【例文付き】「しばらく」の英語表現とそれぞれのニュアンス

短い期間から比較的長い期間まで、英語には「しばらく」を表すための幅広いフレーズが存在します。ここではこれらの英語表現とそれぞれのニュアンスを紹介します。

「しばらく」の英語表現

「しばらく」という日本語の表現を英語で表す際に使えるフレーズとそれぞれのニュアンスを以下に紹介します。

「しばらく」の英語
  • For a while - 一定の期間、具体的な長さは明示されていない。
    例:「I haven’t seen him for a while」(しばらく彼に会っていない)
  • For a bit - 短い期間を指す、ややカジュアルな表現。
    例:「I’m going away for a bit」(しばらく出かけてくる)
  • Briefly - 非常に短い期間、一瞬を意味する。
    例:「We met briefly」(私たちはしばらく会った)
  • For a short time - 比較的短い期間を指す。
    例:「She lived here for a short time」(彼女はしばらくここに住んでいた)
  • Temporarily - 一時的な期間、恒常的ではないことを示す。
    例:「The store is closed temporarily」(その店はしばらく閉店しています)
  • For a moment - 非常に短い期間、しばしば文字通りの「一瞬」を意味する。
    例:「Wait here for a moment」(ここでしばらく待ってて)
  • For some time - 不特定の期間を指すが、通常は「for a while」よりも長めを想定。
    例:「He’s been gone for some time」(彼はしばらくいない)

使用する際には、表現する期間の長さや状況に合わせて選ぶことが重要です。

For a while

“For a while”(しばらくの間)は、具体的な期間を特定せずに、ある程度の時間が経過することを示す表現です。このフレーズは、短期間から中期間にわたるさまざまな状況に使われます。通常、長期間ではないが一瞬でもない、その中間の時間を表します。

この表現は日常会話で頻繁に使われ、適度な長さの期間を表現する際に役立ちます。

  1. “I haven’t seen her for a while.”
    「彼女にはしばらく会っていません。」

  2. “Let’s rest here for a while before we continue our hike.”
    「ハイキングを続ける前に、ここでしばらく休みましょう。」

  3. “I lived in Tokyo for a while when I was younger.”
    「若い頃、しばらくの間東京に住んでいました。」

For a bit

“For a bit”(少しの間)は、比較的短い時間を指すカジュアルな表現です。このフレーズは通常、数分から数時間の短期間を示し、簡潔な活動や出来事に対して使われます。

短時間の活動や行動に焦点を当てる際に使われる表現で、長時間を過ごすよりも短くてさっと終わるような活動に対して使われます。日常的なやり取りにおいてよく使用され、非公式で軽いニュアンスを持ちます。

  1. “I’m going out for a bit, but I’ll be back soon.”
    「少しの間外出しますが、すぐ戻ります。」

  2. “Can you watch my bag for a bit while I go grab a coffee?”
    「コーヒーを取りに行く間、少しの間私のバッグを見ていてくれますか?」

  3. “I worked on the project for a bit this morning.”
    「今朝、少しの間プロジェクトに取り組みました。」

Briefly

“Briefly”(簡単に、少しの間)は、非常に短い期間や瞬間を指す表現です。この言葉は、何かが一瞬だけ起こるか、ごく短時間続くことを示す際に使用されます。また、何かを短く要約する場合や、簡単に触れる際にも用いられます。

“Briefly” は、何かが一瞬または非常に短い期間発生したことを強調する際に使われます。この表現は、事柄が長引かなかったこと、または簡潔に行われたことを示すのに役立ちます。

  1. “We met briefly after the meeting.”
    「会議の後で簡単に会いました。」

  2. “He briefly explained the rules before the game started.”
    「彼はゲームが始まる前にルールを簡単に説明しました。」

  3. “I visited the city briefly during my trip.”
    「旅行中にその都市を短時間訪れました。」

For a short time

“For a short time”(短い期間)は、比較的短い時間を指す表現で、一時的な状況や短期間の経験を表します。このフレーズは、永続的ではなく、一過性の出来事や体験を示すのに使われます。通常、数日から数週間、または数ヶ月の期間を想定しています。

  1. “I lived in Paris for a short time when I was a student.”
    「学生時代に短い期間パリに住んでいました。」

  2. “The museum will be closed for a short time for renovation.”
    「美術館は改修のため短い期間閉館します。」

  3. “We stopped working for a short time due to the power outage.”
    「停電のため、短い期間作業を中断しました。」

Temporarily

“Temporarily”(一時的に)は、何かが一時的であり、恒久的ではない状況を指す表現です。この言葉は、通常、将来的に状況が変わることを示唆しており、一時停止や中断、変更などの一過性の状態を表します。それは、短期間だけでなく、ある程度の期間にわたっても使われることがあります。

  1. “The store is temporarily closed for renovation.”
    「その店は改装のため一時的に閉店しています。」

  2. “He temporarily moved to another department at work.”
    「彼は仕事で一時的に別の部署に移動しました。」

  3. “Services will be temporarily suspended due to maintenance.”
    「メンテナンスのため、サービスが一時的に中断されます。」

For a moment

“For a moment”(一瞬)は、非常に短い時間を指す表現で、通常、文字通りの「一瞬」や「ちょっとした間」を意味します。このフレーズは、何かがごく短い時間だけ起こるか、短時間継続することを示す際に用いられます。特に、瞬間的な出来事や、非常に短い期間の体験を強調する際に適しています。

  1. “Wait here for a moment while I check the schedule.”
    「スケジュールを確認する間、ここで一瞬待っててください。」

  2. “For a moment, I thought I had lost my keys.”
    「一瞬、鍵を失くしたと思いました。」

  3. “She paused for a moment before answering the question.”
    「彼女は質問に答える前に一瞬間を置きました。」

For some time

“For some time”(しばらくの間)は、特定されていないが比較的長い期間を指す表現です。このフレーズは、短期間よりは長く、しかし具体的な時間の長さは明示されていない状況に使われます。一般的には、数週間から数ヶ月、あるいはそれ以上の期間を想定して使用されることが多いです。

  1. “He’s been living abroad for some time now.”
    「彼は今、しばらくの間海外に住んでいます。」

  2. “I’ve been considering a career change for some time.”
    「私はしばらくの間、キャリアチェンジを考えています。」

  3. “She had been feeling unwell for some time before she went to the doctor.”
    「彼女は医者に行く前に、しばらくの間体調が悪かったです。」

英語で「しばらく」を表現する際のポイントと注意点

英語で「しばらく」の意味する期間は文脈によって異なります。たとえば「for a while」は比較的長めの期間を、「for a moment」は非常に短い瞬間を意味します。

また、「しばらく」の期間が具体的か曖昧かによって、表現を選びます。例えば「temporarily」は一時的な変更を、「for some time」は不特定だが比較的長い期間を示します。

なお、特に非母語話者とのコミュニケーションでは、「しばらく」の期間がどのくらいかを明確に伝えることが重要です。また、「しばらく」の感覚は文化によって異なる場合があります。同じ英語表現でも、話者の文化背景によって受け取り方が異なることがあることを意識しましょう。

「しばらく」の英語表現まとめ

「しばらく」という表現を英語で伝える際には、その文脈や期間の長さによって様々なフレーズが使用されます。以下に主な表現をまとめます。

まとめ

  • For a while - 不特定だが比較的長めの期間を指す一般的な表現。
    例:長い間会っていない友人に使う。
  • For a bit - 比較的短い期間を指す、カジュアルな表現。
    例:ちょっとした用事で家を空ける時に使う。
  • Briefly - 非常に短い期間や一瞬を指す。
    例:短い会話や出来事に使う。
  • For a short time - 短いが明確な期間を指す。
    例:短期間の滞在や体験に使う。
  • Temporarily - 一時的な状況や変更を指す。
    例:一時的な閉店や仕事の変更に使う。
  • For a moment - 非常に短い時間、文字通りの「一瞬」を意味する。
    例:ちょっと待つような状況に使う。
  • For some time - 不特定だが比較的長い期間を指す。
    例:長期間にわたる状況や変化に使う。