英語の話法とは|間接話法と直接話法の違いや書き換え方を例文と練習問題付きで解説

更新日時 2021/12/17

この記事では英語の話法について解説しています。

話法とは、「~が…と言っていた」というように、誰かが話したことを別の人に伝える方法のことを言います。

話法には主に直接話法、間接話法、描出話法の3種類があります。
直接話法は発話者の言葉をそのまま伝達する方法、間接話法は話し手の立場や視点に基づいて言葉を少し置き換えて伝える方法です。また描出話法はおもに小説などで用いられる話法です。

それぞれの話法については後程詳しく説明します。

目次
  • 直接話法から間接話法へ書き換える方法

  • そもそも直接・間接話法とは

  • 文の種類別の書き換え方法

  • 発展的な書き換え

  • 【大学受験英語対策】練習問題

直接話法から間接話法へ書き換える方法

この見出しでは平叙文を間接話法に書き換える方法について解説していきます。
英語の文法問題では直接話法と間接話法を書き換える問題が頻出です。
ステップに分けて説明していますのでしっかりと身に着けておきましょう。

下の例文に基づいて説明していきます。 変換の全体像

1. 動詞を何にするか考える

said を that に変更

例文の1番のように、まず直接話法で使われている動詞を間接話法に適したものに変えます。
例えば、直接話法で〈say+to+人〉の場合は〈tell+人〉にするのが通例です。
また、say が単体で使われている場合には間接話法でも同じく say を使います。

say や tell のように直接・間接話法で使われる動詞のことを伝達動詞といい、ask や advise もこれに該当します。

例文では、「say to me」となっている部分を「tell me」と変えています。

2. 発言部分をthat節に変更する

that節への変更

動詞を適切に変えた後、直接話法における発言部分(""で囲まれた部分)をthat節に変更します。
ただし、このthatは省略しても構いません。

3. 人称・指示代名詞を変更する

You を I に変更

次にthat節の中の主語について考えましょう。人名など固有名詞の場合は買える必要はありませんが、人称代名詞や指示代名詞は間接話法になることで指示する対象が変わってしまうため適切なものに変える必要があります。

例文では、直接話法の「You」は話し手である「私」のことを指しているので、間接話法では「I」に変更がなされています。

4. 時制を一致させる

have を had に変換

直接話法では「『今日この仕事を終わらせる必要がある』と彼女は私に言った。」つまり仕事を終わらせる必要があったのは過去のこととわかります。
そのため間接話法にする際には発言部分の時制を過去形に合わせる必要があるので、例文では have が had に変わっています。

時制の一致のルール

S said… と過去の発言を伝えるとき、間接話法の従属節の時制は1つ前の時制にずらすことが基本です。 以下の表は主な時制の一致の種類です。

直接話法 間接話法
現在形 過去形
現在進行形 過去進行形
現在完了形 過去完了形
過去形 過去完了形
過去進行形 過去完了進行形
助動詞will would

時制を一致させなくても良い場合

(1) He said that the new song is good.
彼はその新しい曲はよいと言った。

例文のように、間接話法で時制の一致が適用されないことがあります。
これは話し手が現在の時点で the new song is good と思っている場合は現在形のままでもよいからです。
同じ時点で起きたことは同じ時制に合わせるのが時制の一致ですが、話し手が現在でも事実だと考えているものは現在形で表すことができます。

5. 時・場所を表す表現を変更する

today を that day に変換

時制と同様に、発言中の時・場所を表す表現は話し手の視点において適切に変更する必要があります。

例文では発言された際に「今日」だった日は話し手にとっては「過去のある一日」となるので today を that day に変更しています。

他にも表現が変化する例は以下のようなものがあります。

直接話法 間接話法
here there
now then
~ ago ~ before
today that day
tonight that night
yesterday the day before/the previous day
last night the night before/the previous night
tomorrow (the) next day/the following day
next week the next week/the following week

そもそも直接・間接話法とは

上の見出しで直接話法・間接話法の書き換え方を考えましたが、そもそもそれぞれの話法の役割・特徴をこの見出しで解説していきます。
また発展的な内容として描出話法も説明しています。

直接話法

(2) She said, "Taro is angry."
彼女は「太郎が怒っているよ」と言った。

直接話法では発言者の話したことをそのままの言葉で伝えます。発言内容を""で囲んでその時制は発言で用いられていたものをそのまま用います。
直接話法では発言内容に躍動感を出すことができるので小説などでよく使われます。

間接話法

(3) She said (that) Taro was angry.
彼女は太郎が怒っていると言った。

間接話法は発言内容の代名詞や時制などを、話し手の視点からとらえなおし修正して伝達する話法です。
発言内容はthat節の中で表されます。
他人の話を伝える際にはよく用いられる話法です。

【発展】描出話法

(4) She was confused. She asked him, "Why are you here?"
彼女は混乱していた。彼女は彼に「なぜあなたがここにいるの」と尋ねた。(直接話法)

(5) She was confused. She asked him (that) why was he there.
彼女は混乱していた。彼女は彼になぜそこにいるのか尋ねた。(間接話法)

(6) She was confused. Why was he there?
彼女は混乱していた。なぜ彼がそこにいるのか、と。(描出話法)

小説や物語の中では、描出話法という特殊な話法が使われることがあります。直接話法と間接話法が混ざった中間的なこの話法では、登場人物が心の中で思っていることや実際に発話したことがthinkやsayなどの伝達動詞に会話以外の文(地の文)で表現されます。登場人物の心の中の動きを生き生きと描写することができます。

描出話法の特徴として、

  • say や think など伝達動詞、“”(引用符)は使わない
  • 間接話法と同様に時制や代名詞、副詞などを変更する
  • 語順は直接話法と同じままで表される(たとえば疑問文なら疑問文の語順で)

などがあります。

各話法の違いは上の例文を参考にしてください。

文の種類別の書き換え方法

この見出しでは文の種類別にあわせて書き換え方法を解説していきます。 伝達動詞は文の種類によって使用されるものに差が出ます。 以下の表はそれをまとめたものです、参照してください。

伝達動詞 使われる文の種類
say 平叙文・感嘆文 言う
tell 平叙文・命令文 ~に言う
ask 疑問文・命令文 ~に尋ねる・~に頼む
advise 命令文 ~に助言する
order 命令文 ~に命令する
suggest 命令文 提案する
propose 命令文 提案する
exclaim 感嘆文 叫ぶ
cry(out) 感嘆文 叫ぶ
remark 感嘆文 述べる

疑問詞を使った疑問文

(7) Yoshio said to me, "When is your birthday?"
ヨシオは私に、「あなたの誕生日はいつですか」と言った。

(8) Yoshio asked me when my birthday was.
ヨシオは私の誕生日がいつか尋ねた。

直接話法では、発言部分が疑問文になっているので、伝達動詞は said でも「尋ねた」とわかるようになっていますが、間接話法では発言部分は間接疑問となるため、伝達動詞を ask にして疑問の意味を明示します。

語順は〈ask+(人)+疑問詞+S+V〉となります。

Yes/No疑問文

(9) Shogo said to me, "Do you like chocolate?"
ショウゴは私に「チョコレートは好きですか。」と言った。

(10) Shogo asked me if I liked chocolate.
ショウゴは私にチョコレートが好きかどうか尋ねた。

直接話法の発言部分がYes/No疑問文の場合では、間接話法への転換の際、
if[whether] を用いて、〈ask+(人)+if[whether]+S+V〉とします。

命令文

(11) She said to me, "Be quiet!"
彼女は私に「静かに」と言った。

(12) She told me to be quiet.
彼女は私に黙るように言った。

直接話法の発言内容が命令文の場合、間接話法の伝達動詞は「(人に)~するように言う」として tell が用いられます。また発言部分もthat節ではなくto不定詞を用います。語順は〈tell+人+to do〉となります。

発言の内容によって、伝達動詞にはask(~するように頼む)、advise(~するように助言する)、order(~しろと命令する)などが用いられます。

否定の命令文

(13) My brother said to me, "Don’t open the door."
兄は私に「ドアを開けるな」と言った。

(14) My brother told me not to open the door.
兄は私にドアを開けないように言った。

基本的に上の命令文の場合と同様ですが、発言部分が否定の命令文の場合はto do の前に not を置くことに注意しましょう。

Let’s~

(15) My mother said, "Let’s take a bus."
母親は「バスに乗ろう」と言った。

(16) My mother suggested that we (should) take a bus.
母親は私たちがバスに乗ることを提案した。

直接話法の発言部分が Let’s~ など提案の意味を持つ場合には、間接話法にする際〈suggest(+to 人)that S(should)doとして
(人に)~をすることを提案する」という意味にします。

感嘆文

(17) He said, "How beautiful the flower is!"
彼は「その花はなんてきれいなんだろう」と言った。

(18) He exclaimed how beautiful the flower was.
彼はその花がなんてきれいなのかと叫んだ。

直接話法の発言内容が感嘆文の場合、間接話法では伝達動詞は発言内容に応じてsay、tellやexclaim、cry(out)、remarkなどを用います。その後は感嘆文の語順のままつなげます。

発展的な書き換え

この見出しではより発展的な間接話法への書き換えを解説します。

従属節を含む文

(19) Hiroshi said, "I will wait until you arrive."
ヒロシは、「あなたがつくまで待ちます」と言った。

(20) Hiroshi said (that) she would wait until I arrived.
ヒロシは、私がつくまで待つと言った。

(21) He said, “Nobody knows I was a basketball player.”
彼は「誰も私がバスケットボール選手だったなんて知らない」と言った。

(22) He said that nobody knew he had been[was] a basketball player.
彼は誰も自分がバスケットボール選手だったなんて知らないと言った。

直接話法の発言部分が従属節を含む場合、伝達動詞に合わせて従属節の動詞も時制を一致させる必要があります。

また(21)、(22)のように従属節の時制が過去形であるとき、間接話法になると過去完了形になります。ただこの場合は過去形のままにしておくこともあります。

接続詞で結ばれた文

(23) Ami said, "I know his address, but I won’t visit him."
アミは「彼の住所を知っているけど、訪れたりはしないわ」と言った。

(24) Ami said (that) she knew his address, but that she wouldn’t visit him.
アミは、彼の住所は知っているが訪問はしないと言った。

直接話法の発言部分がand、butなどの等位接続詞で結ばれた文の場合は、間接話法でも接続詞はそのまま使われます。
接続詞の後も発言内容の一部であることを明示するため、and、butの後に that を付け加えます。

2種類の文(平叙文+疑問文など)

(25) She said to me, "You look pale. Are you OK?"
彼女は私に、「顔色が悪いよ、大丈夫?」と言った。

(26) She told me (that) I looked pale and (he) asked me if I was all right.
彼女は私に顔色が悪いと言い、大丈夫かどうか尋ねた。

直接話法の発言部分が〈平叙文+疑問文〉のように2種類の文から構成されている場合、間接話法ではそれぞれ適切な伝達動詞を用いたうえで、and や but など接続詞でつなぐ必要があります。

例文では「You look pale.」の伝達動詞は told、「Are you OK?」の伝達動詞は asked としたうえで、2文の内容を and でつないでいます。

【大学受験英語対策】練習問題

練習問題

問1 次の英文を間接話法に書き換えてください。
The woman said to her daughter, “You should say sorry.”

問2 次の英文で( )にあてはまる語句を答えなさい。
Kai said he(  )here about 2 p.m.
1.would be
2.is
3.would have
4.will have been

問3 次の英文を日本語に訳しなさい。
She said she had made a mistake, and that she needed my help.

解答

問1
The woman ordered her daughter to say sorry.
(解説)
間接話法の作り方について、もう一度確認しておきましょう。この文は命令文の間接話法です。

問2
1. would be
(訳)
カイは大体午後2時くらいにはここにいると言っていました。
(解説)
時制の一致を考えると、伝達動詞の時制が過去形になっているので、発言部分の動詞も過去形(または過去完了形)とわかります。ただしく過去形を使用している選択肢は1だけです。

問3
彼女は間違いを犯してしまい、私の助けが必要だと言った。
(解説)
この文が接続詞 and でむすばれた間接話法の文であることがわかりましたか? and that で気づけるとよいでしょう。また She said の後の that は省略されています。

この記事で紹介した話法はどれも小説でよく出てきます。とくに難関校では描出話法も見かけることは多いので耐性をつけておきましょう。

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