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元素分析と構造の推定の問題です。

化合物Aは炭素、水素、酸素からなり、室温で揮発性の液体である。化合物A7.7mgを完全燃焼させてできた気体を、まず塩化カルシウム管、次にソーダ管に通したところ、塩化カルシウム管は6.3mg、ソーダ石灰管は15.4mgの質量増加があった。また、化合物A440mgをベンゼン(モル凝固点点降下:5.12K・kg/mol)100gに溶かしたところ、凝固点は0.256K下がった。化合物Aの分子式を求めよ。


この問題わかる方お願いします🙇🏻‍♀️

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なるほど元素分析ですね。ざっくり説明します。

塩化カルシウム管に通してからソーダ管に通したと考えます。

この場合,塩化カルシウムは水分のみ吸収し,そしてソーダ管は二酸化炭素と水分を吸収するが,先に塩化カルシウムが水に吸収されているので,ソーダ管が吸収したのは二酸化炭素のみと考えます。


ここでは詳しくは説明しませんが,組成式を求める公式があります。それは,


C:H:O=(資料に含まれる炭素の質量)/(炭素の原子量):(資料に含まれる水素の質量)/(水素の原子量):(資料に含まれる酸素の質量)/(酸素の原子量)


となります。


塩化カルシウム管の質量が6.3mg増加したということはつまり,水6.3mg吸収したということである。また,水に含まれる水素の質量は 6.3 × (2/18)=0.7mg


同じく,ソーダ管が15.4mg増加したということはつまり,二酸化炭素を15.4mg吸収したということである。よって,二酸化炭素中に含まれる炭素の質量は15.4 × 12/44 =4.2mg


また元素分析は一般に次の関係が成り立つ。

・資料から発生した水に含まれる水素の質量=資料中の水素の質量

・資料から発生した二酸化炭素に含まれる炭素の質量=資料中の炭素の質量


よって,資料中には水素が0.7mg,炭素は4.2mg含まれるということです。さらに,酸素の質量は7.7-(0.7+4.2)=2.8mg


よって以前提示した公式より,

C:H:O=4.2/12:0.7/1:2.8/16=0.35:0.7:0.175=35:70:17.5

=2:4:1

つまり,組成式はC₂H₄Oということがわかる。

またAの分子式は次のようにあらわされる。

Aの分子式=(C₂H₄O)n

つまり,このnを求めたら,Aの分子式がわかる。ここで化合物440mg,すなわち0.44gをベンゼン100g,すなわち0.10kgにとかすと凝固点降下により0.256K下がったということなので,凝固点降下Δtの公式は,

Δt=Km (Kはモル凝固点降下度,mは質量モル濃度)

Aの分子量は44nなので

mは0.44/60n ÷ 0.1=4.4/44n=0.1/n

K=5.12,Δt=0.256,

0.256=5.12×0.1/n,n=2

よって,Aの分子量=(C₂H₄O)2=C₄H₈O₂

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