【例文付き】「そう言えば」の英語表現とそれぞれのニュアンス

「そう言えば」という表現を英語で伝える際は、状況や文脈に応じていくつかの異なるフレーズが使えます。

ここでは「そう言えば」を示す英語のフレーズとそれぞれのニュアンスを見ていきましょう。

「そう言えば」の英語表現

「そう言えば」に相当する英語表現とそのニュアンスをいくつか挙げてみましょう:

「そう言えば」の英語
  • “By the way” - よく使われる、話題を変える時に使う表現。
  • “Come to think of it” - 思い出したかのようなニュアンスを含む表現。
  • “Now that you mention it” - 相手が何かを言った後、それに関連したことを思い出す時に使う。
  • “Speaking of which” - 相手の言ったことに関連する話題を導く時に使う。
  • “That reminds me” - 何かが話者の記憶を刺激して、新しい話題に移る時に使う。
  • “Oh, that brings to mind” - 何かを思い出させるものがあるときに使う。
  • “As a matter of fact” - 実は、という意味で、何か追加の情報を紹介する時に使う。
  • “Incidentally” - 副次的な話題に移る時に使う、ややフォーマルな表現。
  • “On a related note” - 関連する話題に移る時に使う。 これらの表現は会話の流れによって異なるニュアンスを持ちますが、基本的には「そう言えば」という時に役立ちます。

By the way

“By the way” は、英語で話題を切り替える際や、会話に新たな要素を導入する時によく使われる表現です。このフレーズは、カジュアルな会話で非常に一般的で、主題から少し離れた追加情報や質問、コメントを紹介する際に便利です。そのニュアンスは、話者が突然思い出したかのように、新しい話題や情報を軽く投げかけることを意味しています。

例文とその日本語訳:

  1. 例文:“By the way, have you seen the new movie that just came out?”
    日本語訳:「そう言えば、最近公開された新しい映画見た?」

  2. 例文:“By the way, I heard you got a promotion. Congratulations!”
    日本語訳:「そう言えば、あなた昇進したって聞いたよ。おめでとう!」

  3. 例文:“By the way, do you know any good restaurants around here?”
    日本語訳:「そう言えば、この辺りにいいレストラン知ってる?」

Come to think of it

“Come to think of it” は、話者が何かを思い出したり、既に話されている内容に関連する新しい情報を提供する際に使用される表現です。このフレーズは、ある事柄について考えている最中に、それに関連する何かを突然思い出したり、新たな視点を得たりする状況を示します。会話の中で、思いがけないつながりや意見、情報が浮かんだ時に適しています。

例文とその日本語訳:

  1. 例文:“Come to think of it, I haven’t seen Alice in a long time. I wonder how she’s doing.”
    日本語訳:「そう言えば、アリスに長いこと会ってないな。彼女どうしてるかな?」

  2. 例文:“Come to think of it, this is the same place we first met five years ago.”
    日本語訳:「そう言えば、ここって5年前に初めて会った場所だよね。」

  3. 例文:“Come to think of it, I might have left my umbrella at your house last night.”
    日本語訳:「そう言えば、昨夜君の家に傘を忘れてきたかもしれない。」

Now that you mention it

“Now that you mention it” は、相手のコメントや発言が話者の記憶を刺激し、それに関連する追加情報や意見、あるいは新たな視点を提供する場合に使用される表現です。このフレーズは、相手が言及したことによって新しい事実が思い出されたり、話者がその事実に気づいたりした時に適しています。主に、相手の発言が引き金となって、何かを思い出すことを示すために使われます。

例文とその日本語訳:

  1. 例文:“Now that you mention it, I do remember seeing your keys on the kitchen table.”
    日本語訳:「そう言えば、キッチンのテーブルの上にあなたの鍵があるのを見たことを思い出したよ。」

  2. 例文:“Now that you mention it, I recall that the deadline was extended to next Monday.”
    日本語訳:「そう言えば、締め切りが来週の月曜日に延長されたってことを思い出した。」

  3. 例文:“Now that you mention it, that song does sound a lot like the one we heard last week.”
    日本語訳:「そう言えば、その曲って先週聞いた曲にすごく似ているね。」

Speaking of which

“Speaking of which” は、会話中に出てきた話題やキーワードに直接関連する事柄を導入する際に用いられる表現です。これは、現在の話題から自然に派生した新しい情報や例を提供する際に特に役立ちます。このフレーズは、既に話されている内容との直接的なつながりを示しつつ、新たな視点や情報を加える際に使われます。

例文とその日本語訳:

  1. 例文:“Speaking of which, I just met John’s sister yesterday at the same coffee shop.”
    日本語訳:「そう言えば、昨日そのカフェでジョンの妹に会ったよ。」

  2. 例文:“Speaking of which, I need to buy some groceries too. Maybe we can go together.”
    日本語訳:「そう言えば、私も食料品を買わないといけないんだ。一緒に行こうか?」

  3. 例文:“Speaking of which, have you finished the report on that project we discussed?”
    日本語訳:「そう言えば、あの話していたプロジェクトのレポート、完成した?」

That reminds me

“That reminds me” は、会話中に何かが話者の記憶を刺激し、それに関連する別の情報やタスク、質問を思い出させる際に使用される表現です。このフレーズは、現在の話題が話者に別の重要なことを思い出させる時に特に役立ちます。これは、話の流れの中で自然に追加情報を提供するか、別の話題に転換する際に適しています。

例文とその日本語訳:

  1. 例文:“That reminds me, I need to call my mom tonight.”
    日本語訳:「そう言えば、今夜、母に電話をしないといけないんだ。」

  2. 例文:“That reminds me, did you ever send that email to the client?”
    日本語訳:「そう言えば、そのクライアントにメール送った?」

  3. 例文:“That reminds me, we still have to plan our trip for the summer.”
    日本語訳:「そう言えば、夏の旅行の計画をまだ立てていないね。」

Oh, that brings to mind

“Oh, that brings to mind” は、話している内容や状況が話者に何かを思い出させる時に使われる表現です。このフレーズは、話の流れの中で突然、関連する別の話題やアイデア、記憶が思い浮かぶ瞬間に適しています。この表現は、会話の中で自然に思い出された事柄を共有する際に使われ、新たな視点や情報の導入に役立ちます。

例文とその日本語訳:

  1. 例文:“Oh, that brings to mind, we need to book the hotel for our trip next month.”
    日本語訳:「あ、それで思い出したけど、来月の旅行のためにホテルを予約しないといけないね。」

  2. 例文:“Oh, that brings to mind, wasn’t Linda asking about a good mechanic? I know someone.”
    日本語訳:「あ、それで思い出したけど、リンダがいい整備士を探してたよね?私、知ってる人がいるよ。」

  3. 例文:“Oh, that brings to mind, I saw someone who looked just like your brother at the café today.”
    日本語訳:「あ、それで思い出したけど、今日カフェであなたの兄弟にそっくりな人を見かけたよ。」

As a matter of fact

“As a matter of fact” は、会話中に追加情報を提供するか、あるいは既に述べられた事実を強調する際に用いられる表現です。このフレーズは、特に意外な事実、重要な詳細、または話者自身の個人的な経験に基づく情報を提示するときに適しています。"As a matter of fact"は、しばしば話者が自分自身の視点や経験に基づいて何かを説明する際に使われ、会話に深みや説得力を加えます。

例文とその日本語訳:

  1. 例文:“As a matter of fact, I have already finished the report you asked for.”
    日本語訳:「実は、あなたが頼んでいたレポートはもう完成しています。」

  2. 例文:“As a matter of fact, I know the owner of that restaurant; we went to the same school.”
    日本語訳:「実は、そのレストランのオーナーを知ってるんだ。同じ学校に通っていたんだよ。」

  3. 例文:“As a matter of fact, I was thinking of going there this weekend. Want to join me?”
    日本語訳:「実は、この週末そこに行こうと思ってたんだ。一緒にどう?」

Incidentally

“Incidentally” は、話の流れの中で副次的な情報や別の話題を自然に導入する際に使用される表現です。このフレーズは、現在の主題から離れた別のポイントや詳細を提供する時に特に適しており、会話に新しい方向性を与えることができます。"Incidentally"は、フォーマルな会話や書き言葉においても用いられ、話者が思いついた別の事柄や関連する情報を追加する際に役立ちます。

例文とその日本語訳:

  1. 例文:“Incidentally, I heard that the park nearby is hosting a music festival next week.”
    日本語訳:「ちなみに、近くの公園で来週音楽フェスティバルが開催されるらしいよ。」

  2. 例文:“Incidentally, do you know if anyone is planning to leave the company soon?”
    日本語訳:「ちなみに、誰かが近々会社を辞める予定があるか知ってる?」

  3. 例文:“Incidentally, I came across an interesting article about that topic we discussed.”
    日本語訳:「ちなみに、あの話題について面白い記事を見つけたんだ。」

On a related note

“On a related note” は、会話中に既に話されているトピックに関連する追加情報や視点を導入する際に使用される表現です。このフレーズは、現在の話題と密接に関連しているが、それまでには触れられていなかった新たな情報や考えを提示するのに適しています。"On a related note"は、会話に新しい層を加え、話題をより深く掘り下げる際に役立ちます。

例文とその日本語訳:

  1. 例文:“On a related note, the company is also planning to expand into the European market next year.”
    日本語訳:「関連して言うと、会社は来年、ヨーロッパ市場への進出も計画しています。」

  2. 例文:“On a related note, I read an article saying that this technology can also reduce energy consumption.”
    日本語訳:「関連して言うと、この技術はエネルギー消費も減らせるという記事を読んだよ。」

  3. 例文:“On a related note, there’s a seminar next week that covers some of these issues in more depth.”
    日本語訳:「関連して言うと、来週これらの問題にもっと深く触れるセミナーがあるんだ。」

英語で「そう言えば」を表現する際のポイントと注意点

まず、文脈の理解が非常に重要です。使用する表現は、文脈によって異なります。たとえば、個人的な価値観を表す際には「cherish」や「value」が適していますが、ビジネスや公的な文脈では「prioritize」や「place importance on」が適切な場合があります。また、各表現には異なるニュアンスがあります。「Value」は一般的な価値を示すのに対し、「prioritize」は他のものより優先することを、そして「emphasize」は特定の点を強調することを意味します。

また、フォーマリティの考慮も大切です。話す相手や状況に応じて、よりフォーマルまたはカジュアルな表現を選ぶことが求められます。例えば、「accord importance to」はよりフォーマルな状況に適しています。感情の表現も重要な要素であり、「cherish」や「esteem」のような言葉は、感情的なつながりや深い敬意を表すのに用いられることがあります。

「そう言えば」の英語表現まとめ

「そう言えば」の英語表現をまとめると、以下のようになります:

まとめ

  • “By the way”: カジュアルな会話で話題を変えたり、新たな情報を導入したりする際によく使われます。自然でリラックスした雰囲気を持っています。

  • “Come to think of it”: 思い出したかのようなニュアンスを含み、何かを考えている中で関連することを思い出す時に使います。

  • “Now that you mention it”: 相手の発言がきっかけで、関連する情報や意見を提供する際に使われます。

  • “Speaking of which”: 相手の言ったことに関連する新しい話題を導く時に使われます。

  • “That reminds me”: 何かが話者の記憶を刺激して、関連する情報やタスクを思い出させる際に使用されます。

  • “Oh, that brings to mind”: 突然、関連する別の話題やアイデアが思い浮かぶ時に使われます。

  • “As a matter of fact”: 重要な情報や追加の詳細を提供する際や、何かを強調する際に使われます。

  • “Incidentally”: 副次的な話題に移る時に使われ、フォーマルな会話や書き言葉に適しています。

  • “On a related note”: 現在の話題と密接に関連している新たな情報や考えを提示する際に使われます。

これらの表現は、英語の会話の中で「そう言えば」という感覚を表現する際に非常に役立ちます。文脈や会話の流れに応じて適切な表現を選ぶことが重要です。