【例文付き】「しょうがない」の英語表現とそれぞれのニュアンス

「しょうがない」という表現を英語で伝える際は、状況や文脈に応じていくつかの異なるフレーズが使えます。

ここでは「しょうがない」を示す英語のフレーズとそれぞれのニュアンスを見ていきましょう。

「しょうがない」の英語表現

「しょうがない」という日本語表現を英語に訳す際のさまざまな表現とそのニュアンスを以下に列挙します:

「しょうがない」の英語
  • It can’t be helped: 何ともできない状況を受け入れる際に使われる、一般的な表現です。
  • Such is life: 人生には避けられないことがあるという哲学的な受け入れを表します。
  • That’s just the way it is: 事情を変えることができないと認識している時に使われます。
  • Oh well: カジュアルで、あきらめや受け入れの感情を軽く表現します。
  • What can you do?: 避けられない事態に対して、やや無力感を伴う疑問形で表します。
  • That’s life: 人生では予期せぬ出来事や困難があることを受け入れる表現です。
  • No use crying over spilled milk: 既に起こったことについて悔やんでも無駄であることを示します。
  • Can’t win them all: すべての状況で勝利や成功が得られるわけではないという現実を受け入れる表現です。
  • You win some, you lose some: 成功と失敗は人生の一部であるという意味を込めています。

これらの表現は、避けられない事態や困難な状況に直面した際の受け入れや、あきらめを表す際に使われます。文脈によって使い分けることが重要です。

It can’t be helped

“It can’t be helped” は、避けられない事態や制御不可能な状況に対して使われる表現です。このフレーズは、状況を受け入れ、それに対する無力感や諦めを示す際に用いられます。特に、予期せぬ問題や難しい状況が起こった時、その状況を変えることができないときに適しています。この表現は、ある程度の諦めや受容の態度を伴い、現実に対する冷静な認識を示すのに使われます。

以下は “It can’t be helped” の例文とそれぞれの日本語訳です:

  1. 例文: “The train is delayed due to bad weather, it can’t be helped.”
    日本語訳: 「悪天候のために電車が遅れていますが、しょうがないです。」

  2. 例文: “I know you’re upset about the cancellation, but it can’t be helped.”
    日本語訳: 「中止になって悔しいのは分かりますが、仕方がないです。」

  3. 例文: “We missed our chance to see the show because we were late, it can’t be helped now.”
    日本語訳: 「遅れたためにショーを見逃してしまいましたが、今となってはどうしようもありません。」

Such is life

“Such is life” は、人生において起こる予期せぬ出来事や困難を受け入れる際に使われる表現です。このフレーズは、人生の不確実性や変わりやすさを認め、その事実に対してある程度の諦めや哲学的な受容を示す際に適しています。特に、避けられない困難や失望の瞬間に対する一般的な人生観を表すのに用いられます。

以下は “Such is life” の例文とそれぞれの日本語訳です:

  1. 例文: “I lost my job, but such is life. I’ll find a new one soon.”
    日本語訳: 「仕事を失ったけど、それが人生だ。もうすぐ新しい仕事を見つけるよ。」

  2. 例文: “He was disappointed not to win the award, but such is life.”
    日本語訳: 「彼は賞を獲得できなくて失望していたけど、それが人生だ。」

  3. 例文: “We planned our outdoor wedding, but it rained. Such is life.”
    日本語訳: 「屋外での結婚式を計画したけど、雨が降った。それが人生だ。」

“Such is life” は、人生の不確かさや予測不可能な要素に対する一種の哲学的な受け入れや諦めを示すフレーズです。

That’s just the way it is

“That’s just the way it is” は、避けられない事実や変えられない状況を指摘する際に使われる表現です。このフレーズは、特定の状況や事象が不変であることを受け入れる際に用いられ、変更や抵抗の余地がないことを示します。一種の現実主義的な受け入れを表し、特に変化が困難または不可能な状況に対して使われます。

以下は “That’s just the way it is” の例文とそれぞれの日本語訳です:

  1. 例文: “Sometimes life is hard and unfair, but that’s just the way it is.”
    日本語訳: 「人生は時に厳しく不公平だけど、それが現実だ。」

  2. 例文: “I wish we had more resources, but that’s just the way it is. We have to make do.”
    日本語訳: 「もっと資源があればいいのに、でもこれが現状だ。何とかやっていくしかない。」

  3. 例文: “You can’t always get what you want, that’s just the way it is.”
    日本語訳: 「いつも欲しいものが手に入るわけじゃない、それが現実だ。」

“That’s just the way it is” は、避けられない現実を認め、その状況に対する諦めや受容の感情を示すフレーズです。

Oh well

“Oh well” は、失望や不満の状況を受け入れる際に使われる、軽い諦めや受容の感情を表す英語の表現です。このフレーズは、特に計画がうまくいかなかったり、望ましくない結果に直面した際に、気持ちを切り替えるために使われます。カジュアルな会話でよく用いられ、特に大きな問題ではないことを示すときに役立ちます。

以下は “Oh well” の例文とそれぞれの日本語訳です:

  1. 例文: “I missed the bus, but oh well, I’ll catch the next one.”
    日本語訳: 「バスを逃したけど、まあいいか、次のバスに乗るよ。」

  2. 例文: “The picnic was rained out. Oh well, we can reschedule.”
    日本語訳: 「ピクニックが雨で中止になっちゃった。まあしょうがない、また日を改めよう。」

  3. 例文: “I didn’t get the job I wanted. Oh well, there will be other opportunities.”
    日本語訳: 「欲しかった仕事には受からなかったな。まあいいか、他にもチャンスはあるさ。」

“Oh well” は、小さな失敗や不運を軽く受け流すときに使うフレーズで、諦めと共に前向きな姿勢も示唆しています。

What can you do?

“What can you do?” は、制御不能な状況や避けられない事態に直面した時に使われる表現です。このフレーズは、ある状況に対する無力感や諦めを表すと同時に、その状況を受け入れるしかないという意味合いを含みます。特に、自分の力では変えられない事態に対して、ある程度の受容や現実への適応を示す際に用いられます。

以下は “What can you do?” の例文とそれぞれの日本語訳です:

  1. 例文: “The flight was cancelled last minute. What can you do?”
    日本語訳: 「フライトが直前でキャンセルされたよ。どうしようもないよね?」

  2. 例文: “He’s always late to meetings. What can you do, it’s just his way.”
    日本語訳: 「彼はいつも会議に遅れる。仕方がないよね、それが彼のやり方だし。」

  3. 例文: “We lost the game, but what can you do? We played our best.”
    日本語訳: 「試合に負けたけど、どうしようもないよね。最善を尽くしたんだから。」

“What can you do?” は、避けられない事態や望ましくない結果に対して、ある程度の諦めと同時に、それを受け入れる態度を示すために使われるフレーズです。

That’s life

“That’s life” は、人生における予期せぬ出来事や困難を受け入れる際に使われる表現です。このフレーズは、人生が常に予測不可能であること、そして時には望ましくない事態に直面することもあるという事実を認める際に用いられます。それは、人生の一部としての困難や失敗を受け入れ、それに対して諦めや現実主義的な態度を示すために使われることが多いです。

以下は “That’s life” の例文とそれぞれの日本語訳です:

  1. 例文: “I was hoping for a promotion, but I didn’t get it. Well, that’s life.”
    日本語訳: 「昇進を期待していたけど、叶わなかった。まあ、それが人生だ。」

  2. 例文: “We planned everything perfectly, but it still went wrong. That’s life, I guess.”
    日本語訳: 「完璧に計画したのに、うまくいかなかった。そういうものだよね、人生って。」

  3. 例文: “He tried his best but still lost the game. That’s life.”
    日本語訳: 「彼はベストを尽くしたけど、試合には負けた。それが人生だ。」

“That’s life” は、人生の不確実性や変わりやすさを受け入れる際に用いられるフレーズで、諦めや現実への適応を示唆します。

No use crying over spilled milk

“No use crying over spilled milk” は、既に起こってしまったことについて後悔や心配をしても無駄であるという意味の英語のことわざです。この表現は、過去の失敗や間違いを受け入れ、前向きに進むことの重要性を強調する際に用いられます。特に、変更不可能な事態に対する無駄な後悔を避け、現在や未来に集中することを勧めるシチュエーションで使われます。

以下は “No use crying over spilled milk” の例文とそれぞれの日本語訳です:

  1. 例文: “I know you’re upset about losing that deal, but it’s no use crying over spilled milk.”
    日本語訳: 「その取引を失ったことに落ち込んでいるのはわかるけど、後悔しても仕方がないよ。」

  2. 例文: “I wish I had studied more for the exam, but it’s no use crying over spilled milk now.”
    日本語訳: 「試験のためもっと勉強しておけばよかったけど、今となっては悔やんでも始まらない。」

  3. 例文: “Yes, we made a mistake, but there’s no use crying over spilled milk. Let’s learn from it and move on.”
    日本語訳: 「確かに間違いを犯したけど、過ぎたことを嘆いても仕方ない。それから学んで前に進もう。」

“No use crying over spilled milk” は、過去の出来事に対する過度な後悔を避け、現在や未来に焦点を当てることの重要性を示す表現です。

Can’t win them all

“Can’t win them all” は、すべての状況や試みで常に成功することはできないという現実を受け入れる表現です。このフレーズは、失敗や挫折に直面した際に、それを肯定的かつ現実的な視点から捉え、前向きに進むために使われます。特に、不運や期待外れの結果を経験したときに、ある程度の諦めと受容を示す際に用いられることが多いです。

以下は “Can’t win them all” の例文とそれぞれの日本語訳です:

  1. 例文: “I was really hoping to get that job, but can’t win them all.”
    日本語訳: 「本当にあの仕事を得たかったけど、すべてに勝つことはできないんだ。」

  2. 例文: “We tried our best in the tournament, but we didn’t win. Can’t win them all, I guess.”
    日本語訳: 「トーナメントで最善を尽くしたけど勝てなかった。勝てるものもあれば、そうでないものもあるよね。」

  3. 例文: “It’s disappointing to lose the game, but can’t win them all. Let’s focus on the next one.”
    日本語訳: 「ゲームに負けてがっかりだけど、すべてに勝つことはできない。次に集中しよう。」

“Can’t win them all” は、人生のすべての局面で常に成功することは不可能であるという現実を受け入れ、失敗から学び、前に進むための態度を示す表現です。

You win some, you lose some

“You win some, you lose some” は、成功と失敗が人生の一部であり、どちらも避けられないという事実を受け入れる表現です。このフレーズは、挑戦や試みにおいて常に成功するわけではないという現実を認める際に使われます。特に、失敗を経験した時に、それを肯定的に捉えて前向きに進むための態度を示す際に用いられることが多いです。

以下は “You win some, you lose some” の例文とそれぞれの日本語訳です:

  1. 例文: “I didn’t get the promotion I wanted, but you win some, you lose some.”
    日本語訳: 「望んでいた昇進は得られなかったけど、勝つこともあれば負けることもある。」

  2. 例文: “Our team lost the match today, but that’s okay. You win some, you lose some.”
    日本語訳: 「今日はチームが試合に負けたけど、大丈夫。勝つこともあれば負けることもあるから。」

  3. 例文: “It’s disappointing that the deal didn’t go through, but you win some, you lose some.”
    日本語訳: 「取引が成立しなかったのは残念だけど、勝つこともあれば負けることもあるんだ。」

“You win some, you lose some” は、人生において成功と失敗が不可避であり、どちらも自然な一部であるという現実を受け入れ、前向きに進むための態度を示すフレーズです。

英語で「しょうがない」を表現する際のポイントと注意点

まず、文脈に合わせて適切な表現を選び、状況に合ったニュアンスを理解することが大切です。ビジネスの場ではフォーマルな「It can’t be helped」が適していますが、カジュアルな場面では軽い表現如「Oh well」が適切です。さらに、相手の感情を考慮し、共感と前向きなメッセージを伝えることが大切です。

言葉選びにも気をつけ、特に異文化間のコミュニケーションでは直訳ではなく、相手が理解しやすい表現を使うよう心がけましょう。最も重要なのは、言葉だけでなく態度とトーンを調整することで、落ち着いたトーンと共感的な態度を持つことが、良いコミュニケーションの鍵です。

「しょうがない」の英語表現まとめ

「しょうがない」という感覚を英語で表現する際によく使われるフレーズをまとめると以下のようになります:

まとめ

  • It can’t be helped - 避けられない状況や制御不可能な事態を受け入れる際に用いられる。
  • Such is life - 人生は予期せぬ出来事や困難で満たされているという受容の意味。
  • That’s just the way it is - 物事が変えられないという現実を受け入れる表現。
  • Oh well - 軽い諦めや受容を示すカジュアルな表現。
  • What can you do? - 無力感を示しつつ、状況を受け入れる際に使われる。
  • That’s life - 人生における予期せぬ出来事や挫折を受け入れる際に用いられる。
  • No use crying over spilled milk - 既に起こったことに対して後悔しても無駄だという意味。
  • Can’t win them all - すべての試みで成功するわけではないという現実を受け入れる。
  • You win some, you lose some - 成功と失敗が人生の一部であることを認める表現。

これらのフレーズは、避けられない事態や困難な状況に対する諦めや受容を表す際に使われます。使用する際には文脈や相手との関係を考慮して適切な表現を選ぶことが重要です。