「お土産」の英語一覧の使い分け方・例文
私たちは、旅先で買ったものを、お土産として家族や友人に渡したり、人の家を訪問する際に手土産を持参したりしますが、この「お土産」は英語でどのように言うのでしょうか。
「お土産」を和英辞典で引くと、通常、「記念品」の意味として souvenir が、「手土産」の意味として present や gift が掲載されています。
この記述に間違いはないのですが、日本の多くの英語学習者は、「お土産」を意味するこれらの単語をうまく使いこなせていません。
そこでこの記事では、この3つの単語の使い方について改めて見ていくことにします。
この記事に関連するQ&A
souvenir
souvenir
上でも述べたように、souvenir は「記念品」という意味の単語です。特に「旅行やイベントの思い出として自分のために買うもの」を意味し、日本語の「お土産」のように、家族や友人のために買うというニュアンスはありません。また、「記念」という意味では、貝殻や空き缶なども souvenir と呼ぶことができます。
自分以外のために買う souvenir としては、修学旅行の記念に家族のために買うキーホルダーなどがありますが、かなりまれなケースです。職場の同僚に配るお菓子などは「記念品」ではないので、souvenir とは呼べません。
souvenir は、基本的に自分の思い出のために買うものと考えてください。
I’m looking for souvenirs to take to Japan.
日本に持って帰る記念品を探しています。
I bought this ring as a souvenir of France.
フランス旅行の記念にこの指輪を買いました。
Did you buy any souvenirs at the concert?
コンサートに行った時、何かお土産を買いましたか?
Let’s go to the souvenir shop before we go home.
帰る前に土産物屋に行こう。
present, gift
present, gift
present と gift は、共に「贈り物」を意味する言葉です。present は気軽な贈り物、gift は少し値段が高い贈答品というニュアンスです。
家族や友人など、他人のために買う「お土産」のほとんどは、souvenir ではなく present または gift に該当します。ただし、present や gift には「お土産」以外のものも含まれますので、旅先で買った「お土産」であることをはっきりさせたい場合は、
“This is a gift brought back from Hawaii.”
(これはハワイのお土産です。)
のように表現するのがいいでしょう。
I need to buy some presents for my colleagues.
私は職場の同僚のためにお土産を買わなければなりません。
This was a gift from my daughter. She bought it in Italy.
これは娘からもらったお土産です。彼女がイタリアで買ったものです。
My father went on a business trip and brought us back some presents.
父が出張に行ってお土産を買ってきてくれました。
訪問先に持参する手土産については、
I have a present for you.
お土産をお持ちしました。
This is a small gift for you.
つまらないものですが、どうぞ。
のような表現が使えます。
職場の同僚にお土産としてお菓子などを配る場合には、
“This is for everyone. Please enjoy.”
(これは皆さんにです。どうぞ。)
のような言い方が自然です。present や gift では大げさな感じになるので、使わない方がいいでしょう。
「お土産」の英語のまとめ
「お土産」の英語のまとめ
今回は、「お土産」の意味で使うことができる souvenir、present、gift の使い方について見てきました。
まとめ
- souvenir は「記念品」という意味の単語で、特に「旅行やイベントの思い出として自分のために買うもの」を意味します。
- 「記念」という意味では、貝殻や空き缶なども souvenir と呼ぶことができます。
- 家族や友人など、他人のために買う「お土産」のほとんどは、souvenir ではなく present または gift に該当します。
- present は気軽な贈り物、gift は少し値段が高い贈答品というニュアンスです。
今回の記事を参考に、「お土産」に関する英語表現を上手に使い分けられるようになっていただければと思います。