高校生だと積分の定義は大体リーマン積分だと思います。
★区間a≦x≦bで関数f(x)を積分することを考える。
このとき、区間a≦x≦bをn等分した点をa=x0,b=xnとしてx0,⋯,xnとすると、
∫abf(x)dx=n→∞limi=0∑n−1nb−af(xi)
である。★
ここまではわかるでしょうか?
さて、では積分∫abj=0∑mfj(x)dx
を考えます。
積分の定義からf(x)→j=0∑mfj(x)dx
としてやれば
∫abj∑mfi(x)dx=n→∞limi=0∑n−1nb−a(j=0∑mfj(xi))
となります。
さて、和の極限は極限の和と等しい。つまり、lim(f(x)+g(x))=limf(x)+limg(x)でしたので、jに関する和は極限と順序交換出来て、
n→∞limi=0∑n−1nb−a(j=0∑mfj(xi))=j=0∑m(n→∞limi=0∑n−1nb−afj(xi))
です。
よって、再び積分の定義に戻って()内の極限を積分表示にしてやると、
j=0∑m(n→∞limi=0∑n−1nb−afj(xi))=j=0∑m∫abfj(x)dx
すなわち、
∫abj=0∑mfj(x)dx=j=0∑m∫abfj(x)dx
となり、和と積分の順序交換が出来ました。
どうでしょうか。理解できそうですか?
質問者からのお礼コメント
ありがとうございます。大変助かりました