勘違いの英語表現|mistake・misunderstandの用法やその他フレーズも紹介

「すみません、勘違いしていました」「それは勘違いでしょう」など、普段何気なく使っている「勘違い」という言葉ですが、英語ではどのように言うのでしょうか。

中学校で習う mistake や高校で習う misunderstand などが頭に浮かぶと思いますが、これらの単語を使う際は、「勘違い(名詞)」と「勘違いする(動詞)」の使い分けに注意する必要があります。

そこでこの記事では、まず基本となるこの2語の使い方について説明し、続いて、同様の場面で使える4つの表現を紹介します。

mistake

mistake は、日本語の「勘違い」に最も近いニュアンスの単語で、名詞としても動詞としても使うことができます。

また、形容詞形の mistaken は、「勘違いしている」という意味で使われます。

It’s just a mistake.
それは単なる勘違いです。

Sorry, I made a mistake.
すみません、勘違いでした。

He mistook the meaning of the question.
彼は質問の意味を勘違いした。

I mistook you for your sister.
あなたを妹さんと勘違いしました。

He was mistaken about the name of the hotel.
彼はホテル名を勘違いしていた。

You must be mistaken. I do not work here.
あなたは勘違いしています。私はここで働いていません。

misunderstand

misunderstand は「誤解する」という意味の単語ですが、文脈により「勘違いする」という意味でも使うことができます。mistake よりは、やや重いニュアンスになります。

「勘違い」という意味では、名詞の misunderstanding が使われます。

I think he misunderstood what I said.
彼は私が言ったことを勘違いしたようだ。

Did I misunderstand?
私、勘違いしてた?

I’m sorry. That was my misunderstanding.
すみません。私の勘違いでした。

I’m afraid there is a misunderstanding between us.
私たちの間に何か勘違いがあるようだ。

なお、misunderstand は、主に耳で聞いた情報を勘違いした場合に用いられる表現です。文字情報や社会情勢などを読み間違えたような場合は、misread を使います。

The doctor misread the patient’s record.
その医者は患者のカルテを読み間違えた。

The prime minister misread the situation.
首相は情勢を読み誤った。

「勘違い」を意味する他の表現

何かを勘違いした際に使える他の表現としては、次のようなものがあります。

「勘違い」の表現とそのニュアンス
  • I thought ~:~だと思っていた
  • I was under the impression that ~:~だと思い込んでいた
  • get ~ wrong:~を誤解する
  • mix up:混同する

I thought ~

I thought ~ は、直接的に「勘違い」を意味する表現ではありませんが、日本語で「~だと思っていた」と言えば勘違いしていたことが伝わるように、英語でもこの表現で「勘違い」の意味を伝えることができます。

I thought the deadline was next week.
締め切りは来週だと勘違いしていました。

I thought the store was open until 8 p.m.
店は午後8時まで開いていると勘違いしていました。

I was under the impression that ~

この表現を直訳すると、「私は~という印象を抱いていた」となりますが、「勝手に思い込んでいた」というニュアンスでよく使われるフレーズです。

I was under the impression that everything was going well.
全てがうまくいっていると勘違いしていました。

I was under the impression that you were working for him.
あなたは彼の会社で働いていると勘違いしていました。

get ~ wrong

get ~ wrong は、「~を誤解する」という意味の熟語で、主に話し言葉で使われます。

Don’t get me wrong. I’m not complaining.
勘違いしないでね。別に文句を言ってるんじゃないから。

I’m sorry. I got it wrong.
すみません。勘違いしていました。

mix up

mix up は、「混同する」「取り違える」という意味の熟語で、こちらも話し言葉で使います。

I mixed up the dates. = I got the dates mixed up.
日程を勘違いしていました。

I mixed you up with your brother.
あなたを弟さんと勘違いしました。

余談:勘違い野郎

「自分はいい人だ」「俺ってかっこいい」などと思い込んでいる「勘違い野郎」は、英語でどのように言うのでしょうか?

英語には特に決まった言い方はないので、

He thinks he is cool [smart].(彼は自分がかっこいい [頭がいい] と思っている。)

のように直接的に表現することになります。

文脈によっては、

He is full of himself.(彼はうぬぼれている。)

という表現も使えます。

「勘違い」の英語のまとめ

以上、「勘違い」に関する様々な英語表現について見てきました。

まずは、基本となる mistakemisunderstand の使い方(特に「勘違い(名詞)」と「勘違いする(動詞)」の使い分け)を覚えましょう。この2語が使えるようになれば、他の表現も容易に使うことができると思います。