英語の同格とは|種類ごとの使い方を、名詞連続やthat・ofなどパターン別に解説

更新日時 2021/11/15

この記事では、英語の表現技法の一種である同格について解説しています。

英語の表現技法として他に代表的なものでは、強調構文・挿入・倒置・省略があります。 以下の記事で詳しく解説しているので是非ご覧ください。

目次
  • 英語の同格とは

  • 同格の種類

  • 同格を明確にする表現

  • 同格、関係代名詞、接続詞のthatの見分け方

  • 【大学受験英語対策】練習問題

英語の同格とは

(1) My mother Mikako is a English teacher.
私の母親のミカコは英語の教師です。

英語では名詞や名詞に相当する語句を、別の名詞や名詞に相当する語句と並べて言い換えたり、補足的に説明する同格という表現技法があります。

上の例文では、「My mother」と「Mikako」が同格の関係になっています。

以下の見出しでは同格の種類について解説していきます。

同格の種類

名詞が連続する場合

(2) My friend Hiroki is a competent engineer.
私の友達のヒロキは有能なエンジニアです。

(3) Hiroki, a close friend of mine, is a competent engineer.
私の親友の一人であるヒロキは有能なエンジニアである。

名詞を並べて行う同格が存在します。この場合、カンマなしで名詞をつなげる場合と、カンマをつける場合があります。
カンマなしの場合は〈A´ A(A´であるA)〉のように、前の語句A´がAの補足説明を行います。
一方カンマありの場合は〈A, A´〉のように補足説明が後ろに来ます。

(2)ではカンマなしで「My friend」と「Hiroki」が同格になっているので「My friend」が「Hiroki」を説明しています。
(3)ではカンマありで「Hiroki」と「a close friend of mine」が同格の関係なので「a close friend of mine」が「Hiroki」を説明していることになります。

〈名詞+of+名詞〉の場合

(4) We visited the city of Los Angels in America.
私たちはアメリカのロサンゼルスという都市を訪れた。

〈A of B〉という形で「BというA」として同格を表すことができます。
例文でも「the city of Los Angels」が同格に該当しますが、この時「ロサンゼルスの(中の)一都市」という意味にならないことに注意してください。

同格のthat〈名詞+名詞節〉

(5) He faced the fact that he would have to try again.
もう一度挑戦しなければならないという事実に彼は直面した。

(6) She accepted his proposal that the schhedule should be canceled.
彼女はスケジュールをキャンセルするという彼の提案を受け入れた。

名詞の内容をそれに続くthat節が説明する場合があります。この説を導くthatを同格のthatと呼びます。同格のthatを使うことができる名詞は限られているので、注意が必要です。

同格のthatと結びつく名詞

以下のような名詞が同格の that を使うことができます。

名詞
fact 事実
evidence 証拠
proof 証拠
possibility 可能性
chance 可能性
likelihood 可能性
certainly 確かな見込み
news ニュース
rumor
information 情報
report 報告
record 記録
knowledge 知識
idea 考え
thought 考え
concept 概念
belief 信念
opinion 意見
feeling 感情
proposal 提案
suggestion 提案
condition 条件
decision 決定
conclusion 結論
demand 要求
desire 願望
hope 希望
expectation 期待

コロン・ダッシュを用いる同格(非制限用法)

(7) I have two problems : a lack of money and a lack of time.
私は2つの問題を抱えている。お金の不足と時間の不足である。

(8) Most of his “fans” those who listen to his programs regularly are men.
彼のファン、つまり彼の番組を欠かさず聞いている人たちの大半が男性だ。

コロン(:)やダッシュ(—)を使って名詞や代名詞を言い換えることができます。

〈代名詞+名詞〉の場合

(9) We, the players, promise to do our best in the game.
我々選手一同は、試合で全力を尽くすことを誓います。

代名詞の後に同格の名詞を続けることで、代名詞の補足説明を行うことがあります。

Tips 【We Japaneseを使うのはキケン】

We Japanese のような、
国籍を表すような語句と代名詞の同格は英語では上から目線と捉えられることがあるため、使う際には注意が必要です。

〈名詞+to不定詞〉の場合

(10) He had a secret desire to see his ex-girlfreind again.
彼は元カノともう一度会いたいというひそかな願いを抱いていた。

(11) Some animals have the ability to see in the darkness.
暗闇で見る能力を持つ動物もいる。

to 不定詞を使って同格を表すこともできます。〈名詞+to不定詞〉の形をとることができる動詞はneed、desire、hopeなど「これから先に~したい、~すべき」という未来志向のものが多いです。

〈名詞+of+動名詞〉の場合

(12) He has a habit of jittering.
彼は貧乏ゆすりをする癖がある。

動名詞を使って同格を表すこともできます。〈名詞+of+動名詞〉の形をとることができる名詞も限られており、「実際に起きていること、習慣的なこと」を示すものが多いです。

具体的には、idea、difficulty、habit、customなどがあげられます。

Tips 【動名詞と不定詞のどちらを同格で用いるか】

to不定詞と動名詞のどちらを取るかは基本的に使う動詞によって決まります。どちらがどのような動詞と使えるかは上で述べた通りです。
ただ動詞によってはどちらも使うことができる場合があるので注意が必要です。

例えば、動詞の chance はchance to do で「~する機会」、chance of doing で「~する見込み」とどちらも使うことができ、文脈などで判断する必要があります。

(13) He missed a chance to visit Korea.
彼は韓国へ行く機会を逃した。

(14) You have no chance of passing the exam.
あなたがその試験に受かる見込みは全くない。

同格を明確にする表現

この見出しでは同格を明示してくれる表現を紹介していきます。

or

(15) I saw the boys, or, Shogo and Kai.
私は2人の少年を見た、ショウゴとカイだ。

or を挟み込むことで同格の働きを明確にすることができます。

namely

(16) I read the story of the man who invented the light bulb, namely Thomas Edison.
電球を発明した人、すなわちトーマス・エジソンの物語を私は読んだ。

namely も「すなわち」を意味する表現です。

that is(to say)

(17) There is only one person in my heart, that is(to say) my husband.
私の心の中には一人しかいません。その一人とはすなわち私の旦那です。

that is(to say) も「すなわち」を意味する表現です。

for example

(18) I like sports in general, for example baseball, soccer, and basketball.
私は、例えば野球やサッカー、バスケットボールなど一般的にスポーツが好きだ。

for example は「たとえば」の意味で、同格を明確にすることができます。文頭で使われることが多いこの表現ですが、例文のように文中でも使われることも多いです。

同格、関係代名詞、接続詞のthatの見分け方

同格の that は他の that との見分けがややこしい場合があります。この見出しではその見分け方を説明していきます。

文法問題でよく問われる項目なので早めに習得してしまいましょう。

(21) I know the fact that he is trying to hide this news.
私は彼が隠そうとしているこのニュースの内容を知っている。(同格

(22) I know the fact that he is trying to hide.
私は彼が隠そうとしている事実(の内容)を知っている。(関係代名詞

(23) I know that he is trying to hide this news.
私は彼が隠そうとしていることを知っている。(接続詞

(21)の文はthatに続く部分がSVOを含む完全文であるのに対して、(22)の文のthatに続く部分はhideの目的語がない不完全文になっています。

つまり、
thatの後に文の要素が欠けていないならば同格のthatで「~という…」を表し
thatの後に文の要素が欠けているならば関係代名詞のthatで「~する…」の意味になります

また接続詞のthatに関しては、(23)のように先行詞も同格の対象となる名詞も見当たらないことから、接続詞のthatであると判断できます。

【大学受験英語対策】練習問題

練習問題

問1 次の文中のthatは何の役割を果たしているか。
I was surprised at the news that my son was going to come back to Japan.

問2 次の英文を和訳しなさい。
The main target of this product is older children, that are teenagers.

問3 次の英文で( )にあてはまる語句を答えなさい。
The government must respond to(  )they should create more jobs.
1.the demand that
2.the demand to
3.the demand which

解答

問1
同格のthat
(訳)私は息子が日本に帰ってくる予定だというニュースに驚いた。
(解説)
thatがthe newsにかかっていると考えられます。そのうえでthat以下の文を見ると完全文になっているので、同格のthatと判断できます。
newsが同格のthatと用いることのできる名詞であることもこの判断を裏付けられます。

問2
(訳)
この製品の主な対象は年長の子どもたち、つまり10代の若者である。
(解説)
that is は同格の働きを明確にする表現の1つです。ほかの表現も再確認しておきましょう。

問3
1. the demand that
(訳)
もっと雇用を創出すべきだという要求に政府は答えなければならない。
(解説)
1の同格のthatを用いる形にするのが正解です。2のような形では後ろに文に持ってくることはできないので不適。3のように関係代名詞whichを用いると、空所以降の文が完全文であり、先行詞the demandの入り込む余地がないので不適です。

thatの見分け方は早めにマスターしておきましょう。文法問題の頻出項目です。筆者もthatのような見分け関連の文法問題で最後まで苦労しました。

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