この漸化式は分母にある±2±2という値が特徴的です。
そこで、これらの数字をどこかで見たことがないだろうかとしばらく考えた結果、
tan(8π)=2−1
を思い出しました。
tan4θ(すなわちタンジェントの4倍角の式?)においてθにπ/8を代入した場合、tan4θは発散しますので、その分母には(tanθ−2+1)という因子があるのでは、と推測できます。その式を部分分数分解したら、問題の漸化式に近い形ができるかもしれません。
※この下の式は長いですけれど、ただ長いだけです。
tan2θ =1−tan2θ2tanθ=tanθ(1−tanθ1+1+tanθ1)
ですから、
tan4θ =1−tan22θ2tan2θ=tan2θ(1−tan2θ1+1+tan2θ1)=1−tan2θ2tanθ⎝⎛1−1−tan2θ2tanθ1+1+1−tan2θ2tanθ1⎠⎞=2tanθ(1−tan2θ−2tanθ1+1−tan2θ+2tanθ1)=−2tanθ((tanθ+1+2)(tanθ+1−2)1+(tanθ−1+2)(tanθ−1−2)1)=2tanθ(tanθ+1+21−tanθ+1−21+tanθ−1+21−tanθ−1−21)
したがって、
2tanθ2tan4θ+2tanθ−2+21+2tanθ−2−21=2tanθ+2+21+tanθ+2−21
ここまで来たら、問題の数列の一般項が
2tanθ=22+10=a1
を満たすθを用いて
an=2tan(4n−1θ)
となることがわかるでしょう。
tan(または未知なる数θ)を使った表現が気に入らないのでしたら、上式を満たすθに対応する余弦・正弦を求めたのちに、ド・モアブルの定理を使うことで、(既知の)複素数の自然数冪が分母分子に含まれる分数として一般項を閉じた形で表すことができます(が、ただただ本質的でない計算が多いだけだと思いますのでお勧めはしません)。
以上です。
質問者からのお礼コメント
まさかtan(8π)の値を使うとは思っていませんでした。とてもエレガントな解法だと思いました。方針だけでなく具体的な計算を省略することなく記載して、さらには丁寧な説明を付けて答えまで導いていただき本当にありがとうございます。