画像で小球が速さv₀で矢印の方向に運動しています。半円の半径をrとし、摩擦力は無視できるものとします。
小球が半円を描いて最高点Rに到達するときのv₀の条件を求めよ。
私は、エネルギー保存則(1/2)mv₀^2=mg・2r・・・「1」
が成り立つときのv₀が初速の最小値かと思いましたが、正しくは点Rにおける垂直抗力R>0を満たすv₀の範囲が答えです。
なぜ、私の考え方は誤りなのでしょうか?
そして、「1」を満たすv₀とは何を表すのでしょうか?
ベストアンサー
この鉛直面内での運動は円運動です。小球が上に向かうとだんだん速さが減少していきますが、一瞬を切り取るとその速さも等しいと捉えることができます。その一瞬における運動方程式を考えるのが定石ですね。
ここで、運動を考えるということは、注目する物体にはたらく力をすべて考えるということです。今回の小球にはたらく力は、重力と垂直抗力ですね。
重力は常に鉛直下向きに の大きさではたらいています。垂直抗力は、円の形をした壁と接触しているときにのみはたらきます。向きは壁から小球に向かう向きで、大きさは状況によります。
基本的には、壁や床から離れたりめり込んだりしない(=壁や床と垂直な方向に運動しない)ので、その方向で力はつり合っています。垂直抗力は、そのつり合いの式を満たすような大きさになるということです。
ただし、今回のような問題では、壁から離れる可能性があります。離れている状態では垂直抗力ははたらいていません。つまり、垂直抗力が になる瞬間が壁から離れる瞬間です。
今回の問題では、運動方程式は次のようになります。
速度 の値は、力学的エネルギー保存式から求められますね。
の範囲では、垂直抗力 が負になる可能性があります。負になるような角度 が存在するときは となる瞬間に離れるので、 において となれば、最高点 に到達します。
を満たす は、最高点 と初速度のことです。
位置エネルギーが になるときに運動エネルギーが になるという意味の式だからです。
このとき壁からは離れているので、点 の左側でその高さに到達することになります。
回答ありがとうございます!
この問題の正解はv₀>√(5gr)なのに対して、「1」を満たすv₀は2√(gr)です。
つまり、√(5gr)>2√(gr)です。
「点Rの左側でその高さに到達することになります。」
とありますが、v₀=2√(gr)のとき、半円のどこかで吹っ飛んで点Rと同じ高さに到達するということですか?
そうだとしたら、なぜそのように言うことができるのでしょうか?
質問者からのお礼コメント
回答ありがとうございます!