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(2)の電気双極子モーメントの問題で、解答では電気双極子モーメントを原子間距離で割り、それを電子一個当たりの電荷で割っていました。これではδ=lqのqの持つ電子数を求めており、移動した電子数ではなく原子の持つ電子数を求めているのではないでしょうか。それとも原子の持つ電子数と移動した電子数は等しいのでしょうか。ご教示お願いします

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回答(1件)

まず、qは電荷の値です。ざっくり言うと、どれだけその原子上で陽子と電子の間に差があるかという数値です。そして、極性のある分子上では、電子は偏って存在します。今回の場合、Cl原子上にH原子の電子が引き寄せられ、つまり、Cl原子上に電子が陽子より多く存在していて、その大きさ、個数がqとしてあらわされているのです。


なので、δ=lqの式のqは、「二原子分子において片方の原子に寄って存在している電子の個数」と言えます。


そして、「原子の持つ電子数」と表現すると、今回で言えば塩素なら17、水素なら1となります。


なので、今回(2)の問題での疑問への回答は、「今回の問題の回答ではCl原子にH原子から移動してきた、Cl原子上に過剰に存在している電子の数を求めているのであって、それを「原子の持つ電子数」と広く表現するのは誤りであり、正しくは「二原子分子において片方の原子の持つ、片方の原子から移動してきた(または移動した)通常より多い(または少ない)電子数」と表現したほうがいい」と言えます。

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