「以上です」の英語表現とそれぞれのニュアンス・使い分け方
「私からは以上です」「注文は以上です」など、会議での報告や、レストランでの注文の際によく使われる「以上です」という表現ですが、英語ではどのように言うのでしょうか。
中学校で習う That’s all. がまず頭に浮かぶと思いますが、実は、この表現がそのままの形で使われることはあまりありません。
そこでこの記事では、まず、That’s all. を使った5つの定番フレーズを紹介し、続いて「以上です」の意味で使える他の表現を見ていくことにします。
That’s all. の定番フレーズ
That’s all. の定番フレーズ
That’s all. は、日本語の「以上です」に最も近いニュアンスの英語です。場面に応じて、以下のようなフレーズで使われます。
レストランなどでは、
That’s all for now.(とりあえず以上です。)
That’s all for me.(私の注文は以上です。)
会議などでは、
That’s all from me.(私からは以上です。)
That’s all I have for now.(今のところ私からは以上です。)
といった表現がよく使われます。
授業やレッスンなどを終える際は、
That’s all for today.(今日の授業 [レッスン] は以上です。)
が定番のフレーズです。
That’s it. / That’s about it.
That’s it. / That’s about it.
That’s it. は、直訳すると「まさにそれです」という意味になりますが、「以上です」という意味でもよく使われます。使い方は That’s all. と同様ですが、よりカジュアルなニュアンスになります。
That’s it. は、ややそっけない感じのフレーズなので、表現を和らげたい場合は、That’s about it.(まあ、そんなところです)を使います。
We’ll have two bottles of beer. That’s it for now.
瓶ビールを2本お願いします。とりあえず以上です。
I want to visit France, Italy, Spain, and… that’s about it.
行ってみたいのはフランス、イタリア、スペイン…まあ、そんなところです。
That concludes ~ / That wraps up ~
That concludes ~ / That wraps up ~
conclude と wrap up は共に「終える」「締めくくる」を意味し、前者はフォーマルな、後者はカジュアルなニュアンスになります。“That concludes ~” や “That wraps up ~” というフレーズは、スピーチの締めやイベントの終了時などに「以上です」という意味合いで使うことができます。
That concludes [wraps up] my explanation of this matter.
この件に関する私の説明は以上になります。
That concludes [wraps up] today’s press conference.
本日の記者会見は以上になります。
So that’s ~ / So those are ~
So that’s ~ / So those are ~
“So that’s [those are] ~” は「以上が~です」という意味のフレーズで、話を締めくくる際に使用します。
So that’s our business plan for the next few years.
以上が今後数年間の事業計画になります。
So those are the issues we need to consider.
以上が我々が考慮すべき問題になります。
「以上です」のまとめ
「以上です」のまとめ
「以上です」の意味で使える様々な英語表現について見てきました。
基本は、中学校で習う That’s all. ですが、そのまま単独で使うのではなく、今回紹介したフレーズを参考に、何らかの言葉を補うようにしてください。
フォーマルな場面では、“So that’s [those are] ~” や “That concludes ~” なども使ってみましょう。
今回の記事を参考に、「以上です」に関する英語表現を上手に使い分けられるようになっていただければと思います。