間接疑問文とは|作り方・語順から時制の一致、関係代名詞との違いまで例文付きで解説

“Where do you live?”、“When will he come?” のような疑問文が、“Tell me where you live.”、“I don’t know when he will come.” のように、別の文の一部になることがあります。

このように文の一部として組み込まれた疑問文を「間接疑問文」(または「間接疑問」)といいます。

今回は、この間接疑問文について詳しく見ていきます。

間接疑問文の作り方

間接疑問文は疑問詞を含む疑問文で、疑問詞の後は平叙文と同じ語順になります。

まずは、次の例題で作り方を練習してみましょう。(冒頭の例も参考にしてください。)

例題

次の疑問文を、指定された書き出しに続く間接疑問文にしなさい。

① What is his name? (I don’t know …)

② Who did he come with? (Do you know …?)

③ Why didn’t you come? (Tell me …)

④ Who broke the window? (Can you tell me …?)

正解は次の通りです。

解答

① I don’t know what his name is.
私は彼が何という名前なのか知らない。

② Do you know who he came with?
彼が誰と一緒に来たか知っていますか?

③ Tell me why you didn’t come.
あなたがなぜ来なかったのか教えてください。

④ Can you tell me who broke the window?
誰が窓を割ったのか教えてくれますか?

例題①~③の疑問文の場合は、間接疑問文に直す際に平叙文の語順に変える必要があります。

④の “Who broke the window?” のように疑問詞が主語になっている疑問文は、もともと平叙文と同じ語順なので、そのままの形で間接疑問文とすることができます。

間接疑問文の働き

間接疑問文は文中では名詞節となり、主語・補語・目的語として働きます。

(1) Where we travel depends on her opinion. (主語)
私たちがどこに旅行するかは彼女の意見による。

(2) The problem is who is going to tell him the truth. (補語)
問題は誰が彼に真実を伝えるかだ。

(3) I want to know what happened to her. (動詞の目的語)
私は彼女に何が起きたのか知りたい。

(4) We talked about what we should do next. (前置詞の目的語)
私たちは次に何をすべきかについて話し合った。

Yes/No疑問文の場合

Yes/No疑問文を別の文に組み込む場合は、「~かどうか」を意味する接続詞の if または whether を使います。ifwhether に続く部分は平叙文と同じ語順になります。疑問詞は使われないので、組み込まれた疑問文は「間接疑問文」とは呼ばれません。

下の例題で、Yes/No疑問文を別の文に組み込む練習をしてみましょう。

例題

次の疑問文を、指定された書き出しに続けなさい。

① Is she a student? (I don’t know …)

② Does he like dogs? (Do you know …?)

③ Have you ever been to France? (Tell me …)

④ Can you help me? (I want to know …)

正解は次の通りです。

解答

① I don’t know if [whether] she is a student.
私は彼女が学生かどうか知らない。

② Do you know if [whether] he likes dogs?
彼が犬が好きかどうか知っていますか?

③ Tell me if [whether] you have ever been to France.
あなたが今までにフランスに行ったことがあるかどうか教えてください。

④ I want to know if [whether] you can help me.
あなたが私を手伝ってくれるかどうか知りたい。

if節 と whether節 の使い分け

動詞の目的語としては if節whether節の両方が使えますが、主語・補語・前置詞の目的語としては whether節のみが使えます

(5) I don’t know if [whether] that’s a good idea. (動詞の目的語)
私はそれがいい考えなのかどうかは分からない。

(6) Whether she can come to the party is not certain. (主語)
彼女がパーティーに来れるかどうかはっきりしていない。

(7) The question is whether he can be trusted. (補語)
問題は彼が信用できるかどうかだ。

(8) It depends on whether she is interested. (前置詞の目的語)
それは彼女が興味を持っているかどうかによる。

時制の一致

通常の疑問文を過去時制の文に組み込む場合、組み込まれた疑問文の時制は時制の一致の法則に従います。

下の例題で、疑問文を過去時制の文に組み込む練習をしてみましょう。

例題

次の疑問文を、指定された書き出しに続けなさい。

① What is his name?  (I didn’t know …)

② Who broke the window? (I didn’t know …)

③ Does he like dogs? (I didn’t know …)

④ Has she ever been to France? (I didn’t know …)

正解は次の通りです。

解答

① I did’t know what his name was.
私は彼が何という名前なのか知らなかった。

② I didn’t know who had broken the window.
私は誰が窓を割ったのか知らなかった。

③ I didn’t know if [whether] he liked dogs.
私は彼が犬が好きかどうか知らなかった。

④ I didn’t know if [whether] she had ever been to France.
私は彼女が以前にフランスに行ったことがあるかどうか知らなかった。

疑問詞の what と関係代名詞の what

疑問詞の what と関係代名詞の what の区別が曖昧になる場合があります。

(9) Tell me what you want.

(9)の文の what を疑問詞と解釈すると下線部は「何が欲しいのか」という意味になり、関係代名詞と解釈すると「あなたが欲しいもの」という意味になります。

このような場合は、文脈で意味を判断することになります。一般に、what に強制を置くと疑問詞の意味に、強制を置かないと関係代名詞の意味になります

〈疑問詞 + do you think〉型

疑問詞で始まる疑問文に “do you think” や “do you believe” などの節が挿入されることがあります。その場合、thinkbelieve などに続く部分は平叙文の語順になります

(10)
“What is his name?” + “do you think”
→ What do you think his name is?
彼は何という名前だと思いますか?

(11)
“Who did he come with?” + “do you think”
→ Who do you think he came with?
彼は誰と一緒に来たと思いますか?

(12)
“Why didn’t he come?” + “do you think”
→ Why do you think he didn’t come?
彼はなぜ来なかったと思いますか?

(13)
“Who broke the window?” + “do you think”
→ Who do you think broke the window?
誰が窓を割ったと思いますか?

このような文は間接疑問文には含まれませんが、疑問文の語順を平叙文の語順に直す必要がある点で間接疑問文と共通しています。こちらの構文も使いこなせるようにしておきましょう。

疑問文全般の理解を深めるために「疑問詞」の記事も参照してみてください。