静電誘導の説明の一節に、(新物理入門p.185)
「上面の過剰な陽イオン分布による電荷密度をσとすれば下面の過剰な自由電子の分布による電荷密度は−σ,そしてこれらの電荷分布が金属内に作る電場はいずれもσ/2ε₀でもとの電場と逆向きであり,このようにして電子の移動とともに金属内には外部電場と逆向きの電場が増加し,最終的に
金属内の合成電場: E–(σ/2ε₀)×2=0
すなわちσ=ε₀Eとなったときに電荷移動が終わる.」
とありました。これは金属板が上下でちょうど二等分された部分それぞれに正負逆の一様な電荷密度で電荷が分布しているということですよね。ですが直感的には、真ん中で極端に電荷の正負が逆転し一様に電荷が分布するのは不自然ではないか、電荷の分布はグラデーションになっているのではないか、と思ったのですが、この私の直感は正しいでしょうか。その場合、上記の説明は簡単のために単純化させたということになりますか。
誤解していました、電荷は金属板表面にのみ分布するから、表面と裏面で1/2ということでした。