加法定理というと、証明には多少のアイデアを必要とするものが多いので、教科書に載っているようなスタンダードの証明をしてみます。(参考までに、下に略図を貼っておきます)
さて、証明するための材料として、二つの点を考えてみます。O,A,Bの3点を以下のように定めてみると、β−αが出てきてくれるので、このまま余弦定理でcos(β−α)を出していきます。
AB2=(cosβ−cosα)2+(sinβ−sinα)2=12+12−2cos(β−α)
⟺1+1−2cosβcosα−2sinβsinα=12+12−2cos(β−α)
⟺cosβcosα+sinβsinα=cos(β−α)
さらに、αを−αに置き換えれば、
cos(α+β)=cosαcosβ−sinαsinβ
名の通り、加法の方も簡単に求められます。
今度は、sin(α+β)=cos(2π−α−β)に注意して変形を行います。
cos(2π−α−β)=cos(2π−α)cosβ+sin(2π−α)sinβ
⟺sin(α+β)=sinαcosβ+cosαsinβ
このように、単位円上の点を考慮するだけで簡単に証明ができます。ですが、計算が煩雑なのも事実です。そこで、もう一つベクトルを使った証明も考えてみます。ここでは内積を用いて一瞬で導出しましょう。単位円という性質を利用し、OAとOBの内積を2通りで表現して、
OA・OB=∣OA∣∣OB∣cos(β−α)=cos(β−α) (長さと挟角による表現)
OA・OB=cosβcosα+sinβsinα (座標による表現)
これを結べば、同じような等式を得ることができるので、あとは上記と同様の議論です。こんな感じでいかがでしょうか?
質問者からのお礼コメント
ありがとうございます!!とてもわかりやすかったです!😄😄