共有点の座標が文字で与えられていますが、数で与えられているときと同じように面積を計算します。放物線で囲まれた部分なので、61 公式が使えますね。
また、対称式の扱いには慣れておきましょう。「対称式はすべて基本対称式のみで表すことができる」は有名な事実です。解と係数の関係や、相加・相乗平均と組み合わせてよく出てきますね。
α2+β2α3+β3=(α+β)2−2αβ=(α+β)3−3αβ(α+β)は頻出です。今回は対称式とは少し異なりますが、(β−α)2=(α+β)2−4αβを使います。
以下、解答例です。
放物線の共有点の x 座標は、方程式 x2=−x2+bx+c の解であるから、解と係数の関係により α+β=21b,αβ=−21c が成り立つ。
この 2 点を結ぶ直線の傾きが 1 であることから、 α+β=β−αβ2−α2=1 であり、b=2 が得られる。
題意の面積は
∫αβ{(−x2+bx+c)−x2}dx=∫αβ−2(x−α)(x−β)dx=31(β−α)3
と表されるから、これが 9 となるとき
31(β−α)3=9⟺β−α=3(∵α,β は実数)が成り立つ。したがって、
(β−α)2⟺9⟺c=(α+β)2−4αβ=1+2c=4
が得られる。
質問者からのお礼コメント
本当に本当にありがとうございます!分かりやすい説明で本当に助かりました🥹