開催のholdの使い分け方|受動態と能動態の違いと例文

hold という動詞は、「会議を開く(hold a meeting)」「イベントを開催する(hold an event)」「式を行う(hold a ceremony)」など、「開く」「開催する」「行う」という意味で幅広く使うことができます。

中学校以来おなじみの “hold” ですが、実際に使用する上で、いくつか注意すべき点があります。今回は、この “hold” の使い方について見ていきます。

“hold” は主に受動態で使う

“hold” は、「開催する」よりも「開催される」という意味で使用されるケースが多く、その場合は受動態(be動詞 + 過去分詞)の形をとります。

主語に会や式、イベントなど、「開催されるもの」が来る場合は、“hold” を受動態(be動詞 + held)にすることを忘れないようにしてください。

The Olympic Games are held every four years.
オリンピックは4年に一度開催される。

The next meeting will be held on Wednesday, October 10.
次の会議は、10月10日水曜日に開かれる。

The wedding ceremony was held at St. Mary’s Church.
結婚式は聖マリア教会で行われた。

“hold” を能動態で使う場合は、開催者や主催者が主語になります。

Our university will hold a charity event next week.
来週、私たちの大学はチャリティーイベントを開催する。

We held a birthday party for Tom yesterday.
昨日、私たちはトムのために誕生パーティーを開いた。

「開催中」の場合、受動態は進行形となる

会やイベントなどが「開催中」の場合は、受動態を進行形にして表現します。この構文(be動詞 + being + 過去分詞)を忘れている人は多いので、この機会に再確認しておきましょう。

His exhibition is being held at the Tokyo Art Museum.
彼の展覧会が東京アートミュージアムで開催中だ。

A UN conference was being held when I visited New York.
私がニューヨークを訪れた時、国連の会議が開催中であった。

「行う」vs.「開催する」

日本語には「~を行う」という表現が無数にありますが、その中の一部は、“hold” で表すことができます。では、以下の1~8の中に “hold” が使える表現はあるでしょうか?

1.調査を行う。
2.入試を行う。
3.事業を行う。
4.葬式を行う。
5.工事を行う。
6.選挙を行う。
7.不正を行う。
8.裁判を行う。

この中で、「行う」が「(会・式・イベントなどを)開催する」という意味で使われているのは、2、4、6、8の4つです。したがって、この4つの「行う」については、 “hold” で表すことができます。

一般に “hold” は、主催者参加者によって成り立つものに関して使われますので、そのことを頭に入れておきましょう。

“hold” のまとめ

今回は、「開催する」を意味する “hold” の使い方について見てきました。“hold” は幅広い場面で使える便利な動詞なので、この記事を参考に、上手に使いこなせるようになっていただければと思います。