解決済み

中二理科、酸化鉄の化学反応式で、

2Ag2O ⇾ 4Ag + O2


になるじゃないですか、


なぜ、 銀の4Agは、 O2みたいに

後ろに数字が付かずに、 前に着くんですか??


銀も、酸素も、 同じ元素記号なのに、何が違うのでしょうか 、、??


ベストアンサー

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酸素原子 O\ce{O} はそれだけで酸素としての意味はなさず、22 個の酸素原子で分子を作り OX2\ce{O2} の形で存在します。

一方、銀などの金属元素は分子を作らないので、Ag\ce{Ag} と書きます。


化学反応式において、係数はどれだけの数が反応したかを表すものです(高校の内容ですが、この数のことを物質量と言います)。

つまり、22 つの酸化銀 AgX2O\ce{Ag2O} から、44 つの銀 Ag\ce{Ag}11 つの酸素 OX2\ce{O2} が生成したということです。


つまり、元素記号の前と後ろにつく数は意味がまったく異なります。

そのほかの回答(1件)

原子には、分子を作るものと作らないものがあります。


分子を作るものは、特定の数の原子が集まって1つのかたまりを形成しています。

それに対し、分子を作らないものは、原子がずっと何個も何個も繋がっています。

(画像参照)


分子を作らないものの代表例は金属です。AgやFe、Cuなどは分子を作らず、いくつもの原子がただ繋がっています。

仮に、今1000個のAgが繋がっていたとしましょう。これを100個と900個に分けても、Agとしての性質は変わりません。

つまり、数は何個でも良いのです。それならば、極論1個でもいいはず。

こういう理論で、一番小さい単位であるAg1個をそのかたまりの代表として、Agと書き表します。こういう化学式を「組成式」と言います。

(また、金属+非金属でできる化合物も同じように分子を作りません。例:NaCl、CuO)


それに対し、ほとんどの非金属原子からなる物質は分子を作ります。(例外:ケイ素、炭素など)

O2もこれに当たります。

O2は酸素原子Oが2つ合わさってできています。

この酸素原子を切り離したら、全く酸素としての性質を示さないのです。

また、Oを3つにしてみたら、オゾンO3という全く別の物質になります。

このように、分子は数が違うと性質が違うのです。

このときは、数が大事なので、素直にその数を元素記号の右下につけます。

こういう化学式を「分子式」と言います。


では、実際に化学反応式を作ってみましょう。


化学反応式をつくるときは、まず矢印の左に反応前の物質、右に反応後の物質の化学式を書きます。

銀は組成式なので特に数字はつけずただAg、酸素は分子式なので数が大事だからO2と数字をつけます。

Ag2O→Ag+O2


左右でOの数を比較すると、左辺は1個、右辺は2個です。原子は化学反応の前後で増えたり減ったりしないので、左辺のAg2Oを2倍して数を合わせます。

2Ag2O→Ag+O2


次に、左右でAgの数を比較すると、左辺は4個、右辺は1個です。故に、右辺のAgを4倍します。

2Ag2O→4Ag+O2


これで、左辺と右辺の各原子の数が同じになったので、化学反応式が完成です!


まとめると、

①AgとO2では、化学式の種類が違う

②化学反応式で左右の原子の数を合わせるために何倍かしている

以上の理由により、Agには前に4がつき、Oには後に2がつくのです。


長文失礼しました。わからないことがあったらまた聞いてください!

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