【例文付き】「なるほど」の英語表現とそれぞれのニュアンス

英語で「なるほど」と表現する方法は多様で、シチュエーションに応じて異なる表現を使い分けることができます。

ここでは日本語の「なるほど」に相当する英語表現とそれぞれのニュアンスを解説します。

「なるほど」の英語表現

「なるほど」という意味を持つ英語表現と、それぞれのニュアンスを以下に簡潔に示します。

これらを上手く使い分けることで、英語表現に幅ができてよりスムーズなコミュニケーションが取れるようになるでしょう。

「なるほど」の英語
  • I see: 基本的な理解を示し、情報を受け入れていることを表します。
  • That makes sense: 聞いたことが合理的または理解できると感じる場合に使います。
  • Indeed: 相手の言葉に同意し、時には感心していることを示します。
  • Understood: 明確に理解したことを示し、しばしば指示や説明に対する反応として用いられます。
  • Right: 同意や理解を示すと同時に、カジュアルな会話に適した表現です。
  • Got it: 何かを理解したことを簡潔に伝える際に使います。
  • Uh-huh: 聞いていることを示し、相手の言葉に対する一般的な同意や理解を示します。
  • Yes: 明確な同意を示す、非常に一般的で多用途な表現です。
  • Fair enough: 相手の意見や説明が妥当だと認める際に使います。
  • Point taken: 相手の意見や立場を認識し、それに価値があることを認めるときに使います。
  • That explains it: 何かが理解できたり、疑問が解決されたりしたときに使います。
  • I didn’t know that: 新しい情報や知識を得たことを示し、同時に驚きや新たな認識を表現します。

I see

“I see” は、話し手が相手の言葉や状況を理解したことを示す最も一般的な表現の1つです。新しい情報を受け入れたり、あるいは相手の視点や説明に納得したりする際に使われます。

  1. “I see why you chose this restaurant; the view is amazing.”
    「なるほど、なぜこのレストランを選んだのか分かるわ。眺めが素晴らしいね。」

  2. “I see, so the meeting has been postponed until next week.”
    「なるほど、会議は来週まで延期されたのですね。」

  3. “You’re saying the project deadline is extended? I see, that gives us more time to refine our work.”
    「プロジェクトの締め切りが延長されたと言っているのですね。なるほど、それなら作業を洗練させる時間がもっと取れます。」

That makes sense

“That makes sense” は、話し手が相手の説明や理由を論理的かつ合理的と理解したことを示します。納得や合理性を認める際に用いられ、話し手が相手のポイントや考え方に同意し、それが論理的に矛盾がないと感じたときに使われます。

  1. “So, if we increase the budget, we can improve the quality of the product. - That makes sense.”
    「つまり、予算を増やせば製品の品質を向上させられる。 - なるほど、それは理にかなっています。」

  2. “He always works late because he wants to avoid traffic. - That makes sense.”
    「彼は交通渋滞を避けるためにいつも遅くまで働いているんだ。 - なるほど、それは納得できる。」

  3. “You explained that using this new method will save us time. - That makes sense.”
    「この新しい方法を使うと時間が節約できると説明してくれたね。 - なるほど、それは理解できます。」

Indeed

"Indeed"は、相手の発言や状況に対する強い同意や確認を示す表現です。相手の意見や事実をただ受け入れるだけでなく、それに対して強い賛同や確信を表す際に用いられます。

また、何かを強調するか、あるいは相手の点をより明確に認める意図で使われるケースもあります。また、驚きや感心を示す文脈でも適切です。

  1. “This is, indeed, one of the best restaurants in the city.”
    「確かに、これはこの街で最高のレストランの一つですね。」

  2. “He is indeed a talented musician; his performance was outstanding.”
    「彼は本当に才能のあるミュージシャンですね。彼の演奏は素晴らしかったです。」

  3. “You said it would be hard, and indeed, it was a challenging task.”
    「難しいと言っていましたが、本当に、それは厳しい課題でした。」

Understood

“Understood” は、受け取った情報や指示に対する明確な理解と受容を示す表現です。特に指示や要求に対する応答として用いられ、話し手が相手の言葉を正確に理解し、それに従うことを約束していることを伝えます。

公式な場面やビジネスの文脈で使用されることも多く、明確な確認や同意の意を表す際に効果的です。

  1. “Please make sure the report is submitted by Friday. - Understood, I’ll ensure it’s done on time.”
    「レポートを金曜日までに提出してください。 - 了解です、時間通りに行うようにします。」

  2. “The instructions are to keep this information confidential. - Understood, I won’t share it with anyone.”
    「この情報を秘密にしておくよう指示されています。 - 了解しました、誰にも共有しません。」

  3. “We need to evacuate the building due to an emergency. - Understood, I’ll start the procedure immediately.”
    「緊急事態のため建物から避難する必要があります。 - 了解しました、すぐに手続きを開始します。」

Right

“Right” は、相手の言ったことに同意したり、理解を示したりする際に用いられるカジュアルで一般的な表現です。話し手が相手のポイントを認識し、それに賛同する様子を示すのに適しています。

日常会話や軽い雰囲気の中で特によく使用され、会話の流れをスムーズに保つのに役立ちます。

  1. "We need to focus more on customer satisfaction. - Right, that’s essential for our business.
    "「私たちは顧客満足度にもっと焦点を当てる必要があります。 - その通りです、それは私たちのビジネスにとって不可欠です。」

  2. “They plan to open a new store next month. - Right, that should increase our market presence.”
    「彼らは来月新しい店をオープンする予定です。 - その通りですね、それで市場プレゼンスが高まるでしょう。」

Got it

“Got it” は、何かを理解したり、指示や情報を受け取ったりしたことを示す簡潔で直接的な表現です。

特に指示や重要な情報を受けた際に使われることが多く、カジュアルでありながらも明確な確認の意を示します。

  1. “The meeting has been moved to conference room B. - Got it, I’ll let everyone know.”
    「会議は会議室Bに移動しました。 - なるほど了解しました、皆に伝えます。」

  2. “Don’t forget to update your password every three months. - Got it, I’ll remember to do that.”
    「パスワードは3ヶ月ごとに更新することを忘れないでください。 - なるほど把握です、それを忘れないようにします。」

Uh-huh

“Uh-huh” は、聞いていることや理解していることを示す非常にカジュアルな表現です。

日常会話などフランクな状況で使われ、相手の言葉に継続的な関心や同意を示すのに効果的です。また、話し手が相手の言葉を遮ることなく聞き続けていることを伝えるのに役立ちます。

  1. “So, the plan is to launch the product next month. - Uh-huh, sounds good.”
    「では、来月に製品を発売する計画ですね。 - なるほど、いいですね。」

  2. “Remember to check your email for the update. - Uh-huh, I’ll check it.”
    「アップデートのためにメールを確認することを忘れないでください。 - うん、確認します。」

Yes

“Yes” は最も基本的な肯定の表現ですが、以下のように「なるほど」と同じような用例もあります。相手の提案やアイデアを受け入れ、それについてさらに考えたり議論したりする意欲を示します。

  1. “We plan to expand our market to Europe next year. - Yes, that sounds like a promising strategy.”
    「来年、私たちはヨーロッパ市場への拡大を計画しています。 - はい、それは有望な戦略のようですね。」

  2. “This new software could streamline our workflow. - Yes, I’m interested to see how it works.”
    「この新しいソフトウェアは私たちのワークフローを効率化することができます。 - はい、どのように機能するか見てみたいですね。」

Fair enough

“Fair enough” は相手のポイントを認め、その考えが妥当または理にかなっていることを受け入れていることを示します。しばしば議論や意見の交換の中で使われ、相手の意見を尊重し、その提案に対して柔軟かつ公平な態度をとることを表現します。

また、完全な同意ではなく、相手の視点を認める程度の同意を示す際にも用いられます。

  1. “I think we should delay the project to ensure quality. - Fair enough, quality is our top priority.”
    「品質を確保するためにプロジェクトを遅らせるべきだと思います。 - もっともです、品質が最優先事項ですから。」

  2. “We should consider remote work options for better work-life balance. - Fair enough, that’s an important aspect to consider.”「より良いワークライフバランスのためにリモートワークのオプションを検討すべきです。 - なるほど、それは考慮すべき重要な側面です。」

  3. “I propose we allocate more budget to marketing this quarter. - Fair enough, we need to boost our market presence.”「今四半期にマーケティングにもっと予算を割り当てることを提案します。 - 確かに、市場での存在感を高める必要があります。」

Point taken

“Point taken” は相手のポイントを認め、その視点を受け入れていることを伝えますが、同時に完全な同意を意味するわけではないことがあります。

自分の考えや立場を変えることなく、相手の意見に価値があることを認める際にも使用されます。

  1. “This approach might be too risky for our current situation. - Point taken, we need to assess all potential risks.”
    「このアプローチは現在の状況にはリスクが大きすぎるかもしれません。 - なるほど。全ての潜在的リスクを評価する必要がありますね。」

  2. “Investing more in research and development could lead to long-term benefits. - Point taken, but we need to consider our short-term financial constraints.”
    「研究開発への投資を増やすことは長期的な利益につながるかもしれません。 - その点は理解していますが、短期的な財政制約を考慮する必要があります。」

That explains it

“That explains it” は、以前不明瞭または疑問視されていた事項が明確になったときに使われる表現です。新たに提供された情報によって何かが理解できたり、納得できたりしたことを示します。

主に疑問や混乱が解消された状況で使われ、話し手がその説明に満足していることを伝えます。

  1. “The server was down, which caused the website to crash. - That explains it, I was wondering why the site wasn’t working.”
    「サーバーがダウンしていたため、ウェブサイトがクラッシュしました。 - なるほど、サイトが動かなかった理由がわかりました。」

  2. “He missed the meeting because he was stuck in traffic. - That explains it, I thought he was unusually late.”
    「彼は交通渋滞にはまっていたため、会議に遅れました。 - なるほど、彼がいつもになく遅れたと思いました。」

I didn’t know that

“I didn’t know that” は、新しい情報や事実を初めて知ったことを示す表現です。特定の情報についてこれまで無知であったことを認めると同時に、新たな知識を得たことに対する驚きや興味を表します。

  1. “The software update includes several new features. - Ah, I didn’t know that, sounds interesting.”
    「ソフトウェアのアップデートにはいくつかの新機能が含まれています。 - あ、そうなんですね。それは興味深いです。」

  2. “This coffee is actually locally sourced and organic. - Really? I didn’t know that, that’s impressive.”
    「このコーヒーは実は地元産でオーガニックなんですよ。 - 本当ですか?それは知らなかったですね、素敵ですね。」

英語で「なるほど」を表現する際のポイントと注意点

ここまで見てきたように、英語では「なるほど」を表す表現がかなり多様なため、会話の文脈に合わせて適切なフレーズを選ぶことが大切です。

例えば、フォーマルな状況では「I see」や「Indeed」、カジュアルな状況では「Got it」や「Right」が適しています。

また、日本語と同じように声のトーンや話し方によっても意味が変わることがあります。例えば「I see」や「Right」などのフレーズは、場合によっては疑問や不同意を示すこともあるため、文脈を正しく理解することが必要です。反対に、理解や同意を示す穏やかなトーンで使うことで、肯定的な印象を与えることができるでしょう。

「なるほど」の英語表現まとめ

以上、「なるほど」を意味する英語表現を見てきました。

まとめ

  • I see: 基本的な理解を示し、情報を受け入れていることを表します。
  • That makes sense: 聞いたことが合理的または理解できると感じる場合に使います。
  • Indeed: 相手の言葉に同意し、時には感心していることを示します。
  • Understood: 明確に理解したことを示し、しばしば指示や説明に対する反応として用いられます。
  • Right: 同意や理解を示すと同時に、カジュアルな会話に適した表現です。
  • Got it: 何かを理解したことを簡潔に伝える際に使います。
  • Uh-huh: 聞いていることを示し、相手の言葉に対する一般的な同意や理解を示します。
  • Yes: 明確な同意を示す、非常に一般的で多用途な表現です。
  • Fair enough: 相手の意見や説明が妥当だと認める際に使います。
  • Point taken: 相手の意見や立場を認識し、それに価値があることを認めるときに使います。
  • That explains it: 何かが理解できたり、疑問が解決されたりしたときに使います。
  • I didn’t know that: 新しい情報や知識を得たことを示し、同時に驚きや新たな認識を表現します。

状況に応じてこれらを使い分け、スムーズなコミュニケーションを実現しましょう。