正攻法としては、次のようになります。
小球 P,Q の加速度は a=(0,−gsinα) である。
小球 P の座標 (xp,yp) は、打ち出された時刻を t=0 として、
xpyp=vtcosθ=vtsinθ−21gt2sinα
同様にして、小球 Q の座標 (xq,yq) は、
xqyq=l=h−21gt2sinα
衝突した瞬間における座標は等しいから、
{xp=xqyp=yq⟺{vtcosθ=lvtsinθ=h
ここから sin2θ+cos2θ=1 に注意して θ を消去することで、
t=vl2+h2
が得られる。
慣性力について学習したときのために、次の解法も示しておきます。
小球 Q と同じように運動しながら観測することを考えると、小球 P,Q ともに加速度ははたらかず、小球 P は等速直線運動をし、小球 Q は静止する。
したがって、小球 P は小球 Q に真っすぐ向かってくるしなく、このとき距離 l2+h2 を速さ v で運動する時間を求めることにほかならないので、
t=vl2+h2
となる。