【例文付き】「泣く」の英語表現とそれぞれのニュアンス

「泣く」という表現を英語で伝える際は、状況や文脈に応じていくつかの異なるフレーズが使えます。

ここでは「泣く」を示す英語のフレーズとそれぞれのニュアンスを見ていきましょう。

「泣く」の英語表現

「泣く」という行為を表す英語の表現とそのニュアンスを以下に列挙します:

「泣く」の英語
  • To cry: 一般的な「泣く」を表し、感情の表出としての涙を指します。

例: “She started to cry after hearing the sad news.”(悲しいニュースを聞いて彼女は泣き始めた。)

  • To sob: 激しく泣くことを指し、深い悲しみや苦痛を伴います。

例: “He sobbed uncontrollably at the funeral.”(葬式で彼は抑えられないほど激しく泣いた。)

  • To weep: 静かに涙を流すことを指し、しばしば深い悲しみや感動を示します。

例: “She wept with joy when she met her long-lost brother.”(長い間会っていなかった兄弟に会ったとき、彼女は喜びで涙を流した。)

  • To tear up: 目に涙が溜まることを指し、完全に泣き出す前の段階を表します。

例: “I teared up during the touching movie scene.”(感動的な映画のシーンで目に涙が溜まった。)

  • To bawl: 非常に大きな声で泣くことを指し、しばしば子供が使う表現です。

例: “The child bawled when he lost his toy.”(おもちゃを失くしたとき、その子供は大声で泣いた。)

これらの表現は、「泣く」という行為の異なる側面を捉えており、感情の程度や状況に応じて使い分けることが重要です。

To cry

“To cry” は、涙を流して泣くという一般的な表現で、「泣く」と訳されます。このフレーズは、様々な感情の表現として使用され、悲しみ、喜び、苦痛、感動など幅広い状況で用いられます。“To cry” は、特に感情が強く表れる時、例えば失望、怒り、愛情などの強い感情が伴う場合に使われることが多いです。

以下は “to cry” の例文とその日本語訳です:

  1. 英文: “She began to cry when she heard the sad news.”
    日本語訳: 「彼女は悲しいニュースを聞いて泣き始めた。」

  2. 英文: “The baby won’t stop crying.”
    日本語訳: 「その赤ちゃんは泣き止まない。」

  3. 英文: “Sometimes, you just need a good cry to feel better.”
    日本語訳: 「時には、気持ちが良くなるために思いっきり泣く必要がある。」

“To cry” は、一般的に感情が高まった時の自然な反応としての泣くことを指します。感情の強さや状況によっては、この行為が慰めや解放の源となることもあります。

To sob

“To sob” は、深い悲しみや苦痛を伴う激しい泣き方を指す英語のフレーズで、「嗚咽する」「すすり泣く」と訳されます。この表現は、特に心の痛みが強く感じられる瞬間や、圧倒的な感情の発露の際に使用されます。“To sob” で表される泣き方は、通常、声を伴い、体が震えるほどの感情的な強さを示します。

以下は “to sob” の例文とその日本語訳です:

  1. 英文: “After hearing the tragic news, she sobbed uncontrollably.”
    日本語訳: 「悲劇的なニュースを聞いた後、彼女は抑えがたいほど激しくすすり泣いた。」

  2. 英文: “He sat alone, sobbing over the loss of his best friend.”
    日本語訳: 「彼は一人で座り、親友を失った悲しみに嗚咽していた。」

  3. 英文: “The child sobbed after falling off his bike.”
    日本語訳: 「その子供は自転車から落ちた後、すすり泣いた。」

“To sob” は、単なる涙を流す以上の、深い感情的な苦痛や悲しみを伴う泣き方を示します。この行為は、人が心からの悲しみやストレスに圧倒されたときに見られる反応です。

To weep

“To weep” は、深い悲しみや感動からくる静かで情緒的な泣き方を指す英語のフレーズで、「泣く」「涙を流す」と訳されます。この表現は、“to sob” ほど激しくはないが、深い感情が込められた泣き方を示し、しばしば心からの悲しみや感動を伴います。“To weep” で表される泣き方は、内省的で、しばしば個人的な瞑想や悲哀の瞬間に見られます。

以下は “to weep” の例文とその日本語訳です:

  1. 英文: “She wept quietly as she read the letter from her distant family.”
    日本語訳: 「彼女は遠く離れた家族からの手紙を読みながら静かに涙を流した。」

  2. 英文: “Moved by the beautiful music, he began to weep softly.”
    日本語訳: 「美しい音楽に感動して、彼はそっと涙を流し始めた。」

  3. 英文: “They wept together at the end of the movie.”
    日本語訳: 「彼らは映画の終わりに一緒に泣いた。」

“To weep” は、深い感情や感動が引き起こす静かな泣き方を指し、しばしば個人の深い感情や内面的な体験を反映します。このフレーズは、個人が深く感じた悲しみや喜びを表現する際に使用されます。

To tear up

“To tear up” は、目に涙が溜まる状態を指す英語のフレーズで、「涙ぐむ」と訳されます。この表現は、泣き始める直前の感情的な瞬間を捉え、深い感情や感動が込み上げてきたときに使用されます。“To tear up” は、必ずしも大声で泣くことを意味するわけではなく、感情の高まりが目に見える形で現れる瞬間を示します。

以下は “to tear up” の例文とその日本語訳です:

  1. 英文: “She teared up when she saw her daughter walking down the aisle.”
    日本語訳: 「彼女は娘が通路を歩いてくるのを見て涙ぐんだ。」

  2. 英文: “I always tear up during romantic movie scenes.”
    日本語訳: 「ロマンチックな映画のシーンではいつも涙ぐんでしまいます。」

  3. 英文: “He teared up with gratitude when his friends threw him a surprise party.”
    日本語訳: 「友人たちがサプライズパーティーを開いてくれたとき、彼は感謝の涙を流した。」

“To tear up” は、深い感情や感動が静かに顔に表れる瞬間を指し、特に感動的な出来事や心温まる瞬間に使われます。このフレーズは、感情の表現が控えめで内向的な場合に適しています。

To bawl

“To bawl” は、非常に大きな声で泣くことを指す英語のフレーズで、「大声で泣く」と訳されます。この表現は、特に強い感情や激しい反応を伴う泣き方を示し、通常、大声での泣き叫びや嗚咽を含みます。“To bawl” は、深い悲しみ、絶望、または極度の苦痛が原因で、制御できないほどの感情的な反応を示す際に使用されます。

以下は “to bawl” の例文とその日本語訳です:

  1. 英文: “The child started to bawl when he couldn’t find his mother.”
    日本語訳: 「その子供は母親を見つけられなかったときに大声で泣き始めた。」

  2. 英文: “She bawled her eyes out after the breakup.”
    日本語訳: 「彼女は別れた後、声を上げて泣きじゃくった。」

  3. 英文: “He bawled loudly during the emotional movie scene.”
    日本語訳: 「彼は感動的な映画のシーンで大声で泣いた。」

“To bawl” は、強い感情が原因で制御不能な泣き方をする状況を示します。この表現は、特に心の痛みや絶望感が強いときに使われ、感情の強さを強調します。

英語で「泣く」を表現する際のポイントと注意点

英語で「泣く」と表現する際には、感情の程度を理解する必要があります。例えば、軽い涙ぐみ(“to tear up”)から激しい嗚咽(“to sob”)まで、感情の程度に応じて適切な表現を選ぶ必要があります。また、状況によって、適切な表現が異なります。例えば、喜びの涙は “to cry tears of joy” のように表現することができます。

注意として、文化によって「泣く」に対する捉え方が異なる場合があります。英語圏では、公共の場での泣き方について特定の規範があることがあります。特に、文学的な表現や比喩的な使用(例: “to weep”)は、日常会話での使い方とは異なる場合があります。「泣く」の背後にある感情を明確にすることで、表現がより理解しやすくなります。

「泣く」の英語表現まとめ

英語で「泣く」と表現する際に使われる主なフレーズとそのニュアンスをまとめると以下のようになります:

まとめ

  • To cry: 一般的な「泣く」を表し、あらゆる種類の涙を含みます。

例: “She cried when she heard the sad news.”(彼女は悲しいニュースを聞いて泣いた。)

  • To sob: 激しく、しばしば声を伴って泣くことを指し、深い悲しみや苦痛を表します。

例: “He sobbed after receiving the bad news.”(彼は悪い知らせを受け取った後、すすり泣いた。)

  • To weep: 静かに、しばしば深い感情を伴って泣くことを指します。

例: “She wept with joy at the wedding.”(彼女は結婚式で喜びの涙を流した。)

  • To tear up: 目に涙が溜まることを指し、完全に泣き出す前の状態です。

例: “I teared up during the touching speech.”(感動的なスピーチで涙ぐんだ。)

  • To bawl: 大声で、しばしば子供のように泣くことを指します。

例: “The child bawled when he lost his toy.”(その子はおもちゃを失くして大声で泣いた。)

これらの表現は、「泣く」という行為の異なる側面や感情の度合いを反映しています。状況や感情に応じて適切なフレーズを選ぶことが重要です。