中二理科、酸化鉄の化学反応式で、
2Ag2O ⇾ 4Ag + O2
になるじゃないですか、
なぜ、 銀の4Agは、 O2みたいに
後ろに数字が付かずに、 前に着くんですか??
銀も、酸素も、 同じ元素記号なのに、何が違うのでしょうか 、、??
ベストアンサー

酸素原子 はそれだけで酸素としての意味はなさず、 個の酸素原子で分子を作り の形で存在します。
一方、銀などの金属元素は分子を作らないので、 と書きます。
化学反応式において、係数はどれだけの数が反応したかを表すものです(高校の内容ですが、この数のことを物質量と言います)。
つまり、 つの酸化銀 から、 つの銀 と つの酸素 が生成したということです。
つまり、元素記号の前と後ろにつく数は意味がまったく異なります。
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そのほかの回答(1件)
原子には、分子を作るものと作らないものがあります。
分子を作るものは、特定の数の原子が集まって1つのかたまりを形成しています。
それに対し、分子を作らないものは、原子がずっと何個も何個も繋がっています。
(画像参照)
分子を作らないものの代表例は金属です。AgやFe、Cuなどは分子を作らず、いくつもの原子がただ繋がっています。
仮に、今1000個のAgが繋がっていたとしましょう。これを100個と900個に分けても、Agとしての性質は変わりません。
つまり、数は何個でも良いのです。それならば、極論1個でもいいはず。
こういう理論で、一番小さい単位であるAg1個をそのかたまりの代表として、Agと書き表します。こういう化学式を「組成式」と言います。
(また、金属+非金属でできる化合物も同じように分子を作りません。例:NaCl、CuO)
それに対し、ほとんどの非金属原子からなる物質は分子を作ります。(例外:ケイ素、炭素など)
O2もこれに当たります。
O2は酸素原子Oが2つ合わさってできています。
この酸素原子を切り離したら、全く酸素としての性質を示さないのです。
また、Oを3つにしてみたら、オゾンO3という全く別の物質になります。
このように、分子は数が違うと性質が違うのです。
このときは、数が大事なので、素直にその数を元素記号の右下につけます。
こういう化学式を「分子式」と言います。
では、実際に化学反応式を作ってみましょう。
化学反応式をつくるときは、まず矢印の左に反応前の物質、右に反応後の物質の化学式を書きます。
銀は組成式なので特に数字はつけずただAg、酸素は分子式なので数が大事だからO2と数字をつけます。
Ag2O→Ag+O2
左右でOの数を比較すると、左辺は1個、右辺は2個です。原子は化学反応の前後で増えたり減ったりしないので、左辺のAg2Oを2倍して数を合わせます。
2Ag2O→Ag+O2
次に、左右でAgの数を比較すると、左辺は4個、右辺は1個です。故に、右辺のAgを4倍します。
2Ag2O→4Ag+O2
これで、左辺と右辺の各原子の数が同じになったので、化学反応式が完成です!
まとめると、
①AgとO2では、化学式の種類が違う
②化学反応式で左右の原子の数を合わせるために何倍かしている
以上の理由により、Agには前に4がつき、Oには後に2がつくのです。
長文失礼しました。わからないことがあったらまた聞いてください!
