関係代名詞の目的格が大元にあるので分からない方は復習しましょう。

(6)でも、whateverが以下がtakeの目的語になっているので、名詞節になっていると言えます。名詞節のwhateverは「〜するものは何でも」という意味になります。

なおこのwhateverは関係詞節中では目的語になっています。

関係代名詞は主節と関係詞節の両方で何の役割をしているかしっかり理解していることが重要です。

whicheverとwhateverの違い

(5) You can use whichever you like.
どれかお好きな方をお使いください。

(6) You can take whatever you like.
好きなものを持って行っていいよ。

これは先ほどの例文です。whicheverとwhateverは意味が紛らわしく混同してしまうことがあるので確認しましょう。

whicheverではいくつか選択肢がありその中で「どれでも」という意味を表しています。

これに対してwhateverでは特に選択肢が前提としてあるわけではなく「何でも」という意味になります。

〈複合関係代名詞+名詞〉

whateverとwhicheverは、直後に名詞を置いて形容詞的に使うことができます。

このことからこの用法のことを複合関係形容詞と呼びます。

(7) You can choose whichever drink you like.
どの飲み物でも好きな方を選べるよ。

こちらも関係形容詞の応用になっているので関係形容詞についてご存知ない方はこちらの記事も参考にしてください。

使い方②副詞節「〜しようとも」(譲歩)

今度は複合関係代名詞の副詞的な用法についてみていきましょう。

副詞節とは、副詞の働きをする節のことです。例としてはifやbecauseなどの接続詞によって導かれる節などがあります。

副詞節の複合関係代名詞には譲歩の意味があります。

英語における譲歩とは、「〜だが・〜だとしても」という言い回しのことです。

それぞれについて例文を見ていきましょう。

(8) I love you, whoever you love.
たとえあなたが誰のことを好きだろうが、私はあなたを愛している。

(9) Whichever you choose, don’t regret it.
どちらを選んでもそれを後悔しないように。

(10) Whatever happens, I will protect you.
どんなことがあっても、私があなたを守ります。

(8)について、whoeverは「誰が〜しようとも」という意味です。whoever以下の副詞節が、I love youという主節の内容をより詳しく説明しています。

このwhoever you loveのように、単体では文として成立せず主節に追従する節のことを従属節と呼びます。

(9)について、whicheverは「どれを〜しようとも」という意味です。whichever以下の副詞節がdon’t regret itという主節の前にきています。

(10)について、whateverは「何が〜しようとも」という意味です。whatever以下の副詞節がI will protect youという主節の前にきています。

no matter … による書き換え

複合関係代名詞が譲歩の意味を表す副詞節であるとき、no matterを使って書き換えられることが多いです。

no matter …とは、it does not matter …と同義で「〜ということはどうでもいいので」というように含みをもたせたいときに使います。

実際、上の例文(8)~(10)は以下のように書き換えられます。

(11) No matter who you like, I love you.
たとえあなたが誰のことを好きだろうが、私はあなたを愛している。

(12) No matter which you choose, don’t regret it.
どちらを選んでもそれを後悔しないように。

(13) No matter what happens, I will protect you.
どんなことがあっても、私があなたを守ります。

名詞節と副詞節の見分け方

名詞節と副詞節の見分け方を理解するには文の構造を把握する必要があります。

(4) That player is known to whoever likes baseball.
その選手は、野球好きなら誰でも知っている。

(8) I love you, whoever you love.
たとえあなたが誰のことを好きだろうが、私はあなたを愛している。

(4)では、that player が主語(S)、is known toが述語(V)になっており、whoever以下が前置詞toの目的語(O)になっています。

このように、名詞節の場合は主語(S)や補語(C)、目的語(O) になります。

(8)では、whoever以下が文全体で見ると修飾語(M)で、前半の主節のうち I が主語(S)、loveが述語(V)、youが目的語(O)になっています。

このように、副詞節は修飾語(M) になります。

複合関係代名詞の訳し方がわからなくなったら文の構造に立ち戻りましょう。

英文の構造の基本となる5文型については、以下の記事にて解説しています。

【補足】複合関係副詞について

関係詞に関係代名詞と関係副詞があるように、複合関係詞にも複合関係代名詞のほかに、複合関係副詞というものもあります。

複合関係代名詞との違いなど、詳しくはこちらの記事で解説しています。
ここでは例文のみ紹介しておきます。

(14) Sit wherever you want.
どこでも好きなところに座って。

(15) Whenever she sleeps, she snores.
寝るときはいつも、彼女はいびきをかく。

(16) However fast I ran, I couldn’t make it to that train.
どんなに速く走っても、あの電車には間に合わなかった。

複合関係副詞にはwherever、whenever、howeverの3種類があり、いずれも副詞節を形成します。

なお、howeverは譲歩の用法のみになっています。

副詞節① 副詞節②(譲歩)
wherever 〜する所ならどこでも どこで〜しようとも
whenever 〜するときはいつでも いつ〜しようとも
however - どれほど〜でも
どんなふうに〜しても

【大学受験英語対策】練習問題

練習問題を通して定着度を確かめましょう。

練習問題

問1 日本語の意味が通るように、(  )に適切な語句をいれましょう。
1.その映画を見た人はだれでも感動するに違いない。
(  )saw the film must be impressed.
2.何が起きようとも、私はあなたが好きです。
(  )(  )(  )happens, I will love you.

問2 次の英文を和訳しましょう。
1.I will give you whichever clothes you like.
2.Whoever comes, I will never let him into my home.

解答

問1
1.Whoever
日本語から「〜する人は誰でも」という意味をもつ単語が入ることが予想できます。そしてそれは複合関係代名詞whoeverの名詞用法なのでwhoeverが正解です。
2.No matter what
日本語から「なにが〜しようとも」という意味を補う必要があると推測できます。そのような意味を持つのは複合関係代名詞のwhateverの副詞用法ですが、うまく空欄に当てはまりません。
ここで、副詞節で用いられるwhateverはno matter whatに書き換えられることを思い出してください。書き換えると空欄にうまくはまります。

問2
1.どの服でもあなたが好きな方をあげます。
whichever以下はgiveの目的語として名詞節の機能をはなしています。またこのwhicheverは直後の名詞についているので、「〜ならどの服でも」と訳すのが正解です。
2.誰が来ても絶対にその人を家には入れません。
whoever comesは、直後「私は決してその人を家に入れないだろう」という主節について追加で説明を加えているので副詞節であり、このときwhoeverは「誰が〜しようとも」という意味になります。

複合関係詞といえばワンオクのwherever you areが思い浮かびます。受験勉強で疲れたときとかに聞いてみてください。ちなみにこのwhereverは複合関係副詞になるので、そちらの記事を読んでいただくと理解が深まると思います。

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