与えられた関数を f(x) として、方程式
f′(x)=2x+21+xx−21−xx+1+x+1−x=0
の根を x∈(−1,1) の範囲で求めます。
y=1+x, z=1−x とおくと、(1) を x∈(−1,1) の範囲で解くことは、連立方程式
y2+z2y2−z2+2yy2−z2−2zy2−z2+y+z=2=0
を y,z∈(0,2) の範囲で解くことに同じです。
(3) を整理して、
(y+z){(y−z)(1−4yzy−z)+1}=0
y+z>0 なので、
(y−z)(1−4yzy−z)+1=0
u=y−z, v=yz とおき整理して、
u−4vu2+1=0
u2=(y2+z2)−2yz=2−2v なので、
u−4v2−2v+1u2−2v=0=2v1−23=(2v1−23)2
両辺に v2 を乗じて整理し、
8v3+v2−6v+1(v+1)(8v2−7v+1)v=0=0=−1, 167±17
ところが v>0 より v=−1 は解として不適。これで v が求まったので、2u=1/v−3 と、(y+z)2−2v=2, y+z>0 とから、
(u, y+z)=⎝⎛41∓17,823±17⎠⎞(複号同順)
したがって、
x=2u(y+z)=−12895−717,12895+717
(4) のうち負の根を x0、正の根を x1 とします。
x→−1+0limf′(x)=−∞<0,f′(0)=2>0,x→1−0limf′(x)=−∞<0
であること、および f′(x) が連続であることから、f′(x) は (x0,x1) 全域で正値を、(−1,x0)∪(x1,1) 全域で負値をとることが分かります。これで f(x) の増減の様子が分かり、f(x) は x0 で最小値、x1 で最大値をとることが言えます。
あとは f(x1) を計算するだけですが、f(x) の定義式へ機械的に x1 を代入すると計算が煩くなるので、
f(x)=x2+x(1+x+1−x)=x2+2y2−z2(y+z)=x2+21u(2+2v)
に注意して計算し求める最大値を得ます:
f(x1)=128107+5117
質問者からのお礼コメント
ありがとうございます。とても勉強になりました。