酢酸の酸の価数がなぜ1なのか、電気陰性度を使って教えてほしいです。
学校の先生がさらっとしたの図のようなことをいったのですが、なぜ電気陰性度の差が大きいと外れるのかわかりません。1、2
OがつよくHを引っ張ってるので、離れにくいと思ったのですが…
あと電気陰性度に差が生じていると、どちらかがマイナス、どちらかがプラスの電気を帯びますが、どっちがどっちか見分け方を忘れたので教えてください!
ベストアンサー
どちらかというと無機反応寄りなのですが、オキソ酸の性質が関わっています。
電気陰性度という言葉をたびたび使いますが、共有電子対を引き寄せる強さ、自分のものにしようとする強さのことだと、改めて強く意識しておいてくださいね。
C:OとO:Hに対して、C,O間とO,H間の電気陰性度の“差”に注目するとき、仮にC,O間の電気陰性度差のほうが大きいとすると、共有電子対が、極端ですが、
C :O : H
のように“偏る”ので、O:Hで切れるよりもC:Oで切れやすくなります。
このような化合物を水酸化物といいます。
しかし実際はO,Hのほうが電気陰性度差が大きいので
C : O: H
のように偏って、O:Hで切れやすくなります。この偏りが大きければ多いほど水素の電離度は大きくなって、すなわち強酸に近づいていくことになります。これがオキソ酸です。まあカルボン酸はあんまし強くないですけどね笑
また、このとき電子が近くにある(電気陰性度で勝ってる)ほうがδ⁻に帯電、電子が遠ざけられた(電気陰性度で負けてる)ほうがδ⁺に帯電しているということができるのは、図から分かると思います。
F,O,Nの水素結合というのがありますね。
あれは、ふだん電気陰性度界隈でサイキョーの水素原子Hが、特例的にこのF,O,Nの3人衆に水素を奪われ、自分のものに出来なかったことで、ワガママ水素が“別の”分子の非共有電子対を奪いにいく結合です。あくまで水素結合は“別の”分子との引力ということです。
O: H
(電子自分のものにできない!悔しい!)
O: H[]・・←:O: H
(非共対オラオラオラオラ!)
酸の価数ですが、これは電気陰性度ではなく価電子に由来するものです。
返信遅くなりました申し訳ありません。
一組だけ書いたほうが分かりやすかったですね
たとえばX原子とY原子が共有結合をしているとき、X原子とY原子の電気陰性度について、
(A)ほとんど同じとき
X : Y
→同じ力で電子を引っ張りあう
(B)Xが上回っているとき
X: Y
→Xが共有電子対を独り占めしちゃう
(C)Yが上回っているとき
X :Y
→Yが共有電子対を独り占めしちゃう
「Hが電子をひとつ失い、イオンになる」と表現してくれましたが、これはまさにその通りで、共有電子対を独り占めしてる側は綺麗に陰イオンになれて満足してるのに、負けた側は陰イオンになれないどころか電子を奪われて、ほとんど陽イオンに近い状態になってしまってるわけなんですよね。
くるしゅうない> X⁻: ⁺H <ムカーッ!
こんなの、Hが不満を感じてないハズがないです。すぐに他の原子と結合しようとして、Xから外れようとする、すなわち電離しやすくなる、ということになるんですね。
補足です。
陰イオンになれないどころか
という表現をしましたが、ほとんどの原子にとっては電子殻を埋めて希ガスに近づく(オクテットになるといいますが)ために結合しているということになるので、そこだけ、なんとなくで構いませんが、ご了承くださいますようお願いします