(2),(3)共にめっちゃすっきりしてクレバーな解き方があるかと言ったら、そうでもなさそうですが、なるべく時短で解けるであろう方法で解いてみます
(2)
b=3より、Bは3の倍数の集まりができます。すると、Aにはすでに3,6,9の3数があるのでちょうど残り一つ3の倍数を作ればいいですね。
a,a+2をみてみると、これは3で割った余りが両者で等しくないのでその余りが0か1である数を代入するだけで良いことになります。(3の倍数が同時に二つできないという事)よってaの範囲より、それを満たす数は10,12,13の3つです。
∴ a=10,12,13
(3)は題意より、a,b,c同士の影響も鑑みなければなりませんが、なるべく3つがそれぞれ最小になるように考えたいですので、まずはaから
a=10が一番小さそうですね、これは直ぐにわかります(さらにb,cに影響していないのでこれで確定)
次はb,cですが、問題文を見ると すべての共通部分が12,20だけであることが分かります。ということは、
Bはbの倍数となるので、12と20もbの倍数である必要があるので
bは12と20の公約数
Cはその要素がcの約数なので、12と20をcの約数に含んでいなければなりませんね。ということは
cは12と20の公倍数
が各々の集合の定義から分かります。
それではまずcからみてみます、ここは最小公倍数である60をひとまず考えるべきでしょう。ここで大事なのは、次のbの選び方です。c=60
ということは、その約数である
1,3,6,10,12,20
も当然含まれてきます。上記の要素は現時点でAとCに同時に含まれているのを列挙したものです。ここままだと余計な 1,3,6,10が邪魔になってしまいますね。ですからbを適切にとることで題意を満たしたいと思います。そもそものbの条件からすでにb=2,4の2つしかないので1,3,6,10をすべて排除できる方を選ぶとすれば、b=4の方ですね。b=2の方だと、6や10が含まれてしまいます。
文章だらけで分かりにくいので一旦、現時点で要素を確認してみます↓
A={1,3,6,7,9,10,12,20}
B={4,8,12,16,20}
C={1,2,3,4,5,6,10,12,15,20}
見てみるとこれは題意を満たしていますので、組として(10,4,60)はアリですね。ではこれ以上に最小となるような組は存在するかということですが、これは途中で言っておくべきことだったかもしれませんが、cは12と20の公倍数でしたのでcの選び方でbがより小さくなる可能性を考えるべきです。ですが、お分かりの通りc=60のときも、c=120のときも、c=60n(n∈N)のときも
C={1,2,3,4,5,6,10,12,15,20}
です。ということはbにはなんら影響はないという事になりますので、上のやつが最小の組であることの裏付けが取れました。
∴(a,b,c)=(10,4,60)
なるべく丁寧に解説をしたので解答という感じではないかもですが、お役に立てれば幸いです!
解答する際には、特にb,cの決定がポイントになってくるはずなので、bとcの満たすべき条件さえしっかり明記できていればいいと思います。