f(n),g(n) が有限値 α,β に収束するとき,和や積の極限は項ごとに極限をとってよいこと,つまり,
f(n)+g(n)f(n)g(n)→α+β→αβ
となることは教科書に書いてあるはずです。ですが,ベキの極限で底・指数ごとに極限をとってよい,つまり,
f(n)g(n)→αβ
となるとは書かれていないと思います。その点で論理に飛躍があるとみなされたのではないでしょうか。
はさみうちの原理はこの問題にも使えますが,使わなくてはならないということはありません。たとえば対数を使えば,f(n) が正の有限値 α に,g(n) が有限値 β に収束するとき,
limfg=limexp(glogf)=exp(limglogf)=exp(limg⋅limlogf)=exp(limg⋅log(limf))=exp(β⋅logα)=αβ(exp の連続性)(積の極限は極限の積)(log の連続性)
で,f(n)g(n)→αβ は正当化可能。だから
n→∞lim(1+an)1/n=(1+0)0=1
は間違っていません。もう少し行間を埋めなければ論理の飛躍とみなされうるというだけの話です。
質問者からのお礼コメント
ありがとうございます。はさみうちの原理を使わなくても解けるなんて驚きでした。別解まで、ご丁寧に回答して下さって感謝しかないです。本当に分かりやすかったです。ずっと悩んでいたので大変助かりました。ありがとうございました!