リニアモーターカーは架線もパンタグラフもないのに、どうやって車内に電気を供給しているのですか。どなたか教えてくださいませんか。
ベストアンサー
以下の文章は「乗り物ニュース(https://trafficnews.jp/post/94844)」からの引用です。
超電導リニアは軌道から約10cm浮上して、非接触で走行します(低速時はゴムタイヤ走行)。そこで問題になるのが、照明や空調、超電導磁石冷凍機など、車両側で使用する電気をどこから得るかです。500km/hの高速走行なので、新幹線のようなパンタグラフを架線(電線)に接触させて得る仕組みは適していません。
そのため既存のL0系試験車はガスタービン発電装置を車両に搭載しますが、この方式は、特に長いトンネルが多い中央新幹線において、排煙の問題、大量の灯油をトンネルに持ち込むことなどに懸念があります。
このたび登場したL0系改良型試験車は、車両の底面と地上に電磁コイルを設置した「誘導集電方式」を全面的に採用。地上のコイルに電気を流すと、磁界の変化により車両側のコイルにも電気が発生するという仕組みで(電磁誘導作用)、スマートフォンなどを置くだけで充電できる仕組みと同様の理屈になります。走行速度に関わらず安定して電気を得られ、また車両のバッテリーに充電もするそうです。
まず2027年の品川~名古屋間開業が予定されているリニア中央新幹線では、この誘導集電方式が全面的に採用されます。
質問者からのお礼コメント
ご回答ありがとうございます!