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配位結合の例をたくさんおしえてほしいです。

分子と陽イオンのやつと陰イオンと陽イオンの配位結合のどちらもおしえてほしです。

おねがいします。

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回答(1件)

配位結合の例としては、

・水の酸素原子の非共有電子対に水素イオンが配位結合したオキソニウムイオンH3O+H_3O^+

・アンモニアの窒素原子の非共有電子対に水素イオンが配位結合したアンモニウムイオンNH4+NH_4^+

が挙げられます。


また、無機分野の化学(化学基礎ではない)では、錯イオンと呼ばれるものが登場します。

錯イオンとは、非共有電子対をもつ分子やイオンが金属イオンに配位結合してできるイオンです。

例としては、

・銀イオンにアンモニア分子が2つ配位結合したジアンミン銀(Ⅰ)イオン[Ag(NH3)2]+[Ag(NH_3)_2]^+

・銅(Ⅱ)イオンにアンモニア分子が4つ配位結合したテトラアンミン銅(Ⅱ)イオン[Cu(NH3)4]2+[Cu(NH_3)_4]^{2+}

・亜鉛イオンにアンモニア分子が4つ配位結合したテトラアンミン亜鉛(Ⅱ)イオン[Zn(NH3)4]2+[Zn(NH_3)_4]^{2+}

・鉄(Ⅱ)イオンにシアン化物イオンが6つ配位結合したヘキサシアニド鉄(Ⅱ)酸イオン[Fe(CN)6]4[Fe(CN)_6]^{4-}

・鉄(Ⅲ)イオンにシアン化物イオンが6つ配位結合したヘキサシアニド鉄(Ⅲ)酸イオン[Fe(CN)6]3[Fe(CN)_6]^{3-}

・ニッケル(Ⅱ)イオンにアンモニア分子が6つ配位結合したヘキサアンミンニッケル(Ⅱ)イオン[Ni(NH3)6]2+[Ni(NH_3)_6]^{2+}

・コバルト(Ⅲ)イオンに塩化物イオンが2つ、アンモニア分子が4つ配位結合したジクロリドテトラアンミンコバルト(Ⅲ)イオン[CoCl2(NH3)4]+[CoCl_2(NH_3)_4]^+

・アルミニウムイオンに水酸化物イオンが4つ配位結合したテトラヒドロキシドアルミン酸イオン[Al(OH)4][Al(OH)_4]^-

・銀イオンにチオ硫酸イオンが2つ配位結合したビス(チオスルファト)銀(Ⅰ)酸イオン[Ag(S2O3)2]3[Ag(S_2O_3)_2]^{3-}

・金(Ⅲ)イオンに塩化物イオンが4つ配位結合したテトラクロリド金(Ⅲ)酸イオン[AuCl4][AuCl_4]^-

・金(Ⅲ)イオンにヨウ化物イオンが4つ配位結合したテトラヨージド(ヨード?)金(Ⅲ)酸イオン[AuI4][AuI_4]^-

が挙げられます


錯イオンは他にも調べるとたくさんあると思います。

化学を入試で使う方であれば、錯イオンについて調べてみるのもいいと思います。(化学基礎までの試験では錯イオンは試験に出ないと思いますが。)


答えになったでしょうか。またわからないことがあれば遠慮なく質問してください。

返信(2件)

詳しく教えてくれてありがとうございます!


気になることがあるんですけど、配位結合は、共有結合のなかまですか?

教科書にそれっぽいことがかかれているんですけど、配位結合では、イオンが作られているのでどうなんだろうと思いました。

教えてほしいです。お願いします。

配位結合は厳密に言うと共有結合とは異なります。

共有結合は、異なる原子(イオン)の不対電子どうしが合わさって共有電子対を形成することで結合しています。

つまり、余っている電子1つどうしが合わさるのです。

一方、配位結合は、すでに一方の原子(イオン)に非共有電子対ができていて、そこに分子やイオンがくっつくことで結合しています。

つまり、余っている電子2つのところに別のものがくっついてくるのです。


一方、配位結合は一度形成されると共有結合とは区別できません。

アンモニウムイオンを例にして考えてみましょう。

もともとアンモニア分子では、窒素原子に水素原子3つが共有結合しています。

そこに、水素原子が1つ配位結合することでアンモニウムイオンができます。

しかし、アンモニウムイオンを見てみると、どれが共有結合でどれが配位結合かはわからないのです。

4つの水素・窒素の結合のうち、1つだけ成り立ちは違いますが、できた結果はどの結合も同じです。


大雑把に言うならば、でき方は違うけど性質は同じ、という理解でいいと思います。

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